木嶋佳苗(きじま・かなえ)と上田美由紀、今年ほぼ同時期に、結婚詐欺、殺人の廉(かど)で逮捕された女性です。いずれも複数の男性に結婚話を持ちかけ、散々貢がせた挙句、睡眠薬を飲ませ、意識が薄れた男性を練炭自殺に見せかけ、あるいは踏み切り事故、海難事故に見せかけ、殺害する類の行為を繰り返したすえ、当局に逮捕されたのです。こう言う現象を「シンクロニシティ:共時性」(精神分析学者・ユングの使った概念)と呼べるでしょうか。


 古来、非力な女性が男性を殺す手段としては、「毒を盛る」ことが一般的でした。その意味では、睡眠薬そして練炭というのは、王道を行っていますね。まさに「毒婦」です。広辞苑によれば「腹黒く、悪事を働く女。奸婦。」となっています。「毒・婦」とは、言いえて妙です。睡眠薬を毒として使用していますから。


 そして、かたや埼玉の毒婦が木嶋佳苗(昭和49年生まれ)、鳥取の毒婦が上田美由紀(昭和48年生まれ)です。この、同世代の、かたやタヌキに似た風貌の木嶋佳苗、キツネに似た上田美由紀は、お世辞にも美人とはいえなくて、むしろ「ブス:もともと、毒草トリカブトから作られた漢方薬生薬のこと。附子」ですが、彼女らにひきつけられる男性は、とにかく結婚したい一心で付き合い始め、お金を巻き上げられたすえに、毒殺されるわけですから、これは哀れです。さしずめ、タヌキ、キツネが男性たちを化かして殺すといったところでしょうか。この2人は、毒婦・東西の横綱です。まさに附子です。


出会ったそうそう、「学業を続けるために、お金を貸して!」とせがまれる・・・この時点で「おかしい」と気づかなかった男性は、まるで「クモの巣」につかまった昆虫のように、彼女らの毒牙に掛かるという寸法です。


そして木嶋佳苗は学費滞納で東洋大学を除籍処分になり、ソープ嬢をしていたと言います。このころから彼女の「銭ゲバ」は始まったようです。上田美由紀は、本名が「李美由」らしくおそらくは在日韓国人だと思われますが、こちらもホステスなどの水商売を経験しており、労せずしてお金をゲットすることになれていたようです。そのお金でセレブな暮らしをする(虚栄心:vanity=「空っぽの」という意味がある)・・・その美味が忘れられず、結婚をエサに男性を捕まえ、さんざんお金を搾りとった挙句、詐欺がばれそうになると殺す・・・まさに毒婦と呼ぶに相応しい行状をしてきたのです。


開き直った女性は怖いです。しゃべれば自分にとって致命的だと知っているから、彼女らは黙秘を続けているようですね。でも、和歌山カレー事件の林真須美のように、状況証拠を積み上げて犯罪を立証することもできるでしょう。また、睡眠薬の不純成分を高度な機器分析で割り出し、被害者から検出された薬と、彼女らが入手した睡眠薬を同定できれば、言い逃れはできません。


また、彼女らの生年月日から逆算すると、多感な中・高校生期のさなかに「バブル景気」があったことになり、あの時代の雰囲気のなか、お金の浪費こそ美徳という感じで、成長したことになります。今回の連続殺人事件のバックボーンと考えられなくもない、ということを書いたブログも複数読みました。


参考にしたHPhttp://subaru39.tripod.com/home/sagi/kana.html

天誅!極悪詐欺師列伝・木嶋佳苗上田美由紀