城陽署の虚偽報告書作成、
識者ら「二重の違法行為」と断罪

2011.2.12 02:01

 今回の問題では、容疑者を正規の手続きを踏まずに釈放した上、事実を隠すための嘘の報告書が作成されており、識者からは「二重の違法行為だ」と批判が上がる。
一方、報告書を作成するなどした部下の行為からは、警務課長だった警部の指示に安易に従った警察組織の「ピラミッド構造」も改めて浮かんだ。

 「警察官が事実を曲げて報告書を書くなど、言語道断。組織的な隠蔽(いんぺい)と取られてもおかしくない」。
元兵庫県警刑事の警察ジャーナリスト、飛松五男氏は「当時の署長や副署長も管理責任を問われるべきだ」と厳しく批判する。

 刑事司法に詳しい甲南大法科大学院の園田寿教授(刑法)も「釈放手続きで違法行為を犯し、書類を偽造してさらに違法行為を足した『恥の上乗り』だ」と断罪した。

 京都府警では、平成9年にも九条署の保護男性放置死をめぐり、当時の署長が虚偽報告書の作成を指示したとして有罪判決を受けたが、教訓が生かされていなかった形となった。

 園田教授は「警察の縦社会で、上の階級の人間に反抗するのは容易ではない。縦社会の現状を少しでも緩和するため、内部の相談窓口機能を充実させるべきだ」と指摘した。

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