先日ある先生と話していて、僕が「啓蒙する」という言葉を使ったら、「啓蒙」という言葉は今は使わないんだよ、「啓発」を使うように、と言われた。
「啓蒙」の「蒙」は「無知蒙昧(むちもうまい)」のように、分かりやすくいえば「バカ」の意味があるから「バカに教えてやる」という意味を含む「啓蒙」は最近では使わないのだそうだ。
言われてみるとその通りだが、僕も(そしてその先生も)「啓発」という言葉には良い印象がない。どうも「自己啓発セミナー」のイメージがあるからだ。もっともこれは「啓発」という言葉に対するぬれぎぬで、悪いのは「自己啓発セミナー」の方なのだから「啓蒙」の代りに「啓発」使わない理由にはならない。
たぶん、最初に「啓蒙」はよくないと思った人は「自分はバカじゃないぞ、蒙とは何ごとだ」と思ったのだろう。しかし、自分が「蒙」であることに気付かなければ、賢くはならない。
僕はそんな人間にはなりたくないなと思いつつ、「啓蒙」という言葉を使うことを封印した。続きを読む
「啓蒙」の「蒙」は「無知蒙昧(むちもうまい)」のように、分かりやすくいえば「バカ」の意味があるから「バカに教えてやる」という意味を含む「啓蒙」は最近では使わないのだそうだ。
言われてみるとその通りだが、僕も(そしてその先生も)「啓発」という言葉には良い印象がない。どうも「自己啓発セミナー」のイメージがあるからだ。もっともこれは「啓発」という言葉に対するぬれぎぬで、悪いのは「自己啓発セミナー」の方なのだから「啓蒙」の代りに「啓発」使わない理由にはならない。
たぶん、最初に「啓蒙」はよくないと思った人は「自分はバカじゃないぞ、蒙とは何ごとだ」と思ったのだろう。しかし、自分が「蒙」であることに気付かなければ、賢くはならない。
僕はそんな人間にはなりたくないなと思いつつ、「啓蒙」という言葉を使うことを封印した。続きを読む