2006年03月

@nifty「ワープロ・パソコン通信」サービスの終了について

ついに今日で、@niftyによるパソコン通信サービスが完全に終わる(といっても知ったのは昨日のこと)。
@niftyは今でこそ大手プロバイダの一つに過ぎないが、かつてはNiftyserveといい、PC-VAN(今のビッグローブ)と並んでパソコン通信の二代巨頭だった。

最盛期には、(たしか)毎日新聞の記事に記者の名前とともにNiftyのIDが書かれるほどだった。かくいう僕もGHB05236というIDを持っていた。クレジットカードを作ったのもNiftyserveのアカウントが欲しかったからだったし、初めてインターネット(WWW)に接続したのもNiftyからだった。

パソコン通信とは、分かりやすく言えば今のミッシク、もといmixi(SNS)みたいなものである。メール、フォーラム、掲示板、チャットなどの機能があったから、今のSNSにあるものはすべてあった。フリーウェアやシェアウエアのDLや、国会図書館のカードの検索(有料)まであったから、今から考えればmixiよりもはるかに高機能である。基本的に会員にしか見られないのも同じ。ただし、金さえ払えば入会できる。

メールは初期には会員同士でしか使えなかったが、後にインターネットを通じてどこにでも送ることができるようになった。そんなの今から考えれば当たり前のことだけど、当時は画期的だった(のだが、バリバリ文系の僕には相手がいなかった)。

ついでにいうと、そのころ、パソコン通信界には草の根ネットというものがあり、これは大手のNiftyなどに対して、個人的にやっているパソコン通信で、電話番号が分からないとつなぐことができない。まさに、招待状がないと入会できないSNSと同じである。

Niftyを退会したのはNiftyが原因だった。Niftyが実験的にインターネット(WWW)への接続サービスを始めたのである。最初、僕はniftyを通じてインターネットに接続していた。が、次第にサイトが増えていくにつれて、インターネットの利用時間の方が多くなっていき、より接続料金の安いプロバイダに乗り換えたのだ。

もし、Niftyがなければ、僕は今でもインターネットは使っていなかったかもしれない。そんな僕にとって、そしてパソコン通信時代からの人にとって、@niftyがパソコン通信をやめてしまうのは一つの時代の終わり感じさせるものなのである。
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今年の新入社員は「ブログ型」・社会経済生産性本部

まあ、なんというか、決め付けなきゃ気がすまないのか。今、流行のモノにこじつけちゃえってのがさもしいですな。

ついでに、バックナンバー?もご紹介。

学識経験者や就職アナリストから構成される当研究会では、企業の実務者などからのヒアリングもふまえ、命名を行った。

赤い顔してゲヘゲヘいいながら、ダジャレの応酬をするオッサンたちの顔が浮かんでこないか?

だれかこの連中を命名してやらないか?
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上海博物館の「中日書法珍品展」に行ってきた(もちろんそれが目的で行ったわけではない)。以前ここで紹介した、東京国立博物館の書の至宝展の中国展である。

当たり前だが、二つの展示室(といってもかなり広い)を使って書の至宝展と同じものが陳列されている。ただし、東京国立博物館でやったときよりははるかに展示物が少ないので東京展のような迫力はない。

展示物が少ない理由はよく分からないが、展示替えを頻繁におこなっているのではないだろうか。なので、これが見たいというのがあって行くとないという可能性が高いと思う。

月曜日の昼間だったせいもあるかもしれないが、観客は少なく、特に仮名はゆっくり見られる。中国初公開になる『喪乱帖』などの前にはさすがに人だかりがしていたが、それでも東京展の比ではなく、ちょっと待てば容易に見られる。

少々時間がなかったのであまりゆっくり見られなかったが、東京展で人があまりに多くて飛ばしてしまったものも、じっくり見られたのはよかったと思う。
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昨日、中学校の卒業式に出席してきた。この学校、人数がものすごく少ないので、昔のように延々卒業証書授与するわけでない。これ、卒業式のメインイベントなのだが、本人以外これほど退屈なものはないのでありがたい。

とはいえ、卒業証書渡してハイさようならというわけにはいかないので、昔よりもイベントがちょっと多い。

その中に合唱があった。かの有名な大地讃頌である。僕も中学校のとき合唱コンクールかなんかで歌った記憶がある。
母なる大地のふところに 我ら人の子の喜びはある
大地を愛せよ 大地に生きる人の子ら その立つ土に感謝せよ
平和な大地を 静かな大地を 大地をほめよ たたえよ土を
恩寵のゆたかな大地 我ら人の子の 大地をほめよ たたえよ土を
母なる大地を たたえよ ほめよ たたえよ土を
母なる大地を ああ たたえよ大地を ああ

この最後の「アー」で意味もなく感動してしまったりするのだが、実は中学時代からこの歌詞の意味がよく分からなかった。

さて、僕が分からなかったのは、上の引用の3行目「平和な大地を 静かな大地を 大地をほめよ たたえよ土を」である。ここで、突然「平和な」「静かな」が出てくるのが唐突な感じがするのだ。

これさえなかったら「農民が大地に感謝する歌なのだな」ぐらいですむのだが、「平和な」「静かな」なんて書いてあると、平和じゃない大地には感謝しなくていいのかってことになる。まあ、イラクあたりじゃ感謝している余裕なんてないだろうけど、平和でないのは大地の責任ではない。

ということで、検索してみる。こんなんでました(古)。

なんとこれ、「土の歌」組曲の最後の楽章だったのである。全部読むと(聴くと)抽象的だと思っていた歌詞がやけに具体的になってくる。僕が疑問に思った「平和な」「静かな」もちゃんと伏線がはってあるじゃないか。特に平和については第三楽章「死の灰」・第四楽章「もぐらもち」・第三楽章「死の灰」・第七楽章「地上の祈り」にあってウエイトが重い。これはほとんど反戦歌である。

Wikipediaによると、作詞者の大木惇夫氏は戦時中、戦争詩で知られた方らしい(ちゃんと調べなくてすみません)。その反動なのだろうか、反戦の部分はやたらと迫力がある。

農民の歌だとばかり思っていた(そういう要素もあるけど)のが、実は反戦歌だったとは、25年来解けなかったナゾの真実は、僕にとってはあまりに意外なものだった。とりあえず全部通して聞いてみたい。

皆さん卒業おめでとうございます。
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本当に久しぶりに神保町へ行った。実は主たる目的は本ではなくって、ビクトリアあたりでウインドブレーカーを買おうと思っていたのだが、そこはそれ、やっぱり神保町なのである。ちなみに僕は神保町(本)>小川町(自転車グッズなど)>秋葉原(パソコン関連)を散財ロードと称している。どういうわけかこの散財ロードには要所要所に銀行があったりして、お金をあまり持っていかなくても大変危険である。よって、最近はなるべくよりつかないようにしていたのだ。

僕は神保町を経巡るとき、かならず岩波ホールの下の出口から上がっていく。これは単にくせである。すると、まず岩波ホールで上映している映画の巨大ポスターが目に入る。

川本喜八郎監督死者の書

したしたした・・・いやーぜんぜん知らなかったよ。死者の書、映画になったか。しかも人形アニメ。声優がやけにゴージャスだ。

折口信夫原作の「死者の書」は、僕は大学生のときに読もうとして、さっぱり分からず(というか退屈だったのよ)すぐにホン投げてしまい、ちょっと賢くなってからもう一度読んだら「やっぱ折口って天才だよなー」と関心した作品である。とはいっても、ぜんぜん内容を覚えていない。したしたした・・・とか、ミミモノトジ・・・とか、妙なフレーズばかり頭に残っている。

まあ、まだ4月7日までは時間があるし、そのうち見に行こうと思っているけど、たぶん忘れちゃうんだろうなと思ってここに記しておく。
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いつもはガイドブックなんて買わないのだけれど、来週からまったく中国語のできない人と上海へ行くことになって、僕の二歳児程度の中国語ではこころもとないので、やむなく「地球の歩き方」を買った。

そしたら「シノワズリ」なる言葉がたくさん出てくる。「新天地でシノワズリ」とか「シノワズリショップがどうとか」とか。で、「シノワズリ」ってなんだと思って調べてみたら、どうも中国民芸品なんかを意味するフランス語らしい。もと17世紀〜18世紀後、フランスの貴族の間で流行ったとか何とか・・・。

民芸品なら中国民芸品だし、雑貨は中国雑貨だろうに、なぜ「シノワズリ」なんてしゃらくせい言い方をするんだろう。そもそも中国趣味なら日本の方が早くからあるはず。なにもフランス語を持ち出さなくてもと思うのだが。

まあ、流行り物に文句を言ってもしょうがないので、僕が持っている「シノワズリ」を紹介してお茶を濁すとする。


免許証入れ

シノワズリな運転免許証入れ
共産主義の香りただよう、シンプルかつ飽きの来ないデザインがとってもシノワズリ。何故か6枚の免許証が入れられてとっても便利。警察に免許の提示を求められたとき、さっとこれから出せば、ヘンにやさしい笑顔で応対してくれますよ。



A6バッグ

シノワズリなA6スポーツバッグ
何の意味があるかさっぱりわからないビビッドな「A6」の文字が、目にチカチカ刺さります。わずか三日でチャックが壊れちゃったのもシノワズリならでは。成田の税関でお茶っ葉ぶちまけてあやしい目でみられてもシノワズリだから没問題。


言葉の使い方あってますか?
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サーチナ中国人の好む飲料についての調査があった。
僕は夏に中国へ行くことが多いので(自転車旅行だし)、飲料には詳しいのだ。

1位 コカコーラ
#これはどうでもいいですね。中国名「可口可楽」

2位 ペプシコーラ
#これもどうでもいいや。中国名「百事可楽」

3位 康師傅茶(緑茶・紅茶)
#緑茶は日本茶(のつもり)だと思う。しかし何故か砂糖が・・・。上海でよく見るサントリーのウーロン茶も砂糖入りがあるので気をつけよう。上のレポートだと金持ちに人気があるらしい。よくわからん。

4位 農夫山泉ミネラルウォーター
#ミネラルウォーターで僕が一番よく飲む銘柄。中性洗剤の口みたいな蓋がついていて便利(付いていないのもある)。

5位 スプライト
#中国名「雪碧」。僕はこれのニセモノ「雲碧」を飲んだことがある。

6位 娃哈哈ミネラルウォーター
#「ワハハ」と読む。これの緑ラベルがミネラルウォータでうまいのだが、あまり見かけない。赤ラベルは単なる沸かし水。

7位 統一茶
#飲んだことがない。たぶん、康師傅茶と似たようなものだろう。

8位 楽百氏ミネラルウォーター
#ROBUSTというブランドで売っている。最近飲んでないな。

9位 脈動
#これだけがなんだかさっぱり分からない。スポーツドリンクか?楽百氏製らしい。

10位 非常コーラ
#6位のワハハ社で作っているコーラ。非常は「フューチャー」とかけてある。「中国の中国人による中国人のためのコーラ(ちがったかも)」とかいうキャッチコピー。僕はコカコーラ、ペプシよりうまいと思う。日本のドンキで売っていたという報告あり。


ミネラルウォータに関しては、昔はもっといろいろヘンなのがあって(ストロー入りとか、妙に塩味が効いているのとか、ペットボトルがふにゃふにゃなのとか)楽しかったのだが、最近は上の三つに絞られてきたようである。
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なんだかあっちこっちWinnyで情報モレモレである。正直、こんなにWinnyを使っている人が多いとは思わなかった。Winnyって何って言う人はこちらをどうぞ。はっきりいってよい子には必要のないソフトである。

さて、一体誰が悪いのか。もちろん、ウィルス作者以外でである。

これらのニュースを読んでみると、ほとんどのケースは私用パソコンで起きている。つまり、私用のパソコンに公用のデータを入れたら流出しちゃったというわけだ。

個人的にはWinny自体インストールすべきでないと思うが、自分のコンピュータに何を入れようが勝手である。問題は私用パソコンに流出したら困る公用のデータが入っていることだろう。

そもそも、自衛隊なんか使いもしないミサイルなんか買う金があったら、隊員が使うパソコンぐらいいくらでも支給できそうなものである。警察も学校も一般企業も同じ。いらないところに金をかけて、かけなきゃいけないところにかけていないのである。

だいたい、ボールペン程度ならいざしらず、これほど高価なものを職員に仕事用として買わせるのはどう考えてもおかしい。それに誰も文句を言わないのもおかしい。

日本が太平洋戦争に敗北した一因に「暗号バレバレ、機密情報ダダもれ」があったというが、こんなんじゃ同じ轍を踏むことになるだろうな。

追記:
僕とまったく同じ事をおっしゃっている先生がいました。
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