2006年06月

世界2位の富豪、4兆円超寄付 ゲイツ氏の財団などへ

世界二位の富豪ってのは、ウォーレン・バフェット氏のこと。バフェット氏は、ほとんど株式投資だけで「大きな利益」を上げた人である(らしい)。

ゲイツ氏とはいうまでもないが、世界一位の富豪、MicroSoftのビル・ゲイツ氏。その財団とはビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団のことで、近いうちに引退して慈善事業に打ち込むつもりらしい。

どっかの国の1473万円ぽっちこの「大きな利益」とはえらい違いですな。

だんだん日本が発展途上国に思えてきたよ。続きを読む
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久しぶりに日本の古典にブームが来た。名づけて鉛筆本ブーム。

えんぴつで奥の細道は伊藤洋さんの監修。伊藤さんといえば、これを知らなかったらモグリだといえる芭蕉DB

それから、小倉百人一首―鉛筆で感じる古の心、これはやまとうた波流能由伎(はるのゆき)でおなじみ、水垣久さんの監修。

お二人とも、Webの世界で活躍していらっしゃる(つまり、専門の研究者でない)というところが、なんとも象徴的ではないか。いや、何を象徴しているとは言いませんが。

あ、僕、国語と書道教えてます。あと、実家が文房具屋だったんで鉛筆の在庫いっぱいあります。

出版社の方、お声がけお待ちしております。続きを読む
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日銀の福井総裁に関して、新聞各紙、日経以外は「福井批判」の大合唱だそうで、読売新聞の社説に代表させると「日銀総裁が、国民に低金利を強いる一方、自らはファンド投資で大きな利益を上げていた」ということである。

これ庶民感覚では許せないんだそうだが、僕(37歳フリーターのようなもの)の「庶民感覚」では、「アレ?村上ファンドに投資したのってたったの1000万なの?」「7年かけて倍ちょっとにしかならないの?村上ファンドって派手なわりに意外としょぼいね」だった。

だって、日銀総裁だよ。世界に一人しかいないんだよ。そんなのになるような人が1000万の投資って多いのか?

それから「大きな利益」とかいってるけど、1999年から今年までで1473万円って多いのかな。そりゃ、銀行と比べて多いのは当たり前だけど、去年からライブドアショックぐらいまでの株式投資でこのぐらいの利益を上げた人はザラにいるんじゃないか。

そもそも、0金利ってのは「銀行にお金あずけてもお金は増えませんよ、みなさん投資に回しましょう」ってことで、バブル崩壊以来さがりまくった株価なんかをあげるのが一つの目的だったはず。「投資額が1000万じゃ少なすぎるぞ」ってことはあっても、儲けるために株式投資をしちゃいかんというのは理屈にあわない。あ、市場経済を否定するお方(共産主義者)なら話は別だけど。

もちろん、2月に解約したとか件とか、日銀総裁になっても解約しなかった件とか、ちゃんと納得できる問題はあるんだけど、「庶民感覚」のおかげで本当に大事なそっちの問題はどこかへいっちゃった。

なんかね、福井総裁を辞任させたいというマスコミ各誌の意向が丸見えなのよ。

こんなにむりくり国民を扇動してまで福井総裁を辞任させたいっていうのはどういうことかっていうと、簡単にいっちゃえば0金利が解除されちゃこまる奴がいるんじゃないかってこと。

だれですか、主謀者は。

0金利を解除されたくない人はいっぱいいすぎてわかんないけど、以前「量的緩和はまだ早いんじゃないか」ってコメントを出してたお方でないことを祈ります
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なんだか、最近本屋にいるのが落ち着かなくって、本も買わずにすぐに出てきてしまう。以前は一時間ぐらいは余裕だったし、何も買わないで出てくるなんてことなかったのに。

今日も本屋に行った。やっぱり落ち着かない。なんだか意味もなく店内をぐるぐる回って、目に付いた本のページをちょっと繰って、すぐに戻してしまう。「ちょっとほしいな」っていう気がおきない。

で、ふと平積みの台を見ると、大平光代さんの『だから、あなたも生きぬいて』(文庫版)が目に留まった。

これだぁぁぁぁぁぁぁぁ!

いや、買いたくなったんじゃない。居心地が悪い理由が分かったのだ。なぜかこの本、表紙を見ただけで、「生きぬいて」といわれているのにもかかわらず死にたくなる。もちろん手に取る気も起きない。

理由は簡単で、表紙が著者の写真だからである。それも顔が中心になっている。カラー写真というのも生々しくていただけない。いや、大平さんの顔がいかんというんじゃなく、顔が中心の写真(以下面倒くさいので顔写真とする)を表紙にするというセンスが理解できないのである。

と、思ってまわりを見ると、カラーの顔写真を表紙にしている本のなんと多いことか。小説家なんて顔で売る商売じゃない。ベストショットが一つあれば十分だ。芥川龍之介を思い出してみよう。ほら、自然とあごに手がいくだろう。作家なんてそれ一枚で十分。

ノンフィクションなんかだともっと事態は深刻だ。突然表紙に障害者の写真。最初からお涙ちょうだいの意図がみえみえで、買わなくても中身が分かる。読者の読解力をバカにしているとしか思えない。どうしても写真を載せたきゃ中に載せればいい。そもそも、文章だけで表現できないならノンフィクションなんか書くな。

芸能人本も顔だ。芸能人は顔が命。でも以前はせいぜい帯ぐらいで、表紙に顔ってのは今ほどはなかったんじゃないだろうか。もちろん、写真集は別にしてだ。今はやたらと顔である。真顔の志村けんなんて、なんの意味があるのか分からん。篠山紀信撮影かなんかしらんが、写真にするならせめてバカ殿にしなさい、バカ殿に。

こういうのって装丁家の怠慢じゃないだろうか。お前らぜんぜん中身読まないで装丁してるだろ。とりあえず著者の顔にしちゃえみたいな。

漱石なら中村不折、芥川なら小穴隆一、谷崎だったら棟方志功、一粒で二度おいしいのが装丁というものである。自分の本棚に入れるのが楽しい、こういう本は装丁だけで買いたくなるものだ。顔写真なんて、証明写真みたいな巻末の筆者近影ぐらいで十分。

これだけ増えているところを見ると、顔写真が表紙の本は売れるのかもしれない。でも、僕は絶対に買わない。たとえ、東京拘置所に拘留されて、顔写真の本しか読めなくなっても、絶対に読まないよ。

と、感情的に散々罵倒した顔写真本、著者には悪いが、全部まるっとストロングセル。恨むなら装丁家を恨んでくれ。

あ、山田奈緒子は許す。買ってないけど。
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6月13日のエントリ「意外なワールドカップ効果」

予想通り・・・
もう一度謝っておこうっと。
ごめんなさい。やたがらすナビにはサッカーの話題はありません。

一週間のページビュー2

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【ファンキー通信】エッ・・・剃り損ですか!? 〜「剃毛」の真実〜

アレ、前から納得いかなかったんだけど、やっぱりそうなのか。それじゃ何か、死人の頭にカミソリ当てるのと同じことだったのか。

だいたい、毛から細菌が入るなら毛を消毒すればいいだけだし、剃るにしてもごく一部でいいはずじゃないかと思ってたんだよな。

いや、下は剃られたことないんだけどね。上はね、胸(右乳首の直下)の手術なのに、腋毛を剃られたことがあって、なんで腋毛まで剃るのか不思議でしょうがなかった。

まあ、僕の場合はナースが剃ってくれて、そこそこ気持ちよかったんで、文句は言いませんでしたが・・・。
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岩波『漢詩紀行辞典』(竹内実編著・岩波書店)を買った。僕にしては珍しく中身を全く確認しないで買ってしまった。だって「読んで旅する/旅して読む」なんて書いてあるんだもの。この挑戦的?なキャッチコピーに負けた。

中国に関しては、僕は「旅して読む」派(そんな派があるのか?)である。それは、そもそもの始まりが「中国を旅行したいから自転車」ではなくて、「自転車に乗りたいから中国」だったからである。それで適当に走っていても、なんかしら詩文が残っているのが中国なのだ。

本書は、いわゆる「読む辞典」である。辞典というより、アンソロジーといった方が近い。上のアーマーゾーン(叫)のリンクを見てもらえれば分かると思うが、80ヶ所の地名を項目にし、関連する詩詞の鑑賞をするものである。

と、ここまで書いてamazonのレビューが大事なことを書き忘れていることに気づいた。
屈原・荊軻、李白・杜甫から魯迅・毛沢東にいたるまで多彩な詩人が登場。

毛沢東の次に、石川忠久って付け加えましょう。これ大事ですよ。石川先生、お元気ですか?

実際に中国旅行に携行することを想定しているようで、ビニールのブックカバーが付いている。ただし、けっこう厚いので(700頁余り)、本当に持ってくにはちょっと覚悟が必要だ。旅行に持っていくという前提で個人的な好みをいうと、ソフトカバーにしてほしかった。あと、値段も・・・。

内容は、項目(地名)、地名の解説、原文(返り点はない)、訳詩、語釈、現代語訳と解説(分かりやすいものは現代語を省略してある)からなっている。

訳詩は訓読調ではあるが、訓読(いわゆる書き下し文)ではない。訳詩の漢字にはすべてルビが振られているし、あまり使われない熟語は平仮名で書かれていたり、大胆に訳されたりしているのは、訳詩を読んだだけであるていど詩の内容が分かるようにという配慮だと思う。

これは、あまり漢詩に慣れていない人には読みやすくていいが、ある程度訓読に親しんでいる人は違和感を覚えるかもしれない。
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とりあえず、先に謝っておきます。

ごめんなさい。やたがらすナビにはサッカーの話題はありません。

このブログでは絶対にワールドカップの話は書くまいと思っていたのだが、書かないわけにはいかなくなってしまった。まずはこれをごらんあれ。

一週間のページビュー


これは、やたがらすナビのここ一週間のページビュー(一日にどれだけページが閲覧されたか)をグラフにしたものである。

6/10までが400台だったのに、6/11は700台(正確には712)、6/12には突然倍以上の1500台(正確には1520)まで上がっている。

僕はアクセス解析をしていないので、正確なことは分からないが、サッカー日本代表のマークである「やたがらす」あたりを検索キーワードにして来たんじゃないだろうか。ちなみに、今現在「やたがらす」をキーワードにすると、Google・Yahoo!Japanが1位、MSNが8位に表示されている。

もう一度謝っておこう。

本当に申し訳ありません。ここにはサッカーの話題はありません。

せめて「やたがらす」の解説でも詳しくしておこうかな。

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そういえば、去年の今頃「全裸で抗議」なんて書いたなと思ったら、やっぱり今年もやったらしい。

 ヘルメットと靴のみ着用で参加したラモン・リナザさんは、「自転車を移動手段と見なさない人が多いから、道路上ではまるで裸でいるような気になる」と語った。

この気持ちわかるなぁ。でも、靴は分かるが、この期に及んで何でヘルメットをかぶるんだ、リナザさん。ああ、安全のためか、だったら服も着なさい。危ないですよ。

だいたい、ドライバーにとって自動車が安全に作られすぎているのだ。安全すぎるから、安心してついスピードを出してしまう。自動車メーカーはドライバーにとってではなく、交通弱者である歩行者や自転車にとって安全な自動車を作るべきだ。

たぶんそれじゃ儲からないのだろう。買うのはドライバーだから、ドライバー優先になってしまうのだ。それが資本主義なのだからしかたがない。では、ボディをコンニャクで作るというのはどうだろう。

これなら、定期的に交換しないと腐っちゃうから自動車会社も儲かるのではないか。交換しないで臭いまま乗っているやつはもちろん整備不良で逮捕である。それに、ほっとくとカラスに食べられてしまうから路上駐車も減るだろう。一石二鳥である。

コンニャクなら包丁一本で簡単に改造も楽しめる。カーマニアのあなたにも、ボーソーゾクのあなたにもきっと気に入ってもらえるだろう。

そもそも、高速道路以外ではどんなにスピードを出したって、目的地への到着時刻はたいして変わらない。ならば、エアバッグなんか高速道路以外では作動しないようにするってのはどうだろう。

いや、この際歩行者や自転車の気持ちを分かっていただくために、一般道でスピードを出してぶつかった時は、エアバッグの代わりに剣山が出るようにするってのはどうだろうか。これなら恐くてスピードも出せまい。

話がそれた。さあ、僕たちもこうしてはいられない!日本のチャリダーよ立ち上がれ!でも、この季節は勘弁だな。真夏にしませんか?
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ここで紹介した(旧)冒険手帳が、光文社智恵の森文庫で復刊されていた。たまたま本屋で見つけたのだ。奥付には2005年8月となっている。

あらためて読んでみて、やっぱりこれは名著だなと思った。申し訳ないが、「新」とは比べ物にならない。

前にも書いたが、はっきりいって、役に立つ内容は少ない。役に立つ方がよければ新を買おう。何しろ30年以上も経っているから内容的に古くなってしまっている(いまどき家型テントなんかない。フライの下に溝なんか掘っちゃだめだよ。)記事も多い。だが、そんなことはどうでもいい。

なぜなら本書は「冒険の心」を身に付けようという本だからである。特に、ブラックボックスの時代(当然、今はもっとブラックボックス化している)に警鐘を鳴らす、「まえがき」と「プロローグ」はぜひ読んでほしい。

というわけで、携帯電話やパソコンがないとパニックを起こすようなあなたへストロングバイ

#ブラックボックス・・・使い方は分かるが、仕組みは分からない機械のこと。
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