サーチナの日本語と中国語(14)上野惠司氏を読んでいて思い出した。
どこの大学入試だったか忘れたけど、英語の長文読解でショパンのことについて書いてある文章がでた。下手に高校時代、中国語を習っていた(授業にあったのよ)僕は、Chopinを中国系の名前だと思い込み、文中でてくるChopinをすべて「チョウピン」と訳してしまった。
内容は「著名なピアニストであるショパンは・・・」とかそういうのだったのだが、思い込みというのは恐ろしいもので、「famousとか書いてある割には聞いたことがないな」なんて思いながらも、最後まで「ヨーロッパで活躍した中国系ピアニスト、チョウピンの伝記」として解釈してしまった。
試験の長文読解というのは、どこかで歯車が狂うとワケのわからないことになるもんで(もちろん実力に欠けていることが大前提だが)、僕の友人は老舎の名作『駱駝祥子』を『祥子ちゃんの留学生日記』だと思い込んで、見事に訳しきった。
話を名前にもどすと、自分の名前の中国語読みを知ったのも高校生の時だった。中国語の先生が出席を中国語読みで取ったのだ。このとき「タオ」と答えるのだが、それが「到」だと知ったのはつい最近のことである。
僕の名前はピンインで書くと「zhong1 chuan1 con1」となる。カタカナで書くと「チョン チュアン ツォン」みたいな感じだろうか。全部タ行から始まり、ンで終わる。言いにくい上に大変間抜けである。
さらに間抜けなのが、中国語には四声というイントネーションがある。上に書いた1というのがそれなのだが(普通は記号を使う)、見てわかるようにすべて一声だ。一声というのは「高い音で平らに音を伸ばす」発音である。放送禁止用語を消す「ピー」みたいなもんだと思ってもらえればいい。それが三つも並んでいるのだから、「キンコンカン」みたいなもんである。
だから、もし自分の子供に名前をつけるとしたら、中国語で発音して、マヌケじゃないものにしなきゃいけないなと、どうでもいいことを考えている。
どこの大学入試だったか忘れたけど、英語の長文読解でショパンのことについて書いてある文章がでた。下手に高校時代、中国語を習っていた(授業にあったのよ)僕は、Chopinを中国系の名前だと思い込み、文中でてくるChopinをすべて「チョウピン」と訳してしまった。
内容は「著名なピアニストであるショパンは・・・」とかそういうのだったのだが、思い込みというのは恐ろしいもので、「famousとか書いてある割には聞いたことがないな」なんて思いながらも、最後まで「ヨーロッパで活躍した中国系ピアニスト、チョウピンの伝記」として解釈してしまった。
試験の長文読解というのは、どこかで歯車が狂うとワケのわからないことになるもんで(もちろん実力に欠けていることが大前提だが)、僕の友人は老舎の名作『駱駝祥子』を『祥子ちゃんの留学生日記』だと思い込んで、見事に訳しきった。
話を名前にもどすと、自分の名前の中国語読みを知ったのも高校生の時だった。中国語の先生が出席を中国語読みで取ったのだ。このとき「タオ」と答えるのだが、それが「到」だと知ったのはつい最近のことである。
僕の名前はピンインで書くと「zhong1 chuan1 con1」となる。カタカナで書くと「チョン チュアン ツォン」みたいな感じだろうか。全部タ行から始まり、ンで終わる。言いにくい上に大変間抜けである。
さらに間抜けなのが、中国語には四声というイントネーションがある。上に書いた1というのがそれなのだが(普通は記号を使う)、見てわかるようにすべて一声だ。一声というのは「高い音で平らに音を伸ばす」発音である。放送禁止用語を消す「ピー」みたいなもんだと思ってもらえればいい。それが三つも並んでいるのだから、「キンコンカン」みたいなもんである。
だから、もし自分の子供に名前をつけるとしたら、中国語で発音して、マヌケじゃないものにしなきゃいけないなと、どうでもいいことを考えている。