2007年01月

#よく、僕の授業はどんなのか聞かれます。とてもじゃないが、公開できるようなものではないし、面白いものでもありません。また、生徒たちのプライバシーを守るために、学校のことはあまり書きたくないというのもあります。
#しかし、創作なら許されるんじゃないかと思います。そんなわけで、以下、かなり脚色した僕の授業一場面(中一)を紹介しましょう。しつこいようですが、これはすべて創作です。

中川「『少年の日の思い出』は、「わたし」と「客」の会話の部分と、「客」が少年時代の蝶にまつわる思い出を話す部分からなります。今日は、その「わたし」と「客」の会話の部分を読んでいきます。その場面を想像しながら読んでみましょう。」

<通読する>

生徒「日が沈んだばっかりなのに「わたし」の子どもが寝るって早くない?」
中川「いい質問だ。ヘルマン・ヘッセはドイツ人だろ。ドイツの夏は、夜9時ごろまで明るいんだ。」
生徒「へぇー」
中川「夜、子どもが寝たあと、渋いオヤジが二人、窓際で思い出話をしているってわけだな。」
生徒「なんで渋いって分かるんですか?」
中川「ドイツ人だからな。渋いにきまっている。髭とかはやしてるな、絶対」
生徒「先生ドイツ詳しいね。行ったことあるの?」
中川「ある。っていうか、実はドイツ人なんだよ。」
生徒「えー!ならドイツ語しゃべってみて。」
中川「イッヒ!な、しゃべれるだろ。」
生徒「えー!名前がおもいっきり日本人じゃん。」
中川「帰化したからな。帰化する前はミヒャエル・ナカガワノフスキーだった。」
生徒「それはロシア人では?」
中川「ロシア系ドイツ人なんだよ!オレの名前はどうでもいい。話をもどす。それでだな、ウイスキー飲んでるね、絶対。右手に葉巻(葉巻はちゃんと書いてある)、左手にグラスだ。」
生徒「えー、ドイツならビールでしょう。」
中川「あ・・・、いやビールはビアホールで飲むもんだ。ここでは違う。」
生徒「ワインじゃない?」
中川「ぐ・・・ワイン・・・かもな・・・」
生徒「つまみは?」
中川「男二人だからな。乾き物だろう。皿に乗ったピーナッツだな。」
生徒「えー、ドイツだからソーセージじゃない?」
中川「(意外と手強いな)でも、ソーセージならやっぱりビールだろ。ここはピーナッツだよ」
生徒「ハムとかチーズとか。」
中川「それだ。それにしよう。つまり、渋い髭をはやしたオヤジが二人、ワインを飲みながら、ハムとチーズをつまみに語り合っているわけだ。BGMはボンボンシュビシュビドゥバー(サントリーオールドのCMに流れてた曲)だな。」
生徒「古っ!」
中川「何で中一が知ってんだよ。」
生徒「うちにCDあるよ。」
中川「それ、ちょっと欲しいな。まあ、それで、ランプの火で葉巻に火を付けたんだ。ランプにはかさをのせてあるから(そう書いてある)、客の顔は暗くてよく見えない。暗い中、葉巻の火だけが、明るくなったり、暗くなったりするわけだ。そして客は低い声で一言『奴を消せ!』」
生徒「はぁ?」
中川「実は客はマフィアのボスだったんだ。禁酒法時代のシカゴが舞台だ。」
生徒「先生、設定が変わってます!」
中川「葉巻といえばマフィアなんだよ!そこへ入ってきたのは鬼平こと長谷川平蔵!『カポネ!御用だ!』逃げるカポネ。追う鬼平『待てカポネ!神妙にお縄を頂戴しろい!』・・・」
(チャイムが鳴る)
中川「じゃあ、今日はここまで。続きは明日のおたのしみ」
生徒「続くのかよ!」
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Yahoo!Japan古地図東京めぐりが面白い。

これの、スクロール古地図は、現代の地図と、明治、江戸時代の地図の同じ位置を見ることができ、GoogleMapのように自由に動かせる。

たとえば、僕が昔住んでいた湯島聖堂を見ると、江戸時代は今の東京医科歯科大学の敷地までがあったということが分かる。明治には東京医科歯科大学の場所が高等師範学校や女子高等師範学校になっている。女子高等師範学校というのは、今のお茶の水女子大学(今は茗荷谷)のことで、もともとは本当に御茶ノ水にあったのだなとわかる。

じゃあ、現在のお茶の水女子大学のあるところは何だったかと、グリグリスクロールしてみると、明治時代には陸軍の兵器工場と弾薬庫だった。ここに医科歯科大学を作ればよさそうなものだが、なぜこんなややこしいことをしたのだろう。

神保町までいくと、明治時代には三省堂とか東京堂とか冨山房とか今もある書店の名前がみられるが、東京堂以外、どれも微妙に場所が違う。すずらん通りをはさんで表神保町と裏神保町に分けられているのも面白い。

江戸時代の地図では、寺社がおもしろかった。芝の増上寺なんて、今でも十分にでかいが、江戸時代はでかいなんてもんじゃない。上野の寛永寺も同様である。

そんなこんなで、自分のよく知っている場所や、住んでいる付近をグリグリ動かしていたら、あっという間に一時間二時間過ぎてしまった。

いや、何がびっくりしたかってえと、捏造とかインチキとかそういうのじゃなく、納豆食って痩せるなんていうヨタを本気にしている人がこんなにいるのに驚いた。だいたい、「○○を食べるのをやめて痩せる」ならまだしも、「○○を食って痩せる」なんて、ちょっとおかしいとは思わないのだろうか。

これで、テレビの捏造に憤慨するのもおかしい。マスコミなんてそんなもんだ。嘘ばっかりだと改めて認識するのが正しい態度というものだろう。

だいたい、僕たち日本人は、戦争中にあれだけマスコミに裏切られたのに、まだマスコミの言うことをすなおに信じるとは不思議というほかない。

で、今回はお徳情報、1週間で簡単に5キロから10キロ痩せる方法を紹介しよう。これは、捏造ではない。実際に僕が試してみて、85キロだった体重が、わずか一週間で、78キロまで痩せたのだ。

このダイエット法では、食事制限は一切ない。あの脂っこい中華料理を毎日好きなだけ食べられる。というか、中華料理しか食べられない。

で、まず、一週間以上の休暇をとり、北京に行く。季節は夏が一番効果的だと思われるが、他の季節でも十分効果はあると思う。

そして、自転車を買う。買い方はこちらを参考にしてほしい。

自転車を購入したら、上海を目指しひたすら自転車をこぐ。このコースは坂がないので比較的楽だと思う。一週間では上海に着かないかもしれないが(僕は時間の都合で鎮江でやめた)、一週間ずっとこぎたおせば、10キロは痩せるだろう。

途中、食事はすきなだけ摂ってよい。間食もすきなだけしてもよい。なるべく、露天や見るからにあやしい店に入ると、腹を壊してますます効果的なダイエットになるだろう。

この方法の利点は、簡単に体重が落とせることと、リバウンドがないことである。僕の場合、その後体重は若干増えたが、ちょっと運動すると、すぐに減らすことができる体質になった。ダイエットにいきづまったあなたは、是非挑戦してほしい。
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昨日、ニュースを見ていたら、WindowsXP Home Editionのサポートが延長になって、Professional Editionと同じになるという。これが本当なら、2014年ぐらいまではサポートされるはずだ。

僕は、Home Editionのユーザーだから、喜ばしいかぎりなのだが、ちょっと複雑な気持ちである。

というのは、最近、PCが故障したので買い換えたいという人から相談されて、Home Editionのサポート期間がVista発売後2年しかないという話をしたら、アップグレード版を買ってしまったのだ。

僕自身は、「サポートが切れたら切れたでいいや。最悪の場合Linuxに乗り換えちゃえ」ぐらいに思っていたので、Professionalへのアップグレードなんて考えてもみなかったのだけれど、その人は几帳面な人だったので、PCとは別にアップグレード版を購入してしまったのだ。

考えてみれば、HomeだろうとProだろうとそんなに中身が変わるもんじゃない。Proのサポートができるんなら、Homeのサポートだって簡単にできるはずだ。

「これは僕が悪いんじゃないぞ」と、思いつつも、余計な事を教えてしまって、なんか罪悪感を感じる。

まあ、あれだ。夏休みの宿題を最後の日にまとめてやる奴の方が得するってことだ。

映画、鉄コン筋クリートを観てきた。

この映画は松本大洋『鉄コン筋クリート』のアニメ版である。原作は10年以上前にビッグコミックスピリッツで連載していたときに読んでいた。

漫画の特徴は松本大洋独特の絵(その後、いろいろな人にパクられた)と世界観である。アニメにするのは難しそうだが、昔の浅草と上海と香港を足して三で割ったような、松本大洋的「宝町」がうまく再現されていた。原作ではもっとぐにゃぐにゃだったような記憶があるが、あんなぐにゃぐにゃな町をクロとシロに飛び回られたら、見ているこっちが酔ってしまうだろうから、こんなもんだろう。

原作からして、かなり解釈を要求するものだった記憶がある。この映画も、原作に忠実に作られているらしく、見る人の解釈を要求する。しかも、原作ではゆっくり展開していたストーリーが、かなり速いテンポで展開されていくので(原作を読んだのが10年以上前なので間違ってたらすみません)、このテンポと世界観についていけないと「ワケのわからん映画」ということになってしまうかもしれない。

後半、クロがもう一人の自分と対峙するシーンは、突然抽象的な表現になるので、分かりにくい。個人的には、あのシーンはもうちょっと短くていいたら、もっとシロとクロを飛ばしてほしかった。

あと、クロ(二宮和也)とシロ(蒼井優)の声が予想外(失礼)によかった。特に、蒼井優のシロは、原作の印象そのままで、うまい。

映像はすばらしいが、この映画はあくまで芸術映画として観るべきである。間違っても娯楽作品だと思わないように。
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静電気の季節である。

以前にもましてドアノブなどから電気ショックをうけるようになった。たぶん、化繊のの服を着ていることが多くなったのが原因だろう。また、どういうわけだか、比較的築年数の新しい建物ほど静電気をうけやすいようで、以前勤務していた学校では、ドアを開けるたびにビリっときた。

で、去年の暮れに、文房具屋で偶然見つけたぺんてるの静電気除去グッズを買ってみた。

使い方は、ドアノブなど電撃を受けそうなところに触る前に、このキーホルダーみたいなのでタッチして静電気を逃がすのである。

ところが、僕のキーホルダーには、僕の部屋の鍵と玄関の鍵、自転車の鍵ぐらいしか付いていない。それらをあける時には取り出すが、それ以外のとき―例えば初めから鍵を開ける必要がないときなど。考えてみれば、鍵を開けなくっていいのに、鍵を出すのはばかばかしい話だ―は、ついタッチし忘れてしまい、ビリッときたりするのである。

そこで僕は一計を案じた。歩くときには絶えずこれを右手に持って、金属部分があればところかまわずタッチするのである。この方法だと、体に静電気が貯まらないので、肝心なときにタッチし忘れてもビリッとくることはない。

この方法で、今年はまだ一度も静電気を感じたことはないが、道端で金属の棒に、ところかまわずキーホルダーを押し付けているのは、ちょっと怪しいかもしれない。
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作品
実はあまり気が乗らないのだが、正月の展覧会に出した作品を公開する。何で気が乗らないかというと、出来がナンだからである。(写真で見るとますますひどいなぁ)

この作品、書いてある字が先にあったのではなく、紙が先にあった。この紙をある人からもらって、そこから発想したのである。だから、字よりも紙に注目してほしい。

作品の右上に長方形の印が捺してある。これを書道の世界では引首印(関防印という人もいうが、正確には引首印)などという。

もちろん、普通は書いた人が捺すのだが、この紙の場合、最初から印刷されていた。それでヘンな創作意欲がくすぐられたのである。

この紙は北京の「高華証券」というゴールドマン・サックス系(ちなみにGSは、中国語で高盛という)の証券会社の便箋で、引首印に見えるのは、レターヘッドなのである。ちなみに、この写真ではよく見えないかもしれないが、下のほうにちょろちょろと書いてあるのは、会社名と所在である。

普通、中国の文書は横書きだから、レターヘッドならば、左すみになくてはならないはずだが、これが右にあるということは、引首印を意識しているのだろう。なかなか粋な便箋だと思う。日本には懐紙の文化があるのだから、日本の会社も見習って、ぜひこういう粋な便箋を作ってほしい。

たとえば、出光なんかだったら、炎の表現に定評がある、出光美術館所蔵の『伴大納言絵詞』の応天門が焼けるシーンなんかどうだろうか。行書のロゴともぴったりだし、石油会社なので絵の意味が分からない外国人にもウケるのではないだろうか。

僕の作品の話に戻ると、証券会社だからお金に関係した文句がいいと思い、さらに正月なので、中国の旧正月によく飾られる「金玉満堂」にした。

もらった紙が二枚しかないので、上質紙で練習してみた。予想どおり書きにくい。最初は篆書にしようと思っていたのだが、ふにゃふにゃでかっこわるい。楷書だと、なんかただ書いただけみたいだし、行書は「社長、一筆お願いします!」のノリになってしまう。あまり得意ではないが、隷書にしてみた。

二枚しかないので、書きにくい上に緊張する。まあ、こんなものかと思ったが、あらためて見るとかなりショボいな。で、落款印だが、あえて認印にしてみた。事務的な感じにしたかったからである。

ところで、証券会社で金玉満堂なんて、こんなに分かりやすものないだろうと思っていたのだが、「中川さん、これどういう意味ですか?ウヒヒ」と、何かエロチックな寓意でもあると思った人が意外といたのにはびっくりした。そういうキャラなんだなーよく分かった。
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出光美術館の書の名筆III―書のデザイン―を見てきた。

「どこかでみたような」感じの作品が多い展覧会だったが、副題に「書のデザイン」とあるように、中国の拓本、平安時代の仮名に始まり、近代の前衛書道にいたるまでの表現上の工夫を分かりやすく解説しているのが特徴である。したがって、初心者向きの企画だと思う。

あくまで書としての表現をどう鑑賞するかがテーマなので、一般的な展覧会にみられる、歴史的な切り口がほとんどないのが斬新である。

ところで、英文の解説で「天神(菅原道真)」を「Heavenly god」って訳してあったのはどうなんだ?
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「故宮にスタバ」場違いですか?…中国で論議

北京の故宮は一度しか行ったことがない。なにしろでかすぎるので、入るだけでも気合がいるのだ。だから、中にスターバックスコーヒーがあってもぜんぜん不思議には思わない。

個人的には伝統的な茶館でいいと思うんだけど(すでにある?)、外国人観光客が多いから、スタバにはかなりニーズがあるんじゃないだろうか。これが、マクドナルドなら僕も反対だけど。

実は僕がスタバに初めて入ったのは、北京である。日本ではタバコが吸えないから入ったことがなかった。もちろん中国のスタバも吸えないのだが、当時(2000年)北京でまともにコーヒーが飲めたのは、スタバかホテルのラウンジぐらいだったのだ。

で、西単のスタバに入ってみたら、日本のスタバとはえらい違い。日本のスタバみたいなわけのわからんメニューなんかなくって(これが日本のスタバを敬遠している理由の一つだ)、コーヒー(ホット・アイス)、紅茶(ホット・アイス)ジュース各種ぐらいしかなかった。僕はアイスコーヒーを注文したのだが、日本のような紙コップではなく、グラスに入って出てきた。なんだかドトールコーヒーみたいだなと思った。

と、記憶していたのだが、先日ある人からそんなはずはないと反論された。真相はいかに。
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先日、展覧会をやったのだが、そのオープニングパーティにある有名私立美術館の学芸員が来ていた。最初に会社名が付く美術館である。

で、彼は、挨拶でなにやらつまんないこと(ようするに、もっと美術館に来てほしいというようなこと)を話し始めた。僕は実行委員長(と書いて盛り上げ役と読む)なので、酔っ払った勢いで、「そんなこと言うぐらいないら、Web上でもっと所蔵作品を公開しろ!」と言った。

すると、その学芸員は「美術館と言っても、一私企業ですから利益を追求しなければならないので・・・」と言う。正直あいた口がふさがらなかった。

この美術館のオーナーは確かに一私企業だが、美術館は事業としてはメセナ活動のはずだ。調べてみると、その親会社のサイトにもそう書いてある。

それならば、その事業によって直接利益を得る必要はない。せいぜい、企業イメージの向上に繋がればいいはずである。この学芸員は何を勘違いしているのか。それとも、表向きはメセナ活動だが、実はそうではないのだろうか。

また、この美術館は国からも助成を受けている。それでありながら、利益を追求とはずいぶんな話である。もちろん、苦しい台所事情もあるのだろうが、いくつかの作品をすでにある自社のサーバーにあげるのに、いかほどの金がかかると言うのだろう。

あえてどこの美術館とはいわないが、日本の美術館の多くがこんな意識だとしたらナサケナイ話だ。この美術館には歴史の教科書に出てくるようないくつもの国宝がある。しかし、彼らにとって、国宝は国の宝ではなく、入場料をせしめるための人寄せパンダにすぎないのである。
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