2007年09月

PCを仕事で使うにはマイクロソフトOffice(以下MS-Office)は必須である。だから自分のPCにも入れたい・・・けど高い、何とかならないものか。

Officeのファイルが読み込める、OpenOfficeや、Googleで配布しているStarSuiteは無料。

だが、これらはちょっと使い勝手がよくないし、MS-Officeとの互換性もいまいち。これ以外使わない人にはいいが、会社や学校でMS-Officeを使っていると、操作性の違いにとまどうことが多い。第一、起動が重いのがいただけない。

そこで、KINGSOFTのOffice2007。見事なパクリっぷりで、操作性はMS-Office2003とほとんど同じ。2007で変わっちゃったUIについていけない人にもぴったり。しかも本家には付いていないPDFの出力もできちゃう。Word・Exel・Powerpointと同等のソフト(にちょっと足りない)で4,980円。うーん、もう一声。

実は裏技があって、金山軟件から中国語版WPSOfficeをダウンロードすれば無料なのだ。

なんでも、中国では有料にしても違法コピーされちゃうから個人は無料なんだそうだ。まじめっ子が損する典型的なパターンですな。

シリアルナンバーとか面倒くさいのが無いので、インストールは簡単。メニューなんかは当然簡体字の中国語になってしまうが、なにしろMS-Office2003と同じなので、そんなに苦にならない(こともないか・・・)。

驚いたのは、フォントサイズの指定に、号数になっていることである。号数というのは、フォントのサイズを表現する数字で、初号、小初、一号、小一、二号、小一・・・と数字が大きくなるほどフォントが小さくなっていくのである。

こりゃ使いにくいなぁと思ったら、八号の次は5、5.5、6.5・・・とポイント表記になって、今度はフォントが大きくなっていく。しかも、ポイントで指定しても、表示上は号数に変換されてしまい、たとえば10.5ポイントにすると、窓には五号と表示される。中国ではいまだに号数活字が一般的なのだろうか。

いくつかMS-Officeのファイル(もちろん日本語のもの)を読み込んでみたが、OpenOfficeより再現性が高いようだ。ただし、縦書きの文書をPDFで出力したら、カギカッコや句読点の向きがおかしくなってしまった。

なお、MS-Office2007の標準形式(OpenXML)には対応していない。これ、なんとかしてほしいなぁ。

古文自動翻訳研究センターで配布されている、古文翻訳装置を試してみた。

古文翻訳装置とは、文語文を現代語訳または、品詞分解するソフトである。いやー、まさかこんなの作る人がいるとは思わなかったよ。

まず、教科書によく出てくる古典(『宇治拾遺物語』「検非違使忠明のこと」)で試してみた。訳はかなり正確である。品詞分解もほとんど問題ないようだ。

「検非違使」を「警察官」、「京童」を「京都にいた若者の集団たち」、「蔀」を「格子の裏に板をはった戸」と訳していたりするのが気になる。いくらなんでも説明しすぎではないだろうか。どうも、教科書に出てくる古典を基準にしているらしい。

そこで、どう考えても教科書に出てこない古典(『宇治拾遺物語』「藤大納言忠家物言女放屁のこと」)を訳してみた。こちらは、先ほどのと比べると、いかにも電子翻訳のような訳になった。

辞書に入っていない単語が多いらしく、「びびしき色好みなりける女房」を「びび一面に広がり色が好みであった女性」と訳している。「びびし(美しい)」が辞書に入っておらず、「びび+敷き」と解釈している。古典ではよく出てくる「色好み」も辞書に入っていないらしい。このあたりは辞書の問題のようなので、いずれは克服されるだろう。

さて、教育という面からみると、このようなソフトは非常に厄介な存在だと思う。やはり、自力で辞書を調べて解釈してほしいというのが正直なところである。

しかし、禁止するわけにはいかない。禁止したところで、使う人は使うからである。第一、宿題の現代語訳丸写しなんていうのは、こういうソフトを使おうが、友達のノートを写そうが、注釈書を丸写ししようが、どれも同じことで、ちょっと手軽になったというだけなのだ。

逆にこういうソフトを利用することで、やりようによっては、より理解を深めることができるのではないかと思う。

どんなものでも、無い昔には返れない。こちらが進歩するしかないのである。

徒然草236段の「丹波に出雲といふ所あり」は、教科書にも載っている話なのでご存知の方も多いだろう。

丹波の出雲神社にあった、外向きの狛犬(こまいぬ)を見て感心した聖海上人が、神官に由来を聞くと、実は子供のいたずらだったという話である。

原文では「御前なる獅子・狛犬、そむきて後ろざまに立ちたりければ、」となっている。

これが「狛犬」ではなく、「獅子・狛犬」となっているのは、普段「狛犬」と呼んでいるものが、実は獅子と狛犬で一対だからである。
獅子・狛犬
この写真は、日光東照宮の狛犬・・・もとい、獅子狛犬である。よく見ると右には角がなく、左には角があるのがわかるだろう。

角がないのが獅子で、あるのが狛犬である。つまり、『徒然草』のように「獅子・狛犬」とするのが正しい。なお、このように右と左の形が違うのは日本だけで、中国や韓国では同じ形(獅子)である。

この狛犬を、子供がいたずらで反対向きにしてしまったというのに疑問を持つ人もいるだろう。あんな重いものを子供が移動できるのか。しかも、神官は一人で簡単にもとの向きに直している。

実は、上の写真のような、石でできた狛犬が神社の参道に置かれるようになったのは江戸時代以降である。

それまでは、神殿に木製の狛犬を置くのが普通だった。今のものと比べるとかなり小さいもので、せいぜい50センチぐらい。これなら子供でも簡単に動かせる。『徒然草』の「獅子・狛犬」は木製の小さなものだったのである。

まつやで相撲甚句
神田の蕎麦屋「まつや」で蕎麦食べてたら、突然満員の店内に浴衣を着た人相の悪い男数名が入ってきた。

すわ、テロか!と思ったら、突然なにやら歌いだした。相撲甚句らしい。初日の取り組みを歌っている。

ああ、びっくりした。
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人気サンダル「クロックス」での事故、兵庫でも3件

子どもや若者に人気が高いサンダルが、エスカレーターで巻き込まれる事故が今年5月以降、独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)に計40件報告されていることが分かった。材質が軟らかいことが原因とみられ、指先の骨が折れる重傷を負った子どももいた。経済産業省は注意を呼びかけている。

ということで、僕も8月18日のエントリで取り上げた手前、駅のエスカレータで試してみた。

結論から言えば、たしかに巻き込まれそうになる。とくにエスカレータのサイドにある壁は危険で、細心の注意をして試してみたが、一瞬ヒヤっとした。

このサンダルは本来、カヌーやカヤックなどの水に濡れるスポーツ用に開発されている。

だから非常に滑りにくい。それはいいのだが、すべて同じ素材でできているため、靴の先やサイドがエスカレータの壁に当たると、壁に吸い付いてしまい、引き込まれるのである。

引き込まれるのは、下の写真の赤く塗った部分で、特にエスカレーターの横の壁に引き込まれやすいようだ。

問題のサンダル

とにかくエスカレータに乗るときには気をつけるしかない。とはいえ子供に履かせるのはちょっと怖い。

どうしても、子供に履かせるなら、引っかかるのは写真の赤く塗った部分なので、そこに何か滑りやすい素材(布や紙など)を貼るとか、グリスなど(僕は試していないので、自己責任でやって下さい。グリスは溶けちゃうかな。ワセリンがいいかも)を塗るとかした方がいいだろう。
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やたがらすナビのトップ(下のほう)にバナーを貼っているように、僕は著作権保護期間の延長(現行、作者の死後50年を70年にする)に反対である。

賛成派の急先鋒といえば、三田誠広センセーだが、また(この人はいつもヘンな発言をする)妙なことを言っている。

著作権の保護期間延長問題、権利者側への反論相次ぐ――文化審:ITpro

谷崎潤一郎、江戸川乱歩、横山大観などはあと数年で保護期間が切れる。彼らの遺族が受け取る著作権使用料は、それぞれ年間100万円を超える額だ。これらが突然切れるのはショッキングなこと。遺族の権利を守りたいし、それが作家のインセンティブ向上をもたらす

保護期間が死後50年で切れるのは最初から分かっていることで、「突然切れる」わけでもないし、「ショッキング」でもない。

もし、著作権料を受け取る遺族が、いつ切れるかを知らないでショックを受けるなら、その程度の遺族が著作権料を受け取るなんて不遜な話だ。

それにしても、実際問題として、谷崎やら乱歩やらの著作権使用料を受け取っている人って何人いるんだろう。

たとえば、僕の母方の祖父(2001年死去)が著作者だとすると、50年後は2051年、僕は83歳。著作権料を受け取るのが、すべて孫になっていたとして5人。100万円を超える額なら150万円として、一人年間30万円。なくなったからといってそんなにショックでもない。

ああ、そうか。そのころは年金もらえないもんね。

【追記】
よく見たら、里中満智子もヘンなこと言ってた。

安定的な職業に就く人には退職金もあるし、株式や土地を買うこともでき一定の財産を残せる。一方で創作者は、生前にそうした財産を残すことはできず、ただ創作物を遺族に遺すだけだ。安定的な職業の人と差があって良いのか

「生前にそうした財産を残すことはできず、ただ創作物を遺族に遺すだけ」の著作者の作品が、死後70年間も売れるとは思えないが・・・。

死後、有名になる方もるけどね。死後、10年20年ならともかく50年後以降というのはまずいないでしょう。

十和田湖といえば、奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)である。

清冽な流れは、日本の風土の美を代表する景色である。
こういう景色が、深山幽谷ではなく、車で簡単にいける(川の隣に二車線の車道がある)ところにあるのがすごいと思う。

以下、写真はすべて、クリックすると大きくなります。

キリストの墓へ

まっすぐ行けば奥入瀬渓流、右に曲がればキリストの墓。どちらにしようか迷ったが、やっぱり奥入瀬渓流へ。
青森でキリストの墓ってなんだよという人は、Wikipediaのキリストの墓の項をどうぞ。キリストは青森で死んだのだ。

銚子大滝

銚子大滝。奥入瀬渓流にはいくつもの滝があるが、本流にある滝はこれだけ。別名、魚止めの滝といって、この滝のせいで十和田湖には魚がいなかったんだそうだ。
高さはそれほどないが、幅が広く本流なので水量も多く豪快。

雲井の滝

雲井の滝。支流にある滝のなかでも、高さ二十メートルと高く水量もある。二段になっているのが特徴。

阿修羅の流れ

阿修羅の流れ。なんだかよくわかんないけど、阿修羅らしい。
でも、ここよりも↓

ニセ阿修羅

の方が迫力があって阿修羅っぽいと思う。ニセ阿修羅と命名。
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グランマ号今年の夏は、中禅寺湖と田沢湖と十和田湖にいった。なんで湖ばかりなのかというと、舟(カヤック)を漕ぐためである(田沢湖では漕がなかったが)。

写真の赤い舟は僕のファルトボート。グランマ号と命名。二人乗である。ちなみに、この写真は、パドルのブレードが一個外れて水中に落ちてしまい、ガッカリしているの図である。やっぱり安物はいかんなぁ。

履いているのは8/18のエントリで書いたWaldiesである。もともとカヌー用に作られているので、水はけが良く滑らない。ただし、砂が入りやすいのには往生した。

ファルトボートというのは、折り畳み式のカヤックで、分解すると大きなザックに入ってしまう。それを、目的地まで背負って・・・といいたいところだが、やたらと重いので、宿に宅配便で送ってしまう。舟が宅配便で送れちゃうなんてなんてすばらしいことだろう。

見た目は安定しないように見えるが、漕いでみるとそうでもない。スピードもけっこう出る。

なんといっても景色が違うのがいい。水がすぐ近くに感じられる。特に十和田湖は水質がきれいで、浅いところでは空中に浮いているようだ。

最後にカヤックから見た風景を載せておこう。同乗者の頭が写っているのはご愛敬ってことで。
島
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