2009年03月

今月も花粉症で始まり、花粉症で終わった。

マスク、薬などで何とか抑えていても、不調であることには変わらない。集中力は途切れがちで、ブログを書いていても、途中でなんかヘンな文章になってしまったり、いやになったりして、何度も書いた文章を全削除したりした。そんなわけで、今月も更新がまばらになってしまった。すみません。

とはいえ、3月はイベントの多い月でもある。いろいろなことがあった。これまで、書かなかったことで、一番大きなことは、浦木さんの家に行ったことである。

浦木さんは、久遠の絆ファンサイト IN台湾久遠の絆ファンサイト はてなの主宰者である。

去年の10月から、東大生産技術研究所に研修のため来日された。そう、浦木さんの専門は理系なのである。

僕の家にも何度か遊びに来てもらったが、今月20日には、浦木さんのアパートにもおじゃました。浦木さんのアパートは多摩川ぞいの「○○国際学生会館」というところだった。

なにしろ「国際学生会館」というぐらいだから、ロビーには世界各国のインテリが集まり、何やら英語で熱く議論を交わしているだろう。いやー、オレ英語できないよ、どうしよーとか思って行ってみたら、なんのことはない、ここに来る前に、浦木さんが二週間いた西小山のウィークリーマンションとたいした違いがない。

もちろん、ロビーに世界各国のインテリなんて一人もいない。インテリどころか人がいない。管理人室にオッサンが一人いるだけである。

昼間だからこんなもんかなと思いつつ、郵便受けの名前を見たら・・・アレ?全部漢字。カタカナもローマ字もない。それなら、中国人と韓国人だらけなのかというと、それも違う。どっからどう考えても浦木さん以外日本人の名前である。どんな国際学生会館だよ。

部屋はこれまたウイークリーマンションによく似た部屋だったが、西小山と違うのは、多摩川の土手に面していて、一階なのになかなか開放感があることだ。窓の外には桜の木が植わっていて、これが咲いたらさぞかしきれいだろうと思った。

それにしても、来て早々デジカメ無くしたり、とんでもない円高に襲われたり、いろいろありましたな。僕も楽しかったですよ。今度は台湾で会いましょう。

今日、浦木さんは関西国際空港から帰った。ぎりぎりまで、関西を旅していたそうだ。残念ながら桜は浦木さんの帰国には間に合わなかった。

あー今月も壁紙撮れなかったー、まーどうせこんなの使ってる奴いないだろーし、テキトーに前とった写真を載せちまえー。ドリャー。

というわけで、今月もじきに終わるけど、今月の壁紙。

キンメダイ(1024×768)

キンメダイ(1024×768)
キンメダイ(1280×1024)

キンメダイのアラ。何の意味もない。

行く春や鳥啼き魚の目は泪 芭蕉

ああ、季節まで違うぞコノヤロー。
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ビックカメラのポイントがたまっていて、期限切れが近かったので、防水デジカメとMP3プレーヤー(この言い方古いかも。ipodみたいなやつね)を買った。デジカメの方はもう少し試してから書くことにする。

買ったのは、iriver T7の1GBモデル。お値段は4,096円。これで、FMラジオも聴け、録音までできる。ウォークマン世代の僕からすると、アホみたいに安い。

これだけの機能で、この値段だから、音は全然期待していなかったが、思ったよりもはるかにいい。オーディオにうるさい人からすればどうなのか分からないけど、これだけの音がでるなら十分だ。

ただし、操作性はあまりよくない。大きさのせいもあるが、最初はどこをどう押せば聴きたい曲が聴けるのかよく分からなかった。これはマニュアルの出来が悪いせいでもある。

充電器は付いておらず、パソコンのUSBで充電する。僕のパソコンは、どいうわけだか電源を切ってもUSBに給電されるので、パソコンの電源を落としていても充電できる。これは、ギガバイトのマザーボードの特徴らしい。最初はなんておかしな仕様なのかと思ったが、今となっては大変便利。

ちなみに、iriverというのは韓国のメーカーである。ipodと似たような製品が多いせいか、ipodのパクリだと思っている人もいるとかいないとかだが、実はipodよりも前からある。

あらかじめサンプルに音楽が数曲入っているのだが、それが全部韓国語の歌なのが面白い。曲名ももちろんハングル。何がなにやらわからないが、韓国製品を買ったという実感がわいてきていい。でも、できれば一曲はポンチャックにして欲しかったな。それも李博士の。

T7

オマケといえば、ケーブルをまとめる物で、mr.cable(上の写真にある、なにやらまいてあるやつ)というのが付いていた。これはかわいいので、これだけで売れば絶対に売れると思う。

これを買う前に、量販店にいっていろいろ実機を見てきた。店に並んでいるのを見ると、どのメーカーのものでもどうしてもipodに見劣りしてしまう。

機能的にあまり魅力を感じなかったので、最初からipodは対象外だったのだが、あぶなく買いそうになっちゃったよ。T7なんか壊れたモックしか置いてないんだもの。

小松英雄著『いろはうた―日本語史へのいざない―』(講談社学術文庫)を読んだ。もともと1979年に中公新書から出た本の復刻で、すでに名著として知られている(けど、読んでなかった)。



小松氏の本はどれもそうなんだけど、論理の展開が推理小説を読んでいるようで、国語学が苦手な人(僕だ)でも読みやすい。その上、かならず目から鱗が落ちるような、新見がある。もちろんこの本も例外ではない。

本書は、題名こそ「いろはうた」だが、それにとどまらず「いろはうた」とをたたき台にして、日本語、特に音韻と表記の歴史を実証的に論じたもの。

例えば、人口に膾炙した「いろは歌」が、「いろはにほへと・ちりぬるをわか・・・・」と、なぜ歌の内容を無視した7字くぎりで使われるのか、なぜ、「いろはのい」などというように、物事の順番を示すのに使われるか、なぜ空海の作に擬せられたか、それらの素朴な疑問を解く過程で、日本語の音韻と表記の歴史を説いてゆく。

日本語に興味がある人は、ストロングバイ。
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【主張】性教育 過激な内容正すのは当然
【主張】性教育 過激な内容正すのは当然:Web魚拓

東京都日野市の都立七生養護学校の性教育をめぐり都議が視察で批判したことに対し、東京地裁は、「学校の性教育に介入し、教育の自主性を阻害した」などと都や都議3人に計210万円の賠償を命じた。

良心的な判決が下ったようで、本当によかった。

問題の性教育は性器のついた人形を使うなど不適切な内容であり、都議らの是正に向けた取り組みは当然の行為だ。これを不当とした判決は極めて疑問である。


そもそも、性教育に性器のついた人形を使うことのどこが不適切なんだか分からない。そういうのは、個人の価値観の違いである。不適切だと思う人もいれば、そうでない人もいる。

しかし、そういう価値観の違いを別にしても、養護学校という条件を考えると、僕はそれほど不適切だとは思わない。

僕の経験を話そう。本当は学校で起こったことはあまり書きたくないのだが、こういうアホみたいな「主張」を新聞に書かれたら、書かざるをえない。

ずいぶん昔になるが、僕は都立の養護学校で一ヶ月だけ臨時で働いたことがある。この学校は知的障害者の学校で、僕は高等部という、普通の学校でいう高校にあたるクラスを担当した。

高校生だから彼らにも性欲がある。問題はどうそれを処理するかである。

あるとき、一人の男子生徒が、電信柱に抱きついた。何をしているのか僕にはよく分からなかったが、先生と生徒が引き剥がしにかかった。

あとで専任の先生に聞くと、これは彼なりの性処理(分かりやすく言うとオナニー)なんだそうだ。ほおって置くと射精までするらしい。

その先生の話によると、彼らもそういう年頃だから、性欲が出てくる。しかし、それをどう処理していいか分からない。だから、我々の想像も付かない方法で処理をしてしまうのだそうだ。

あるものは電信柱だったり、あるものは他の生徒の尻だったりする。そういう分かりやすいのはまだいいほうで、もっと訳の分からない方法もあるらしい。その中には犯罪に近いものも含まれる。彼らに性教育が必要なのは間違いないだろう。

そこで、どう教えるかである。僕の経験でいうと、これは性教育に限ったことではなく、知的障害者にはとにかく具体的に教えないと、理解してもらえない。わずか一ヶ月だったが、僕はずいぶん鍛えられた。

例えば、水彩で絵を描く方法を教えたとする。健常者なら「パレットに使う絵の具を出して、水で適当に薄めて描け」といえば、たいがいの人はできるだろう。もし、パレットが何か分からなかったり、どのくらい水をいれればいいかわからなくても、健常者なら質問してくるはずだ。

ところが、彼らはそれができない。もちろんできる生徒もいるのだが、ほとんどの生徒は、目の前で実践して見せないとできないのだ。それでもできればいいほうで、いちいち手取り足取りで見ないとできない子もいる。それも、一度で理解する生徒はまれで、たいがい、二度三度繰り替えさないと理解できない。

したがって、実際どのような性教育がなされていたのかは分からないが、人形を使って具体的に教えるのは、この場合至極まっとうなことだと思う。

ところで、この「主張」の一番狂っているのは次の部分だ。
これを是正しようとした都議らの行動を「不当」とするなら議員の調査活動を阻害しかねない。


性教育を「いきすぎ」と考え、是正しようとするのはかまわない(もちろん、すでに述べたとおり僕はいきすぎとは思わないが)。しかし、「いきすぎ」かどうかは視察した「都議ら」が判定できることではない。

事案を持ち帰って都議会なり、教育委員会なりに諮った上で「いきすぎ」かどうか判断するのが当然である。その場合、教材の写真でも撮れば十分だろう。

視察の場で教材を没収するのはどう考えても、調査活動ではない。教材を没収されたら、授業はできなくなる。「いきすぎ」かどうか判定がでていない以上、その場で教材を没収するのは教育を妨害していることに他ならないのである。
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2006年08月23日のエントリで紹介したCCTV(中国中央電視台)版『西遊記』のDVDBOXを買った。

実は、以前に中国に行ったときに、VCD(たぶん海賊版)を買って、それなりに見たのだが、いかんせん字幕がないので、DVDが欲しかった。

しかし、恐ろしく高い。なんと25,000円もするのだ。全く持っていないならともかく、VCD版を持っているので、イマイチ買う気にならなかった。

ところが、上のエントリにいただいたコメントから、廉価版が出ていることを知った。こちらは15,960円

これは、かなり買いたかったのだが、急ぐものでもなし、絶版になりそうな気配もないので、とりあえず買いそびれていた。

そしたらなんと、たまたま入ったBookOffで発見。5,960円である。しかも二セットもある。そんなに売れてるのかこれ。ともかくTカードのポイントをプラスして即買い。

画質はもともと良くないので、DVDでもVCD版とそう変わらないが、やはり字幕があるのとないのとでは違う。

これを書いているときにこんなブログエントリを発見。

西遊記:近況報告
なかでも小林という男は六小齢童のものまねが抜群にうまく、授業中に悟空をまねたかん高い声で「シーフォー(師匠)」と叫んだりして、わたしがそれに応え、三蔵に似せた低い声で「ウコン(悟空)‥‥ウーミートーフー(南無阿弥陀仏)」とつぶやき、番組の存在を知らない級友たちから白い目で見られていた。

そうそう、僕もこのドラマのおかげで、師傅(中国語で「マスター!」のような意味。料理人とか職人、運転手など男性を呼ぶときに使う)というときになぜか声が高くなっちゃうんだよな。

このエントリ、だれが書いたのかと思ったら、クーロン黒沢氏だった。
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普段、花粉症対策は基本的にマスクだけなのだが、近所の薬屋が閉店セールで二割引していたので、いろいろ買ってみた。以前から使っていたものも含めてインプレッションする。

まずは、以前から使っていたもの。

1.マスク
お徳用65枚入りの、鼻のところにハリガネが入っていて、プリーツをびろんと伸ばして使う、使い捨てマスクを愛用。
いろいろ試してみたが、マスクによる違いはあまり感じられないので、安くいものをどんどん使うようにしている。
これ、プリーツを伸ばさないで使っている人が結構いて、「使い方間違ってますよ」と指導したくなる。

2.ブリーズライト
寝る前に貼っている。これは画期的。貼った瞬間に効き目が分かる。
物理的に鼻の穴を拡張するので副作用の心配がない。あるとすれば、若干鼻が低くなることか。
ただし、単純な構造なのに、ちょっとお値段が高い。

3.コルゲンコーワ鼻炎ソフトミニカプセル
以前はかなり効いたんだけど、最近は飲んでもあまり効き目が感じられないことが多い。
処方が変わったのか、それとも僕の体が慣れちゃったのか・・・。一応、保険として持って歩く。

ここから、今回買ったもの。

4.アイボンAL(洗眼剤)
カップに入れて目玉を洗う。外から帰ってきたときなんかに使うと、すーっとするので、たしかにすっきりする。
でも、このカップさえあれば、水でもいいような気もしなくもない。

5.エージーアイズ(目薬)
目薬は以前にも使ったことがあるのだが、まるで効いた感じがせず、やめてしまった。
これはかなり効き目を実感。一発でかゆみが止まる。クロモグリク酸ナトリウムとかいうのが効くらしい。

6.エージーノーズ・クール(点鼻薬)
エージーアイズが効いたので、点鼻薬の方も買ってみた。これもクロモグリク酸ナトリウム配合。こっちはクールなので、すーっとする。
これも効き目良好。鼻水が止まり、鼻も通る。使いすぎはよくないらしいが、マスクなどでしっかりガードしていれば、それほど使いすぎるということはないだろう。

うん、今年もなんとか乗り切れそうな気がしてきた。

【追記】
そういえばアレルシャット花粉鼻でブロックも持ってる。
これは、鼻の穴に塗るとそこに花粉がひっついてそこから先に入らないって代物。
そこそこ効果はあるようだが、やたらと高くて(1000円ぐらい)量が少ないし、それ以前に、これ、単なるワセリンじゃないの・・・。
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ポップアップ辞書、Lingoesを試してみた。

以前に、Stardictを紹介したが、これはマルチプラットフォームなのだが、インストールがやたらと難しい(というか、バージョンアップしたら動かなくなった)。

その点、LingoesはWindows用なので、インストールは簡単。USBメモリにインストールできるポータブル版もあるようだ。なお、インストールの方法は下記サイトを参照のこと。
これは使えるLingoes:中国ソフトマニア

Stardict同様、辞書は別にインストールするのだが、LingoesのUI上でインストールできる上、メニューが日本語に対応しているのでこれまた簡単。

中国語の場合、Aichi University Comprehensive Chinese-Japanese Dictionaryをインストールしておけば幸せになれそう。

ただし、辞書ファイルはダウンロードにものすごく時間がかかる(上にときどき失敗する)ので要注意。

本日は万年非常勤講師の私が、これから教師となる、または教師を目指す皆さんのために、教師の心構えについてお話したいと思います。まず、このニュースをご覧ください。

女子生徒にメイド服強要、部活で“撮影会”…秋田・大館高教諭:YOMIURIONLINE
 秋田県立大館高校の芸術部顧問の男性教諭(51)が部活動中、3年の女子生徒(18)に「着なければ国語の単位をやらない」とメイド服の着用を強要し、ほかの生徒たちにカメラで撮影させていたことが分かった。
 女子生徒側は3日、大館署に届け出た。
 県教委などによると、教諭は昨年9月24日、女子生徒が拒否していたのに、部の備品のメイド服を着用させた。教諭はデジタルカメラを置き、その場を離れた。部活動で写真撮影のアイデアを出し合っていた際、メイド服を着る案が出た。
 事務職員が2日後に女子生徒から話を聞き、教頭らが教諭とともに女子生徒の自宅を訪れ謝罪した。カメラの画像は消去した。


みなさんは、このニュースを見てどう思うでしょうか。

「なんてスケベエな先生なんだ。こういう先生がいるから教師は信用されないんだ!」と思うかもしれません。また、希望に燃えていらっしゃる皆さんは「自分は絶対にこんな教師にはならないぞ!」と思っているかもしれませんね。それはそれで結構な心構えだと思います。しかし、それだけでは、問題の本質を見失います。

それよりも、この事件から学ぶことを考えましょう。

まず、この先生にスケベ心があったかどうかですが、それはこのニュースからは分かりません。新聞の記事から「部活動で写真撮影のアイデアを出し合っていた際、メイド服を着る案が出た」とありますので、この先生のアイディアではない可能性もあります。

そもそも、なぜメイド服がスケベなのでしょう。もし、この先生が着ぐるみにエロスを感じる人で、着ぐるみを強要してたら問題にならなかったのでしょうか。もちろん、逆に先生がメイド服マニアの可能性だってあります。ともかく、このニュースではどちらともいえません。

ちなみに、2006年の「高校生のフォトメッセージコンテスト」というページに奨励賞:秋田県立大館高等学校のページがあり、メイド服を着た女子生徒の写真があります。このメイド服かどうかは分かりませんが(そんなにたくさんメイド服があるとも思えないが)、メイド服で過去に受賞したという経験から、再びメイド服でウケを狙ったという発想があったと考えられます。

この事件の核心は、教師のスケベ心ではないのです。

この先生は「女子生徒が拒否していたのに、部の備品のメイド服を着用させた。」といいます。ここに問題の核心があります。

たしかに、本人が拒否しているのに、着させるのは問題です。でも、どのように拒否したかは、この記事では分かりません。

教師という仕事は、生徒が拒否したことを、そのまま認めていたら何もできません。例えば「私は宿題などやらない」と言っている生徒に対して、「それならやらなくてよい」と言えるでしょうか。

それとこれとは問題が違うと思うかもしれません。いいえ、同じなのです。

例えば、この女子生徒が「絶対にイヤ!」と明らかに拒否しているのに着させたら明らかに強要になります。しかし、本気で嫌なのに、モジモジして「えーでもー、恥ずかしいなー」とか言ってたらどうでしょう。日本人にはありがちな態度です。

これを誤解して「本当は着たいんだな、もう一押しだ!」と思って、冗談で「着なければ国語の単位をやらない」と言ってしまったのかもしれません。

「国語の単位をやらない」はおそらく冗談だったのでしょう。そして、冗談が通じる相手だと思ったのだと思います。しかし、教科と関係ない部活動で言うのは明らかに間違いです。

この事件は、先生が生徒の気持ちを理解していれば、起きなかったと思います。ここではたまたまメイド服だったというだけです。たとえ割烹着でも、クマの着ぐるみでも問題は起こりえたはずです。しかし、問題にはなっても、ニュースにはならなかったでしょう。実はこういう事件は頻繁におきています。

先に私は宿題の例を出しましたが、宿題の拒否を認めなければならないことさえもあります。例えば、古典で『徒然草』を読んでいて『徒然草』に関係した宿題を出したとします。もし、生徒が宗教的な理由で「僕の神様の教えでは坊主の書いたものは一切読んではいけないことになっている」と宿題を拒否した場合、どうでしょうか。この拒否を認めないと、宗教の自由に反することになります。

まとめると、この事件は先生が生徒のことを、理解していなかったことに端を発しています。分かりやすく言えばKY(空気読めない)だったのです。教師は「空気が読めない」ことが命取りになることが往々にしてあるということを、これから教師になろうとする皆さんは肝に銘じておいてください。

御清聴ありがとうございました。

【追記】
朝日新聞の記事によると、メイド服を着させるのは先生のアイディアだったようです。
やっぱりスケベ心だったのかな。
「断れば単位あげない」と生徒にメード服強要 高校教諭:asahi.com
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授業で太宰治の『富嶽百景』を読んでいることはすでに書いた。『富嶽百景』では、一般的に美しいとする富士山の景色を「俗」だときめつけるシーンがある。この「俗」という概念が『富嶽百景』では重要なのだが、高校生には理解しがたいもので、説明も難しい。

辞書的には「ありふれている」とか「ありきたり」とかが近いのだろう。しかしそれが「俗」と全く同じかというとちょっと違う。そこで、例を挙げさせてみた。

中川「それじゃあ、たとえば、どんなのが俗だと思う?」
生徒A「少女漫画で、トースト咥えて『遅刻遅刻』って家を飛び出すのはどう?」
生徒B「それで、かならず男の子とぶつかるんだよね。」
中川「それそれ。そういうの。」

ここで理解していると思った僕が甘かった。

生徒A「じゃあ、アンパンマンは?」
中川「え?何で?」
生徒A「だって、いつもアンパーンチとかいって、ありきたりじゃん」
中川「アンパンマンは俗じゃないだろ。どこの世界に自分の顔食べさせるヒーローがいる。そんなの世界中探したってアンパンマンぐらいなもんだ。ぜんぜんありきたりじゃないじゃん」
生徒A「えー、わかんないよー。じゃあ、漫画で犬が電柱におしっこするのは?」
中川「それ、漫画だけじゃなくって、本当にするから。あれは犬の習性なの!」
生徒A「だって、普通は座ってするでしょ。わたし見たもん!」
中川「それはメス。オスはやるよ。もう、電柱のたんびにする。出ないのにひっかけようとする。常識だ!」

常識とか言っているが、実は僕もつい最近まで、あんなに頻繁におしっこをひっかけるとは知らなかった。最近ヨメの犬の散歩に付き合って知ったことは内緒だ。

中川「だから、アンパーンチはアンパンマンの世界では俗かもしれないが・・・(自分でもよく分からなくなる)・・・とりあえず、漫画から離れろ」
生徒A「じゃあ、暴走族の特攻服」
中川「おお、それは俗な感じするな。いいぞ、その調子だ」
生徒A「分かった、分かった、じゃあ、ご飯食べる前に「いただきます」っていうの」
中川「いや、分かってない。それはたしかにありきたりだが習慣だ。」
生徒A「えーじゃあ、ご飯食べる前に手を洗うの」
中川「それも違う!じゃあ、手を洗わないのが俗じゃないのか。単に汚いだけだろ。そういう実用的なんじゃなくって、もうちょっと芸術というか・・・」
生徒A「分かった!画家が絵を描くこと!」
中川「もういいです。負けました」
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