2009年08月

実は黄菌毛という病気を持っている。

病気といってもたいしたものではなく、腋毛に白いなにやらわからん物体が付くという毛の病気である。乾いているときは目立たないが、風呂に入るとふやけたようになる。毛自体弱くなるようで、引っ張るとすぐに切れてしまう。

毛だから痛くも痒くもないのだが、若干(かなり?)匂いが気になる。剃るといいと聞いたので、何度も剃ったが、最初は普通の毛が生えてくるものの、しばらくするとまた再発する。僕の場合、なぜか右だけだ。

「黄菌毛」という名前はネットで調べてわかった。一応病気らしいのだが、この程度で病院には行きたくない。

そこで、Old Spiceなるものを使ってみた。今年ハワイに行ったときに、スーパーマーケットで買ったのだ。

もちろん、知っていたわけではない。外国へ行くと(といっても中国とハワイしかいったことないけど)必ずスーパーに入る。そこの日用品コーナーにずらっとならんでいたのが、これ。

Old Spice
オールドスパイス・デオドラントスティック【オリジナルセント】56g:amazon

一本1ドル程度で安い。種類が多く、ハイエンデュランスだのレッドゾーンだのわけのわからん無駄に強そうな名前が付いているが、ここは名前的に一番オーソドックスであろう「クラシック」を買ってきた。

下のダイヤルみたいなのを回すと、口紅のように出てくるようになっている。あまりなじみのない匂いで、記憶にはないが、なんとなく懐かしい感じがする。

で、使ってみたら、これは効果覿面。毎日(でもないな)風呂上りにちょっと塗るだけで、あっさり黄菌毛は治った。もちろんデオドラント効果も抜群。

というわけで、ストロングバイ。だけど、日本では売っていないらしい。このぶんだと、二、三年は軽くもちそうだけど。
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左。中川。泰山産マゾ瓢箪。

マゾ瓢箪1

マゾ瓢箪2

マゾ瓢箪3

右。葛的先生。無錫産ニセミッキー&ドナルド泥人形。

ミッキーマウス&ドナルドダック

ニセミッキー後ろ姿

判者はまかせた。

PS.山東省旅行の写真、PicasaにUpしました。

曲阜
泰山
青島
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やたがらすナビTOPの国文>テキストと中文>テキストのところを、今流行のJavascriptを使って、ちょっとこじゃれた感じにした。

「テキスト」という字の前にある「+」をクリっと押すと、子カテゴリが出る。なお、「テキスト」という文字列自体は従来と同じページにリンクしている。

もちろん、クッキーを食わせて、開いた状態を保持するなどという、しゃらくさい機能はない。
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申し訳ないけど、あまりに似ているから、笑ってしまった。まさに、アジアは一つ。

「日本にはもう行かない!」ぼったくりに遭う中国人観光客(1)
「日本にはもう行かない!」ぼったくりに遭う中国人観光客(2)
「日本にはもう行かない!」ぼったくりに遭う中国人観光客(3)

このぼったくり手口は、日本人の中国ツアー客が遭遇するものと全く同じである。

今回の激安ツアーでも、ショッピングなる時間があって、きまった土産物屋に連れ込まれた。店員は必死に売り込んでいたけど、慣れている人が多かったためか、皆ろくなものを買わない。あれじゃたいした商売にならなかっただろう。

この土産物屋、市価の三倍から四倍ぐらいの値段で物を売っているようだが、もともと物価が安いので、よほどの物を買わない限り、値切らずに買ってもたいしたことはない。逆に、ただでさえ物価の高い日本でぼられたら大変なことである。

それにしても、まさか日本人に中国人がぼられる時代が来るとは思わなかったよ。4万元はいくらなんでもぼられすぎだけど。
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今夏の海外旅行にオススメ!?知られざる“親日国”はどこ?:R25
待望の夏休み、海外旅行でリフレッシュ! なんて考えている人も多いだろう。せっかく海外に行くのならば、日本人というだけで温かく迎えられるような“親日”度の高い国を訪れたい! しかし“親日”度の高い、日本に優しい国ってどこ? 世界一周旅行をサポートする世界一周堂の角田直樹さんに聞いた。

そんなこと考えて旅行先を選ぶなら、はっきりいって海外旅行などしない方がいいだろう。

だいたい、普通の海外旅行程度で、親日かどうかなんてわかりっこない。心配しなくても、短期間のツアー旅行なら、どこの国に行っても温かく迎えてくれる。お客さんなんだから。北朝鮮なんか特に温かく迎えてくれるらしいぞ。行ったことないけど。

単にちやほやされたいだけなら、素直にたくさんお金を払ってリゾート地にいけばいい。もし、それ以外の何かを得たいなら、親日国とか反日国なんて考えてはいけない。その国と国民を見る目が曇るだけだ。

たとえば、自分が親日国だと思っている国で歓待されたとする。ああ、やはりこの国は親日なんだと思うだろう。だが、本当は誰にでもそうしているだけかもしれない。

逆に反日とされる国で、ぼられたとする。そういう人は、自分が日本人だからぼられたと思うだろう。本当は金を持っているやつは平等にぼられているのに。

ようするに国の問題ではなく、個人の問題なのである。旅行者がその国の文化に興味を持ち、理解しようとしているか。それがなければ親日国だって、反日国になるだろう。
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今月の壁紙は泰山。

このシリーズで初めて「古典文学ポータルサイト」らしい壁紙のような気がする。

広瀬青村が富士山と比べたら丘にみたいなもんだと詠んだのは内緒だ!

碧霞宮という道観がフォトジェニックだったので、そのへんを中心に。

泰山碧霞宮1(1024 x 768)

泰山碧霞宮(1280 x 1024)
泰山碧霞宮(1024 x 768)

泰山碧霞宮2(1024 x 768)

泰山碧霞宮2(1280 x 1024)
泰山碧霞宮2(1024 x 768)

山東省旅行の写真は例によってPicasaにUpするつもりだけど、まだ整理できてないです。
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去年から「実用書道」という教科を教えている。その名の通り、実用的な書道の授業で、硬筆を中心にした授業である。当然、履歴書の書き方というのがある。

だが、僕は採用担当者だった経験はないし、それどころかまともに就職していないので、教えていることが正しいのかどうか、イマイチ自信がない。

なにしろ、今まで履歴書なんか何枚書いたか分からないが、ほとんどが門前払いなのである。これで履歴書の書き方を教えなきゃならないのは悪い冗談だ。

履歴書でこれはアウトと思うのは:Business Media誠
もしあなたが採用担当者になったとしたら、履歴書のどの部分を重視するだろうか。履歴書の書き方を「重視する」という人は86.1%に達していることが、アイシェアの調査で分かった。重視するという人に、手書きとPCどちらで作成した履歴書が好ましいかを問うと「手書き」が50.7%と半数を超え、「PC」の4.3%を大きく上回った。
<中略>
また履歴書でこれはアウトと思うものを聞いたところ「証明写真がプリクラやスナップ写真」で73.1%、「誤字・脱字」(65.3%)、「字が乱雑」(61.9%)と文字に関する項目が目立った。実際に人材採用経験がある人(15.1%)の回答では「証明写真がプリクラやスナップ写真」と「字が乱雑」がともに67.6%でトップ。次いで「誤字・脱字」(58.8%)という結果に。「企業に対する真摯な姿勢が伝わらないような履歴書では評価に値しないというのが、採用経験者の見方なのかもしれない」(アイシェア)

証明写真がプリクラって・・・いくらなんでもそりゃだめだろう。そんな奴本当にいるんだろうか。

三位の「字が乱雑」という点。これは授業中も言っているが、字の上手い下手ではなく、乱雑というのがミソ。許されない乱雑のレベルがどの程度なのかは採用担当者によるのだろうが、雑な字というのが嫌われるのは間違いないだろう。

「印鑑が捺していない」が5位に入っているのは意外だった。履歴書の作例などにも、印鑑が捺していないものが珍しくないからだ。

いまだにこれだけ重視されているなら、指導しなければならないな。なぜ印鑑が必要なのか理解できなけど、落款と同じで署名と捺印はセットなのだろう。

それにしても、これだけPCが普及したのに、手書きの履歴書が重視されるとは思わなかった。書いたものが人を表すという〈信仰〉は健在なのである。
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東京国立博物館で開催されている「伊勢神宮と神々の美術」と「趙之謙とその時代」に行ってきた。

「伊勢神宮と神々の美術」は式年遷宮の記念展である。具体的には、写本、絵画、古神宝、現代の神宝、神像などである。当然、神宮文庫や神宮司庁・斎宮歴史博物館など伊勢神宮近辺の所蔵物が中心だが、それ以外のものもある。神道関連でこれだけ集まるのは珍しい。

最善本といわれる真福寺『古事記』などの古写本が見られたのは良かったが、神宝がおもしろかった。

神宝とは、神々が使う調度品のことで、武具・馬具・楽器・文具・日用品などがある。もちろん、神様が使うものだから、やや装飾過剰だと思うが、古典にでてくる<物体>を立体的に見られる。特に織機のミニチュアはよくできていて、本当に織物が織れそうだ。それにしても、他のものは原寸なのに、なぜ織機はミニチュアなのだろう。

個人的には、神像が好きだ。神像の例は少ないので、以前に見たものが多かったが、これだけまとめて見られたのがうれしい。

仏像と比べると、はるかにシンプルに表現されているのだが、だからといって抽象的ではない。あくまでリアリズムである。

仏像がどんなに優しい姿をしていようと必ず威厳を感じるのに対し、神像はちょっと怖い顔をしていても、そのへんのオッサンのように親近感を感じてしまう。秦の兵馬俑に通じるものを感じる。

神像専門の彫刻家がいたとは思えないので、たぶん仏像も彫る仏師が彫ったのだろうが、なぜこれほど違うのか不思議だ。

さて「伊勢神宮と神々の美術」を見て、さて帰りましょうと出口に向かったら、ゲリラ豪雨。とても外に出られる状態じゃない。やむなく常設でも見に行こうかと思って、本館への廊下の方へ行くと「特集陳列 趙之謙とその時代 ─趙之謙生誕180年記念展─」なるものが。えー、聞いてないっすよ。

趙之謙は清末を代表する文人の一人である。一見野暮ったいんだけど、実はすごく洗練されているのが趙之謙の魅力だ。

特集陳列なので、数はそれほど多くないが、絵画・書・篆刻ともに、かなりの傑作ぞろい(たいがい、どこかの本に載っているもの。そういえば、中国で趙之謙のいいのってみたことないな)で見ごたえがある。篆刻は印影だけでなく、印そのものも見られる。

この展覧会、台東区立書道博物館と同時開催なので、後日こちらも行こうと思う。こちらでは、臨書の原本との比較ができるらしい。

「伊勢神宮と神々の美術」は9月6日(日)まで。
行かなかったけど、同じ会場の「染付−藍が彩るアジアの器」も9月6日(日)まで。
「趙之謙とその時代(東博・書道博物館とも)」は9月27日(日)まで。
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今回の旅行では、たくさんの石碑を見ることができた。

まずは、曲阜。ここの孔府の近くに「漢魏碑刻陳列館」というのがあり、貴重な石碑が多数ある。目玉は「漢魏碑」だが、それ以降の碑も多い。

漢魏碑刻陳列館

ここには56もの石碑が並んでいるが、メジャーなものだけ名前を挙げると、五鳳刻石(魯孝王刻石)・王陵塞石・乙瑛碑・礼器碑・孔宙碑・史晨碑・熹平残碑・張猛龍碑などで、特に漢碑マニアにはたまらないラインナップ。「漢魏碑」とあるが、それ以降の碑・墓誌などもある。

日本でいえば国宝級の石碑が並んでいて、これだけのために曲阜に行ってもいいぐらいだが、興味ない人にはただの石碑にすぎないのか、僕たち以外には誰も入ってこなかった。

入場券を買って中に入ると、やおら休憩室からおばちゃんが二人でてきて、僕たちを監視する。

監視といってもおばちゃん同士でおしゃべりをしながら立っているだけなのだが、僕たちが別の部屋にはいると、さりげなく追いかけてきた。

ここは碑がガラスケースに入っておらず、生で見ることができる。なかなか見られない碑陰も回りこんでみることができてお徳。

おばちゃんたちが(おしゃべりしながら)ガッチリ見張っているのでなかなか写真が撮れなかったのだが、隙をついて一枚だけ写真が撮れた。気がついたみたいだったけど、何も言われなかった。

礼器碑

もう一つは、泰安市の岱廟。ここには泰山刻石・張遷碑・衡方碑がある。つまり、この二ヶ所で主要な隷書の碑のほとんどが見られるのである。

残念ながら、ここの碑はすべてガラスケースに納まっているうえ、正面からしか見られないが、漢魏碑刻陳列館と違いガードがゆるいので、写真は撮れた。

まずは、泰山刻石。これは野外にある。

泰山刻石

泰山刻石(部分)

ガラスに何かが写っているが心霊写真ではない。

泰山刻石は明末に29字の断石が出土したが焼失し、その後、玉女池から10字残っているものが発見された。これはその時に発見されたものだが、偽物という説もある。

続いて、張遷碑。

張遷碑

張遷碑(部分)

衡方碑。

衡方碑

石碑を生で見るのは感動するが、拓本で見るのと比べると、みんな同じように見えてしまう。その中でも、張遷碑・衡方碑は癖があるので、曲阜の漢碑よりも感動した。

これ買わされった。魯孝王刻石の拓本。まあ、アレですが・・・。

魯孝王刻石(拓本)
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山東省は九年ぶりである。僕が初めて中国に行ったのが、北京・山東省・江蘇省・上海の自転車旅行だったから、山東省の内陸部は、ちょっと思い出深い場所だ。あのころは貧乏臭いところだなという印象があった。

ずいぶん昔に書いたもので恥ずかしいが、2000年の日記と写真をリンクしておく。

中国自転車旅行の日記(北京〜上海)
中国自転車旅行の写真(北京〜上海)

今回のツアーで行ったところは、まったく同じところは通っていないし、ほとんどバスの中なので体感的な違いは薄いけど、最初は九年前とあまり違わない印象だった。

例えば、あれだけ経済成長したのだから、物価なんかずいぶん上がったんじゃないかと予想していたけど、あまり上がっている感じがしなかった。

街中の商店で買うビール(大瓶)は3元ほど、水も1〜3元ぐらいで、9年前と変わらない。値段は変わらないが、あやしい飲み物(ニセビール・水)がほとんどなくなった。9年前は、ミネラルウォーターを買ったらしょっぱかったなんてことがあったのだが。今はワハハとかカンシーフなんかの有名ブランドばかりである。

飲み物といえば、昔は凍っているのが多くて、ビールなんかだとシャーベット状になっていたりしたもんだけど、それは見かけなかった。暑いときにずるずるすすると意外に旨いので、ちょっと残念だ。

スーパーで買い物をしたら袋代を取られたのにはびっくりした。同じツアーに参加した中国人によると、そういう店は増えているそうだ。さすがに金をとる(といってもたいした額ではない)だけあって、日本のポリ袋みたいにしっかりしている。昔は薄くってすぐ破れたのに。

一番変わったなと思ったのは、夜、街が明るくなったことである。九年前は北京でも暗く感じた。あのころは、南下するにしたがって街が明るくなってきて、経済状況の違いを感じたものだが、今は違う。道路もきれいに舗装されていて、穴ぼこや壊れた信号機なんか見当たらなかった。

自転車が電動自転車(こがなくても進むやつね)ばかりになったのには驚いた。中でもいちばんびっくりしたのはこれ。

三輪電動自転車

三輪の電動自転車。これは荷物用だが、人をのせる自転車タクシーも電動になってた。

それでも、少ないながらも相変わらず家畜は歩いているし、上半身裸のおじさんも健在だった。昔は貧乏臭い田舎という感じだったが、今は貧乏臭さは抜けて単なる田舎になったようだ。

バスの中から、まっすぐに伸びる道路と、どこまでも続く街路樹を見ていたら、また自転車で走りたくなってきた。
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