2011年02月

2011年02月17日2011年02月19日のエントリにe-Taxによる、確定申告の話を書いた。結論は、面倒だからe-Taxはやめておけというものである。

なぜ、こんなに面倒くさいことになるのか。答えは簡単、いわゆるお役所のすることだからである。

今回、区役所に行って感じたことだが、サービスは昔から比べると格段に良くなっている。案内の人も親切で愛想もよく、少しでも早くやろうという感じが伺える。

国税局のサイトも非常によくできている。だから、「書面で提出」の方を選ぶと、びっくりするぐらい簡単に確定申告ができる。これで郵送するのが最善の策だろう。

それなのに、一旦仕事が二カ所にまたがると(この場合国税局と地方自治体)なぜか急に手続きが面倒になる。連携がとれていないというのもあるだろう。しかし、それよりも役所という場所の本質にかかわることが原因だろうと思っている。

僕は、公立学校というお役所の出先機関みたいなところで働いている。そこでは、ここ数年提出する書類が増えている。いままで必要なかったのだから、本来いらない書類だろう。

こういう書類は、たいがい何かの不祥事があると増える。例えば、学校にパソコンとかUSBメモリを持ち込んでいないことを証明する書類なんてのがある。これは個人データが入ったUSBメモリを紛失した先生がいたからである。

「USBメモリを持ち込みません Yes No」みたいなチェックシートになっていて、すべてにチェックしてサインするという塩梅だ。だからと言って持ち物チェックされるわけではないので、あまり意味のない書類である。

もちろん、データ管理の講習なんかもやっているし、ずいぶん分厚いマニュアルも渡された。それだけでいいのに、こういう書類を提出しなければならないのは、ちゃんとやっているという証拠が必要だからである。

もともと、お役所というのは、そういうところなのである。会社で譬えれば、顧客がすべて株主のようなものだ。顧客である市民(国民)にサービスを提供すると同時に、株主である市民(国民)にちゃんとやっていることを示さなければならない。そして、仕事の効率よりも「ちゃんとやっていること」を示すのが役所という場所なのだ。

だから、e-Taxでもあれだけの個人認証を求めるのだろう。できる限りの個人認証はしていますよ、というために。

ちゃんとやっていることを示せというのは市民の要望である。最近は不景気で、市民の目もきびしくなった。裏を返せば、役所の手続きが面倒くさいのは、手続きする市民が望んだ結果なのである。
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今月の壁紙は、軽井沢プリンスホテルスキー場から見た浅間山。

ええ、スキー行ってきましたよ。25年ぶり2回目の。

浅間山(1024x768)


浅間山(1024x768)
浅間山(1280x1024)
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e-Taxで確定申告を試してみた(前編・導入)の続き。

さて、いよいよ申告である。前回のエントリは導入時の一回だけで、ここから後が毎年の申告に必要なことになる。

まず、カードリーダーにカードをセットして、前のエントリの最後で触れた「平成22年分事前準備セットアップツール」なるものをインストールしなければならない。これには、公的個人認証サービスクライアントも含まれるらしいので、前のエントリの公的個人認証サービスポータルサイト云々は必要なかったようだ。

インストールが終わると、ブラウザが立ち上がり平成22年分 確定申告書等作成コーナーのページに誘導される。意外に親切だ。
確定申告書等作成コーナー

「作成開始」をクリックすると、e-Taxか書面提出を選択する画面に移る。いつもは書面提出だが、今回はもちろんe-Tax。
選択画面


次に動作環境確認。すべての項目にチェックを入れないと次に進めない。例によってWindowsはインターネットエクスプローラー、Macはサファリにしか対応していない。
動作環境確認

さて、確認が終わったら、いよいよ申告か・・・と思ったら、
登録画面

初めての人は「利用者識別番号」なるものを発行してもらわなければならない。まあ、一度やれば次からやらなくっていいらしいので、ガマン、ガマンと気を落ち着かせて「お持ちでない方」の方をポチっとな。

で、出てきた画面がコレ。
申請フォーム

氏名・生年月日が空のフォーム。これ、住民基本台帳カードに入っているんとちがうんか。そこから引っ張ってこいや!とちょっとキレる。
心を落ち着かせて入力し、次の画面へ。
住所登録

今度は住所。これも住民基本台帳カードに入っているはずだが・・・使えねえな〜。
が、次の画面でさらに怒りが・・・。
暗証番号の入力

暗証番号の入力である。
これは、住民基本台帳カードの暗証番号でも、電子証明書の暗証番号でもない。e-Taxの暗証番号を新しく設定しなければならないのである。

もう一つ「納税用確認番号」というのがあるが、これは何なのかいまだによくわからない。たぶん、納税する人(僕は還付)が使うんだろう。

ともかく、これでやっと「利用者識別番号(16ケタ)」が付与され、申告することができる。

たぶん、次からは利用者識別番号とパスワードを入力するだけで、名前だの住所だのは入力する必要がなくなるのだろう。それにしても長い道のりだった。

あとは、例年と同じように書面で提出する場合と同じ手続きで申告をし、最後に送信。ここで区役所で設定した電子証明書のパスワードを入力する。このへんは結構スムーズに事が運んだが、それでも印刷するほうがずっと楽である。

住民基本台帳カードと電子証明、e-Tax、納税用確認番号と一気に4つものパスワードができてしまった。どれも同じにすればいいのだが、桁数が違うのでそうもいかない。

そもそも、住民基本台帳カードは個人認証のために作ったはずである。これをリーダーに読ませれば、新しいパスワードなんかいらないんじゃないだろうか。

まったく解せないことばかりだが、管轄が違うのが原因だろう。黒沢映画の「生きる」に出てくる「○○は○○課へ」と言われて○○課へ行ったら、今度は××課へ行けと言われたというアレと同じである。

バーチャルたらい回しと命名した。
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今年も確定申告の季節である。

いままで国税庁の確定申告書等作成コーナー(22年度)で作成、プリントアウトして税務署に持って行っていたのだが(この方法オススメ。郵送もできる)、今年はインターネットから申告できるe-taxから申告してみることにした。

国税電子申告・納税システムe-Tax

e-Taxのメリットは、国税庁のページによると、

・税務署に行く必要がない
・添付書類(源泉徴収票とか領収書とか)を省略できる
・還付金がスピーディー
・最高5000円の税額控除(一回のみ)

だそうだ。

僕の場合、税務署は近い(徒歩数分)ので、税務署に行く必要がないメリットはほとんどない。仮に税務署が遠かったとしても、確定申告書等作成コーナーで作った文書を郵送すればいいので、税務署に行かなくて済むというメリットがある人はあまりいないだろう。

還付金だって早く入らないとどうにかなるというほど困窮していないし、税額控除に至ってはe-Taxにかかる必要経費(後述)からすれば、あまりお得でない。

唯一、添付書類を省略できるというのがメリットだが、僕の場合ほとんどが給与所得なので、添付する書類なんて源泉徴収票と国民年金・健康保険の領収書ぐらいなもので、省略できたってたいしたうまみはない。だから、いままでやってこなかったのだが、ヨメも同じく毎年確定申告する必要があるので、少しはやる意味もでてくる。

つまり、給与所得がメインで、確定申告をする人が一人しかいない場合、e-Taxにするメリットはほとんどない。特に、毎年やらない人には一つもメリットはない。

逆にメリットがあるのは、毎年申告することを前提に、

・役所の近くに住んでいる人。
・添付書類が多い人。
・確定申告する人が数人いる人。

ぐらいだと思う。

さて、それでは本題に入ろう。e-taxに必要なものは、次の通り。

・インターネットにつながったパソコン
・電子証明書入り住民基本台帳カード
・ICカードリーダー

インターネットにつながったパソコンは持っているので、手に入れなくてはならないのは住民基本台帳カードと、ICカードリーダーである。

まず、住民基本台帳カード。僕が住む東京都品川区では、区役所に行かなければ発行してくれない。そこで、区役所(税務署より遠いんですけど・・・)に行って手続きをした。

発行に必要なものは、身分証明書(パスポートとか運転免許証とか)のみ。申請書類もそれほど面倒なものではないが、品川区の場合、運転免許証を持って行っても、ICチップなしの場合、もう一つ本人確認のもの(クレジットカードなど)を求められた。僕のはICチップ付きだったが、これはこれで暗証番号を求められる。

発行のとき、e-Taxに使うことを係りの人に言った方がよい。というのは、住民基本台帳カードをe-Taxに使う場合、電子証明書なるものをカードに入れなければならないからだ。もし、住民基本台帳カードをすでに持っていたとしても、電子証明書が入っていなければ役所にいってこれを入れてもらわなければならない。

手数料は、品川区の場合、住民基本台帳カードの発行が500円、電子証明書が500円で1000円必要になる。発行にかかる時間は、窓口が混んでいなければ30分程度。今の時期は混むらしいが、僕たちが行ったときはたまたまそれほど混んでいなかったのですぐにできた。といっても、税務署に申告書を持っていく方が時間がかからないのだが・・・。

不可解なのは、住民基本台帳カードと電子証明書の有効期限が違うことである。住民基本台帳カードの有効期限は10年(区外に引っ越しした場合は無効)で、電子証明書は3年である。

つまり、三年後には税務署よりも遠い区役所にいかねばならないのである。もっと納得いかないのは、住民基本台帳カードの有効期限が3の倍数ならいいのに、そうなっていないから、9年後に電子証明書の更新・10年後に住民基本台帳カードの更新と二年連続して区役所に行かなければならないことになる。なんとも頭の悪いシステムである。

不可解なことはもう一つある。このカード、自治体によって接触型と非接触型の二種類がある。これによって、ICカードリーダーの種類が違う。

接触型のカードは非接触型を兼ねていて、非接触型のカードリーダーが使えるが、非接触型は接触型のカードリーダーは使えない。自分の住む自治体のがどちらなのかは聞けばいいのだが、品川区の場合は接触型だった。

住民基本台帳カードを発行してもらったら、その足で大井町のヤマダ電機へ。

値段を見ると、接触型の方が非接触型よりも若干安い。しかし、非接触型は、いわゆるFelicaに対応していて、たとえば、SuicaとかPASMOの残高を表示することができたり、Edyやおサイフケータイのチャージができる・・・けど、どれも持っていないや。

正直迷ったが、差額がたいしたことなかったので、結局買ったのは非接触型のソニーのパソリ。パシリみたいで名前がなんかイヤな感じ。



大井町のヤマダ電機では2980円だったので、住民基本台帳カードの発行手数料1000円を合わせて3980円。交通費も合わせると4千数百円が必要経費となる。最高5000円の控除だから、一人ではとても割に合わないことが分かるだろう。

ついでに接触型のをいくつかあげておく。


ドライバのインストールは、さすがは世界のソニーだけあって簡単だった。説明書も分かりやすい。ただ、ドライバをインストールしたあと公的個人認証サービスポータルサイトでクライアントソフトをインストールしなきゃならないのがちょっと面倒。

さて、これで申告・・・かと思いきや、アレ?まだ何かあるぞ。

e-Taxをご利用になる場合の準備等

というわけで、書いていてだんだん腹が立ってきたけど、後編に続く。
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マクドナルドのBig America2第3弾「マイアミバーガー」を試してみた。

中身は上から、パン(バンズ)・タコスソース・トルティアチップス・レタス・チーズ・ビーフパティ・パン(バンズ)。

トルティアチップスってのは、ドリトスみたいなやつ、というか、ドリトスそのもの。パリパリとした食感で、前回のハッシュポテト入りのアイダホとに似ているが、アイダホがサクサクなのに対して、こちらはあくまでパリパリ。

この食感はいいのだが、それにかかっているタコスソースの味がスパイシーで辛い。個人的にはちょっと濃すぎるんじゃないかと思う。

これで、レタスがもうちょっと入っていると救われるが、少なすぎる。その上、野菜くずみたいな切り方でちょっといただけない。

ジャンク度はアイダホを超えたが、オッサンにはちょっときついな。とにかく濃い味が好きな人にはオススメ。

ところでコレ、なんでマイアミなんだろう。
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中国での移動はバスが多い。このバスがクセモノで、乗り心地のいいものと悪いものの差が激しい。僕はムダに体がでかいので、バス移動はなるべく避けたいのだが、それしかないのだからしょうがない。

どういうわけだか長距離の時に限って、酷いのにのる運命にあたるらしく、なかでも2008年9月29日のエントリにある(乗ったのは2004年)鄭州から上海へのバスは最悪だった。

乗ったときから「ボロっちいバスだな」と思っていたのだが、それでも最初は空いていたのでよかった。1時間ほど経って、ある工場に着くと、そこから汗臭い労働者がぞろぞろと乗ってきた。

運転手が相当なケチらしく、エアコンがあるのにつけても10分ぐらいすると勝手に切ってしまう。前の方の誰かが文句をいうと、再びスイッチが入って10分後に切れる。

暑い狭い臭い(あれ、どっかで聞いたフレーズだな)の三拍子がそろって、さらに途中で高速道路が工事中。幸い車酔いはしなかったが、上海に着いたときにはふらふらになって、顔が土気色になっていた。

どうにも中国のバスにはいい思い出がない。そんな中、こんな記事を見た。

夜行バスは拷問でしかない:暇人速報

あの中国の長距離バスに比べたら、日本の長距離バスは天国である。しかし、今年の夏、泉州から広州へ帰ってくるときに乗った寝台バスは快適だった。この記事のなかほどに、チャイナバス(寝台バス)として出てくるのと同じである。

中国の寝台バス

一応禁煙なのだが、上段で見えないのをいいことにひそかに吸ってたやつもいた。ベッドは三列の二段で、肌掛け程度の布団と枕付き。少し上半身側が上がっているが、ほぼフルフラット。というか、写真を見るまでフルフラットだと思ってた。足の上にちょっとした物を置く場所がある。後ろのやつの足の臭いは・・・気にならなかったな。

ベッドの幅はちょっと狭いが、揺れるのでむしろ狭いほうが安心感がある。長さは僕の身長(183cm)ではちょっと足りないが、かといって短くてどうしようもないという感じではない。あと2・3センチ長ければ、僕でも足をのばせそうだ。

実際に乗ってみると、ふわふわと揺れて実に快適。妙ちくりんな飛行機に乗って、空を飛んでいる夢を見た。ただ一つ不満だったのは、エアコンの吹き出し口が近くて寒かったこと。下のベッドならこういうことはないだろうが、下はテレビが見られない。見ないけど。

このバスの名前が面白かった。その名も「欧洲之星」。これ、ユーロスターだったか!イギリスでは乗らなかったのに、こんなところで乗れるとは思わなかった。
欧洲之星荷物票

写真は欧洲之星の荷物預かり票。荷物は日本のバスと同じく車体の下部に入れるところがある。
長距離バスなので、ものすごい量の荷物だった。
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古今和歌集最古の写本 筑波大生、18年かけ復元:東京新聞 TOKYO Web
現存する古今和歌集の写本としては最古で字体が最も美しいとされ、完本の三巻が国宝に指定されている「高野切(こうやぎれ)本古今和歌集」を、筑波大芸術学系の学生らが十八年かけて復元し、つくば市の同大総合交流会館で八〜十三日に一般公開する。 (小沢伸介)
 高野切は十一世紀半ばに、当代きっての書の名手三人が分担して書き写した全二十巻。豊臣秀吉が切断して高野山の僧に与えたことが名前の由来で、以後、次々と分割されては茶の湯の掛け軸に使われるなど散逸し、千百首のうち三割足らずしか残っていない。
 そこで、残された歌から行の間隔や書き出しの高さを調べたほか、共通する単語を集めるなどして字体の特徴を把握。残っていない部分は藤原定家による活字本を基にし、一九九三年から復元作業を始めた。


これは面白い試みだと思う。こういう復元は美術の分野ではよく行われているが、書では聞いたことがない。この記事を読んで、あらためていつぞやの源氏物語写本(写本ではない。書作品である。:2009年07月11日参照)を思い出した。

高野切は上の記事にあるように、三人の書き手からなり、それぞれ第一種、第二種、第三種と呼ばれる。

第一種が巻一・九・二十、第二種が巻二・三・五・八、第三種が巻十八・巻十九が残っている。そこから類推して、第一種が序と巻一・九〜十二・二十、第二種が巻二〜八、巻十三〜十九を担当したと考えられている。第一種の担当した巻が飛んでいるのは、当時の習慣により最も優れた書き手が最初と最後そして中間を書いていると考えられるためである。

あとはそれぞれの書き手のくせ(書風・変体仮名の使用頻度・行間など)を調べれば、ある程度科学的に復元できるはずだ。が、いうのは簡単だが、復元するにしても、かなり高野切の臨書をしなければできるようにならないので、大変な作業である。18年かかったというのもうなづける。

これが文学作品としての『古今和歌集』の研究に役立つかどうかは疑問―というよりたぶんあまり役に立たないだろうが、最古の写本の全貌を見ることにより、成立当時の「雰囲気」を味わうことができるだろう。成立当初の「雰囲気」なんて、ちょっと非科学的だが、文学作品を理解する上では案外ばかにならない。

この復元『古今和歌集』は2月13日まで展示してあるそうだ・・・って、もっと長くやればいいのに。

「高野切本古今和歌集」復元全巻完成記念展

ともあれ、携わった皆様、ご苦労様でした。
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「消費税が20%に」とか書いてある電車の中吊り広告を見て、ふと、消費税が上がったら物の値段も上がるんだろうかと思った。いや、もちろん上がるんだけど、それは消費税が上がった直後のことで、最終的には結局戻るんじゃないかと思ったのである。

物の値段は需要と供給で決まる。買う人は消費税がいくらだからなんてことは考えない。現在の物の値段は消費税込みで決まっているはず。

ということは、消費税が上がり、当初物の値段が上がったとしても、デフレが続く限り結局元に戻るんじゃないだろうか。

缶ジュースの値段は昔、一本100円だった。これが1989年の消費税3%導入で103円になるところが、それでは自販機で扱えないというので110円になった。いわゆる便乗値上げである。自販機が一円玉を認識できないというのが理由だったが、3円追加するぐらいなら10円の方が便利なのでそんなに不満は出なかった。

現在は一本120円が標準になっている。しかし、これはあくまで標準で、街中には一本100円や90円で売っている自販機が増えてきた(東京の場合)。すべての自販機がこうなっているわけではないが、消費税導入前の一本100円の時代はそんなの(たぶん)なかったから、近いうちにこれが標準になっても不思議はない。

現在の値段を一本100円として消費税を除いた値段で計算すると、20年前の一本100円の時代から5円、消費税5%導入の一本120円の時代からは19円も値下がりしているのである(計算まちがってたらすみません)。

物の値段は消費税によって見かけでは戻っても、消費税を抜いた本来の値段からすると下がったことになる。当然、売っている方は儲けが減って、賃金が下がる。つまり、デフレに拍車がかかる。

消費税を導入したときは、インフレだった。だから、3円よりも10円の方が便利というだけで、便乗値上げができたのである。この場合、インフレが加速したことになる。逆にデフレ下で消費税を値上げしたら、デフレが加速するんじゃないか思ったんだけど・・・有識者の人教えてください。
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まさか「異界で起きた事ですから」という題名のエントリを3回も書くとは思わなかった。ちなみにバックナンバーはこちら。

異界で起きた事ですから:2007年10月02日
異界で起きた事ですから2(その1):2010年07月03日
異界で起きた事ですから2(その2):2010年07月04日

僕は相撲をスポーツだとは思っていない。あれは神事から発展した、芸能の一種である。だから八百長があっても驚くに値しない。異界で起きた事ですから2(その1)で紹介した、大山祇神社(大三島)の神事、一人相撲はまさに八百長相撲である。

国技としてはいかがなものかなどとしたり顔にいう人がいるが、八百長なんていかにも国技という感じがしてならない。大山祇神社(大三島)の例のみならず、日本の文化と八百長は切っても切れない関係にある。

例えば、歌合(うたあわせ)。歌合は左右にわかれて歌を詠み、優劣を競うものだが、一番(最初の取り組み)は左が有利になっていて、よほど悪くても持(引き分け)となる。これは、もともと八百長だったのものが習慣化したものだろう。歌の優劣なんて抽象的なものだから、表に出ていないものはいくらでもあったんじゃないだろうか。

なんだか始球式の空振りみたいだが、あれも、もともとはアメリカの大リーグ選抜チームと早稲田大学野球部の試合で、大隈重信が投げたボール(二つの意味でボール)を、早稲田大学の創設者、総長、政治家である大先生の投球をボール球にしてはいけないと考えた早稲田大学の1番打者がわざと空振りをしてストライクにしたところから始まったそうだ。

そんな昔の例を出さなくても、今だって八百長はいくらでもある。すでに誰にするか決まっているのに公募を出すとか。いわゆる出来レースと言われるアレである。「公募」を出すなんて書いても、何の公募かわかんないと思うけど、そのへんは察してほしい。まあ、いろいろな公募だ。

八百長は日本人の「優しさ」を反映したものである。今回の八百長も、幕下に陥落して給料が出なくなるのを防ぐのが一つの理由だったという。しかし、その優しさは幕下から這い上がろうとしている人にとっては理不尽な厳しさになる。

身内にとっての異常な優しさと、外の人への理不尽な厳しさ、これが八百長の本質なのである。まさに日本人的じゃないか。
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マクドナルドのBig America2第2弾「アイダホバーガー」を試してみた。

先日食べた、モスバーガーのバターチキンバーガー(モスバーガーの塩バターチキンバーガーを試してみた)は上品すぎてジャンク感が足りなかったのだが、これはどうだろうか。テキサスバーガー(1の方。2は食べ損ねた)は結構ジャンク感があったので期待できる。

中身は上から、パン(バンズ)・玉ねぎ・ベーコン・ハッシュポテト・ビーフパティ・チーズ・パン(バンズ)となっている。

なにしろ「アイダホ」だから主役はポテト。分かりやすく言うと、朝マックに付いてくる、サクサクとしたハッシュポテトが肉の上に乗っていると思えばいい。

その上にカリカリのベーコンと生の玉ねぎが乗っているのだが、玉ねぎは薄くスライスしてあるのではなく、ザクザクと大き目に切ってある。だからザクザク・サクサクとした食感が心地いい。そこに、二種類のソース(上に粒マスタードソース下にペッパーソース)の濃厚な味が加わる。

ポテト・ビーフ・チーズと高カロリージャンクフード三種の神器(今命名した)がそろっている上に、レタスみたいな「健康を意識していますよ」的なものが一つもないのがいい。

これはジャンク感満点。さすがジャンクフードの世界王者、マクドナルドである。いつもはコーヒーを頼むのだが、今日に限ってコーラを注文した。

朝マックのハッシュポテト好きと、不健康食品好きにストロングバイ。ちょっと高いけど。
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