今月前半、ノロウィルスらしきものにやられた上、教員展に忙殺され、更新がままならなかった。
さて、今月、一番印象に残ったできごとは、安倍政権のいわゆる〈ロケットスタート〉である。1月30日現在、日経平均は11,138.66円、1ドルは 90.98円となっている。安倍首相の政策が市場から好感をもたれていることは間違いない。
「安倍さんは民主党とは違う」などとノーテンキなことを言っている人がいるが、今のところこれはバブルである。
こういうと、いかにも安倍首相をクサしているように聞こえるかもしれない。たしかに僕は安倍首相が大嫌いだが、現在の状況をバブルというのはそういう意味ではない。
株価だの為替だのは、現在の業績を反映したものではない。投資家は将来を見越して投資する。簡単に言えば現在業績がいいかどうかではなく、将来は現在よりも業績をあげるだろうと期待するから株価が上がるわけである。
バブル(泡)は皮の部分だけ膨らんで中が空洞の状態をいう。この空洞には気体ならぬ期待が詰まっている。そして、膨らみが大きくなればなるほど皮が薄くなり、やがてはじけて膨らみは消滅する。逆に言えば、期待に業績という中身が入れば簡単にはじけることはない。
日本が置かれている経済の状況は、まだ民主党政権のときと何ら変わらない。まだ一月しか経っていないのだから当然である。だから、まだ中身は入っていない。それが、安倍首相の政策によって期待が入って泡が膨れ始めた状態になった・・・というわけである。
つまり、安倍首相は期待を注入して膨らませることには成功したのである。ただ、中に入っているのは期待だけで実態は何も詰まっていない。だから、現在の状態がバブルだというのは正しい。
政治家にはバブルに期待を入れることしかできない。中身を満たすのは企業の業績や個人の経済活動である。半年から一年後、これらが全く回復しなければバブルははじけるだろう。
それでも、安倍首相はバブルに期待を入れ続けなければならない。このバブル、厄介なことに期待を注入するのをやめると、すぐにしぼんでしまうのである。
現在のところ「三本の矢」なるものを発表したことで、最初の期待が入った。あとは具体的に何をするかで、バブルはさらに膨れもするし、はじけもする。むやみにデカくすれば、はじけたあとが大変になるのはご存知の通りだが、かといって入れるのを怠ると、中身がつまる空間がなくなる。
安倍首相がバブルに期待を入れ続けるには、中国と良好な関係を築くことは不可欠である。そのためには、尖閣問題や憲法改正などは足枷になる。おそらく、教育改革も含めてこれらの問題にはしばらく手をつけることはできないだろう。安倍首相の所信表明演説でこれらのことにあまり触れなかったのはそのためである。
さて、安倍首相の目論見どおり、日本経済は復活するか、また、復活したらどうなるか、いろいろ想像してみたが、だんだんワケが分からなくなってきたので、今日はこんぐらいでやめておく。今月の総括じゃなくなるし。
さて、今月、一番印象に残ったできごとは、安倍政権のいわゆる〈ロケットスタート〉である。1月30日現在、日経平均は11,138.66円、1ドルは 90.98円となっている。安倍首相の政策が市場から好感をもたれていることは間違いない。
「安倍さんは民主党とは違う」などとノーテンキなことを言っている人がいるが、今のところこれはバブルである。
こういうと、いかにも安倍首相をクサしているように聞こえるかもしれない。たしかに僕は安倍首相が大嫌いだが、現在の状況をバブルというのはそういう意味ではない。
株価だの為替だのは、現在の業績を反映したものではない。投資家は将来を見越して投資する。簡単に言えば現在業績がいいかどうかではなく、将来は現在よりも業績をあげるだろうと期待するから株価が上がるわけである。
バブル(泡)は皮の部分だけ膨らんで中が空洞の状態をいう。この空洞には気体ならぬ期待が詰まっている。そして、膨らみが大きくなればなるほど皮が薄くなり、やがてはじけて膨らみは消滅する。逆に言えば、期待に業績という中身が入れば簡単にはじけることはない。
日本が置かれている経済の状況は、まだ民主党政権のときと何ら変わらない。まだ一月しか経っていないのだから当然である。だから、まだ中身は入っていない。それが、安倍首相の政策によって期待が入って泡が膨れ始めた状態になった・・・というわけである。
つまり、安倍首相は期待を注入して膨らませることには成功したのである。ただ、中に入っているのは期待だけで実態は何も詰まっていない。だから、現在の状態がバブルだというのは正しい。
政治家にはバブルに期待を入れることしかできない。中身を満たすのは企業の業績や個人の経済活動である。半年から一年後、これらが全く回復しなければバブルははじけるだろう。
それでも、安倍首相はバブルに期待を入れ続けなければならない。このバブル、厄介なことに期待を注入するのをやめると、すぐにしぼんでしまうのである。
現在のところ「三本の矢」なるものを発表したことで、最初の期待が入った。あとは具体的に何をするかで、バブルはさらに膨れもするし、はじけもする。むやみにデカくすれば、はじけたあとが大変になるのはご存知の通りだが、かといって入れるのを怠ると、中身がつまる空間がなくなる。
安倍首相がバブルに期待を入れ続けるには、中国と良好な関係を築くことは不可欠である。そのためには、尖閣問題や憲法改正などは足枷になる。おそらく、教育改革も含めてこれらの問題にはしばらく手をつけることはできないだろう。安倍首相の所信表明演説でこれらのことにあまり触れなかったのはそのためである。
さて、安倍首相の目論見どおり、日本経済は復活するか、また、復活したらどうなるか、いろいろ想像してみたが、だんだんワケが分からなくなってきたので、今日はこんぐらいでやめておく。今月の総括じゃなくなるし。