2013年03月

昨日のエントリで書いたように、22日からアメリカに行ってきたわけだが、成田空港に着いて東日本大震災の時のことを思い出した。

震災の二週間後の3月26日、僕たちは台湾に旅行に行った。地震が来る前に計画していたもので、本来は杉花粉から逃げるために行ったのだが、結果的に地震から逃げる形になった。震源の東北地方は言うに及ばず、東京も節電で暗くスーパーの棚から商品が消えているような異常事態だった。


羽田空港に着いてから、飛行機に乗るまでに何度も余震があった。まだ欠航している便があった。台湾の松山空港では日本から来た人だけ放射線のチェックを受けた。台湾についてからも、揺れていないのに、なんだか足元がふらふらするような気がした。店に商品が並んでいるというあたりまえのことに感動した。

これが二年前である。では、今はどうだろうか。

どう考えても東北地方は復興とは程遠い状況である。一体いままで何をやってきたのか。今頃になって増税したりしているが、これは恥ずべきことだと思う。

空港で思い出したあの感覚は過去のものではない。まちがいなく、あのときと連続している。いつになったら過去のものになるのだろうか。
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22日から昨日まで、ボストンとニューヨークを旅行してきた。

22日にデルタ航空で成田を出発、12時間飛行機に乗ってデトロイトで乗り換え。僕が初めて足を踏み入れるアメリカ本土(ハワイは行ったことがあるので)はデトロイトということになる。

どういうわけだかしらんが、長時間飛行機に乗ると腹の調子が悪くなる。ガスがたまっておなかが張ってくるのだ。機内のトイレですればいいのだが、飛行機のトイレは狭いし、すぐ外に客席があるから深い溜息のような屁をこくのは少々恥ずかしい。

たぶんこういう人は多いのだろう。どこの空港でも入国審査前にトイレが何か所かある。今回もそれを期待していたのだが、なかなかトイレが見つからない。とうとう、入国審査をする部屋まで行ってしまったが、入ってすぐの左側にトイレの標識を見つけた。僕はそっちへ行こうとした。

その部屋の左側はアメリカ人用の入国審査ゲートだった。左に行こうとする僕を見つけた、ガードマンが右へ行けと言っている。そんなことは分かっている。お前なんかに用事はない。僕はトイレに用事があるのだ。

とりあえず、「トイレット!」とかなんとか言って、急ぎ足でトイレの方に行こうとしたら、ガードマンが駆け寄ってきて肩を掴まれた。ガードマンは強い調子で「Don't×××!」と言う。慌てているので聞き取れない。頭が一瞬真っ白になった。

僕が一体何をしたというのだろう。その直後、ノーミソフル回転させていろいろ考えたが、何だか分からない。すると、少し離れたところから「パスポートを見せてください」という天の声が聞こえた。デルタ航空の日本人職員のおばちゃんだ。少し安心した。

慌ててパスポートを見せると、今度は勝手に僕のカバンに手を入れて(トートバッグだった)入国手続きの書類を取り出した。そこには行先が書いてある。

「何しにニューヨークに行くのか?(英語だけどなんて言ったか分からん)」と聞かれた。入国手続きの時に効かれるアレだ。例の「サイトシーイング!」でいいのだが、ビビっているからそれがでてこない。こんどはヨメが助け舟を出した。「sightseeing!」

これで一件落着と思いきや、「何を観光するんだ?」と予想外の質問。最初は英語で、次に日本語で「ナニカンコウ?」とか言っていたらしいが、僕は全部英語に聞こえた。

これには困った。何を観光するんだと言われても特に決めていない。第一、「ニューヨーク」は地名ではあるが、観光の目的でもある。しばらく言い淀んで、とりあえず「Museum」と答えたら、ガードマンは急に優しくなって、「トイレへどうぞ」と言った。

今さらそんなことを言われても、屁もウンコもすっかり引っ込んでしまったし、こんな縁起の悪いところはさっさと通り過ぎたかったので、入国審査の方へ行こうとしたら、デルタ航空のおばちゃんが「もうトイレに行っても大丈夫ですよ」と言う。またぞろ怪しまれても嫌なので素直にトイレに向かった。

アメリカ、マジ怖えぇ。

というわけで、しばらく土産話が続きますよ。

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ニューヨークのタイムズスクエアで見かけた水着のお姉ちゃんとガンダム。
水着のお姉ちゃんは、カメラを向けたらポーズを取ってくれた。涼しい顔をしているが、この日はみぞれで、気温は2℃ぐらいだった。
やっぱり、アメリカ、マジ怖えぇ。
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西島三重子の歌で有名な東急池上線だが、実際の電車を知っている人は意外に少ない。



というわけで、東京一の地味なステキな路線、池上線を五反田駅から蒲田駅まで順番に紹介していこう。なお、「今月の」とか言っているが、本当に毎月できるのか、順番にできるのかは定かではない。

池上線五反田駅入り口

JR五反田駅が大通りに挟まれてドーンとあるのに比べて、池上線の五反田駅の入り口は駅ビルの陰の目立たないところにひっそりとある。写真の奥に見えるのは山手線の線路。この写真の階段を昇って四階まで行くと、池上線のホームがある。

山手線のホームからは二階ぶんぐらいある。以前、山手線から池上線への乗り換えは階段しかなく、老人やベビーカーを押す主婦の足腰を無理やり鍛え続けてきたが、去年やっとエスカレーターができた。

五反田駅を下から見た

ホームを下から見たところ。煙草を吸う工事のオッサンがいい味を出している。

目黒川と五反田駅

目黒川にかかる橋から。この写真は3月9日に撮ったので殺風景だが、今は桜が満開だ。

五反田駅の脚

五反田駅を支える橋脚。古めかしいトラス構造とごちゃごちゃした電線がたまらない。ここから次の大崎広小路まで高架を走る。

五反田駅から出る池上線

五反田駅を出る池上線。右のビルは前の写真に案内が出ていた「ホテルロイヤルオーク五反田」。

今はきれいなビルに建て代わってしまったが、かつてはホームを出たとたんに巨大にも程があるソープランドの看板が目に入った。文字が読めるようになった子供に「ソ−・プ・ラ・ン・ド。ママ、ソープランドって何?」と聞かれて、ママ困惑の図がよく見られたのが懐かしい。どんな看板かは下のリンクを参照されたい

五反田(駅前ソープ)池上線ホームから見る大看板:古今東西風俗散歩(町並みから風俗まで)

さて来月は大崎広小路に参ります。
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花粉症で耳鼻科を試してみた(その1):2013年02月12日
花粉症で耳鼻科を試してみた(その2):2013年03月07日
のつづき。

今年は桜の開花が早く、もうほとんど満開だ。そして杉花粉も満開である。

「アラミスト」と「キプレス錠」の効果は絶大で、去年とは比較にならない。とはいえ、何もないかといえばそうではなく、時々ムズムズ来てしばらくクシャミが止まらなくなったりすることが一日に数度ある。それでも、ティッシュの使用量は例年よりもずっと少ないし、ちょっとした外出だと、マスクをしないこともある。

今は去年との比較で効いていることが分かるが、来年、再来年になってくると効いている気がしなくなるかもしれない。年々薬に慣れてきて効かなくなるという話を聞いたことがあるが、それは効かなくなるのではなく、辛かった素の状態を忘れてしまうのだろう。

さて、そんなことよりももっと大きな問題がある。目のかゆみだ。

目と鼻はつながっているので、点鼻薬をやると目の方の症状も軽減されると聞いたのだが、これが一向に効いている感じがしない。それどころか、去年よりもいっそう痒いような気がする。

たぶんこれも気のせいで、本当は鼻がだいぶ楽になったから、かえって目のかゆみが目立つのだろう。だがそんなことはどうでもいい。とにかく痒い。ネットで検索したら、耳鼻科でも目薬を出してもらえるようなので、次に行ったら頼んでみようと思う。
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何年か前、父から祖父が詩吟みたいなのをうなっていたがあれは何だと聞かれた。「詩吟みたいなの」ではなんだかよく分からないが、よくよく聞いてみると謡いだった。僕の祖父は日常的に謡をやっていたらしい。

謡いというのは能楽の声の部分のみを謡うことである。能というと何やらやたらと高尚な感じがするが、僕の父方の祖父はごく普通の農家のおっさんである。昔はカラオケレベルのポピュラーなものだったらしい。

それがわずか一代で詩吟と区別がつかなくなった。僕にしても、中世文学が専門だから分かるようなもので、別のことをやっていたら知らなかったに違いない。文化というのは弱いものだ。

さて、先日、国立国会図書館から「歴史的音源(れきおん)」なるデータベースが公開された。これは、昔のレコードに録音された音を検索して聞くことができる。もちろんこの中には謡の音源もたくさんある。「謡」で検索すると、「童謡」とか「歌謡」までヒットしてしまうので、「謡曲」で検索すればよい(歌謡曲もふくまれちゃうけど)。

国立国会図書館歴史的音源「謡曲」

かなりたくさんヒットしてくるが、よく見ると館内限定が多い。「館内限定」とあるのは、国会図書館と、提携した全国の図書館(歴史的音源の公立図書館等への配信提供に関するページ参照)でしか聞けない。そこで、検索窓のとなりにある「インターネット公開音源のみに限定する」にチェックを入れる。これでどこでも聞けるものだけを絞り込むことができる。

国立国会図書館歴史的音源「謡曲」(インターネット公開音源のみ)

残念ながら現在のところ家に居ながらにして聞けるのは、高砂・蝉丸・俊寛・三井寺・小督だけらしい。それでも、これまで聞こうと思ったらCDを買うなり、習いにいくなりしなければならなかったのだから、大変な進化である。

しかし、当然ながら何を出てくるのは音だけで、僕のように能楽に暗いものにとってはどこを謡っているのか、もっといえば何を言っているのかイマイチわからず、ちょっときつい。

そこで、古典文学電子テキスト検索でテキストを探す。検索窓に「高砂」とか「たかさご」のように題名を入れてポチッとすればたちどころに出てくる。

高砂:古典文学電子テキスト検索

現在、6件ヒットするが「画像データ」とあるのは影印なので、半魚文庫さんの謡曲三百五十番集入力かJapaneseTextInitiativeを開くと読みやすい。

そして、再生。最初のところだけ気合を入れて聞き取ったら、ブラウザのページ内検索で読んでいる場所を探す。

後はそれを目で追いつつ鑑賞するだけ。それにしても、謡曲というものはだんだん眠くなっていくものですn
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あまりに内容が醜悪なのでリンクしないが、こんな記事があった。ここは題名だけ見ればよい。中身はクソ以下である。

「韓国のタクシーは日本人限定で遠回りをして料金ぼったくってる現実:ハムスター速報」

上の記事に引用されているニュース記事はこちら。

(朝鮮日報日本語版) ソウル市、ぼったくり被害の外国人に弁償!?:Yahoo!ニュース
「韓国人だったんですか。日本人かと思いました。すぐ言ってくださいよ。そしたら遠回りしなかったのに」
 Aさんは最近、タクシー運転手からこう言われた。Aさんは日本の友人と共に釜山行きの韓国高速鉄道(KTX)に乗るため竜山からソウル駅に向かうところだった。余裕を持って出発したが、列車の出発時刻が近づいているのにタクシーはソウル駅周辺をぐるぐる回っていた。いぶかしげな表情を見せたところ、運転手は「どうしましたか。料金がタカイ(日本語で)って?」と言った。韓国語で答えると運転手は驚き、わざと遠回りしていた事実を認めた。
 今月6日には、外国人観光客を相手にぼったくり営業をしてきた違法タクシーの運転手約20人が警察に摘発された。シンガポールからの観光客3人を相手に、ソウル駅から仁川空港まで26万ウォン(約2万3000円)を受け取っていたケースもあった。

ハムスター速報では二段落目(わざと遠回りしていた事実を認めた。)までを引用し、さも日本人だけがぼったくられているかのように書いている。韓国に嫌悪感をいだくように意図的に操作しているのである。

本来の記事は、外国人に対するぼったくりに対処するため、ソウル市が被害者への補償を検討しているという記事である。シンガポールの観光客の例が挙げられているのでもわかるように、日本人限定でなく外国人を対象にしている。

これが、実際に導入されるかどうかは分からないが、素晴らしいアイディアである。どこの国でも、タクシーに乗ることほど旅行者が不安になることはない。これが国から保障してもらえるとなると安心感が違う。日本も観光立国を目指すならこれぐらいはやるべきだろう。

そもそも、ぼったくりは悪意でやるものだから、反日だからぼったくるとか、親日だからぼったくらないなんてことはない。相手が何人であろうと、ぼったくれそうな奴からぼったくるのである。

もし仮に日本人がぼったくられやすい傾向があるなら、それは日本人にスキのある人(そしてぼったくりと気づいても泣き寝入りする人)が多いからだろう。車内で眠ってしまったり、ひたすらガイドブックを見たり、お友達とのおしゃべりに興じていたら、それはぼったくってくれと言っているようなものである。

運転手の立場からすると、ぼったくるには客がその土地の地理を知らないということが大前提だ。だから、どうしても外国人観光客がターゲットにされやすくなる。ならば対策は簡単、地理を知っているふりをすればいい。観光客がみんな地理を知らないわけではない。外国人であることは一見不利に見えるが、うまく使えば逆に有利になる。

まず、一人の場合。地図を持っていれば、常に地図を手に持って、ときどき地図と外の景色を見る。スマホのマップなら完璧だ。どうせドライバー席からは見えないのだから、適当な地図を見ていればよい。もし、地図を持っていなければ、外の交通標識なんかをこまめにチェックして、ときどき「ははーん」とか言ってうなづく。これだけでプレッシャーになる。

二人以上の場合、ついついタクシー内で雑談などをしてしまうが、日本語の会話の中に、ときどき地元の通りの名前や地名などを現地語で入れる。そうすると、運転手にはそこだけ聞こえるから、地理を知っているように思われる。もちろん、外のチェック(しているふり)も怠りなく。

韓国には行ったことがないので、中国の場合だが、具体例を挙げるとこんな具合である。

中川「今日、晩飯何にする?南京路(ナンジンルー)」
葛的先生「南京路(ナンジンルー)。昨日炒め物食べたから、中山路(ヂョンシャンルー)、今日は鍋にしよう!」

この場合、「南京路」とか「中山路」には何の意味もない。しかし、ドライバーにはそこだけが聞こえる。これで十分プレッシャーになるだろう。

実は上記の方法が本当に効き目があるかは分からない。なにしろ今まで一度もボラれたことがないからだ。気づいていないだけかもしれないけど。
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佐藤秀峰『ブラックジャックによろしく』を読んだ。

10年以上前の作品で、2002年第6回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞という、すでに評価の高い作品だが、どうも医療というテーマに興味が持てなかったので、いままで一度も読んだことがなかった。評価が高いのは読みたくなくなるというへそ曲がりな理由もあるし、実は佐藤氏の絵が苦手だったりもする。

それが出版社とモメたという理由で、作者がこの作品の著作権をフリーにしたため、kindleで無料で読めるになった。早速ダウンロード。僕もタダなら読むのだから現金な話だ。なお、Kindleだけではなく、ほかのストアでも無料で読める。



「医療というテーマに興味が持てなかった」のは医学に興味がないからではない。医療の問題点をテーマとする作品というと、まず白い巨塔が思い浮かぶのだが、「あー財前教授ー。医局ねー。知ってるー」みたいな感じになってしまうのだ。僕たち(よりも前か?)の世代にとっては、大学病院といえば財前教授であり、田宮二郎なのである。そこに研修医の斉藤が来ても財前教授ほどのインパクトがあるとは思えない。

はたしてこの作品は、医局を含めた病院内の問題(第一外科編・循環器内科編)から始まる。漫画だから誇張はされているのだろうが、まだこんなバカげな問題が続いているのかと暗澹たる気持ちになるが、これは僕たちの力でどうなるものでもない。

しかし、話が進むにしたがって、医療と個人の関係(NICU(新生児集中治療室)編・がん医療編)にフォーカスが移り、最後は医療と社会の関係(精神科編)に変わる。視点が病院内部から外へとだんだん広がっていって、医療従事者ではない僕たちも無関係ではいられない。

何も知らずにこの作品を読むと、最初は医療の問題点を批判する漫画だと思うだろう。しかし矛先はだんだん自分の方に向いてきて「まだこんなバカげな問題が続いているのか」ではすまなくなる。悪役が大学病院の教授から読者自身に次第に移り、医療を批判することでカタルシスを得ていたつもりが、裏切られて居心地の悪い思いをすることになるのである。

この裏切りはいい裏切りである。amazonのカスタマーレビューが後の巻になるにしたがってだんだん悪くなっていくが、これは作者の裏切りが成功していることを示していのだろう。

僕がこの作品に共感を覚えるのは、教育という医療と同様生きた人間を扱う仕事をしているからだろう。学校内部の関係、教師と生徒・家族の関係、学校と社会の関係は『ブラックジャックによろしく』の世界と通じるものがある。

外から見えにくい「内部」を批判するのは簡単だし、それ自体はなくてはならないものだ。しかし、「内部」を批判することで満足していては意味がない。医療にしても教育にしても「先生」だけで成り立つ職業ではなく、患者・生徒・家族・社会が複雑にからみあって成り立つものである。批判している人自身も当事者であり、本来、内部も外部もないはずだ。

この作品が第一外科編・循環器内科編で終わっていたら、凡百の医療漫画でしかなかっただろう。作者の視点がどんどん外に向いて行ったことが、この作品を名作にしている。

というわけでストロング・バイ(無料だけど)
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花粉症で耳鼻科を試してみた(その1)のつづき

スギ花粉はすでに「非常に多い」のレベルになった。
花粉


耳鼻科でもらった「アラミスト」は二本目に入った。これは一日一回、鼻の孔一穴につき二回ずつ噴霧する薬で、2月12日以来毎日欠かさず噴霧してきた。これと「キプレス錠」を寝る前に一錠のんでいる。投薬して約一カ月経ったが、効果はどうだろうか。

今のところときどき鼻がムズムズすることはあるものの、鼻水、クシャミはほとんど出ない。一応外出時にはマスクをしているが、取った瞬間、鼻水だらだらということもない。薬は効いているようだが、目薬はもらっていないので、目のかゆみは感じる。

今朝、朝の攻撃(モーニングアタック)らしきものがあった。これも、クシャミ二回程度で終わり。ただし、これはシーズンの初めだからか、薬が効いているのかはまだ分からない。そもそも、朝とか言っているが、今朝起きたのは11時すぎである。

朝と言えば、今朝起きたら下半身丸出しだった。これは高校生ぐらいのときから僕に取り憑いている「妖怪パンツ脱がし」によるものだが、この妖怪は夏に頻繁に現れるもので、この季節に出るのは珍しい。もしかしたらこれが薬の副作用かもしれない。
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今月、海外旅行に行く予定だ。どこへいくかはまだヒ・ミ・ツ。僕もかなり海外旅行慣れしてきたが、トラブルはそういう時に起きるものだ。

そこで今回は自戒の意をこめて、海外旅行に行くときに持っていく物のチェックシートを披露しよう。もし、これ以外で「これを持っていくといいよ」とか「これを持っていかなくってどうする」というものがあったら、ぜひ教えてほしい。なお、このエントリは思いっきりアフィエントリになっていることも付け加えておく。

書類
  • パスポート
  • パスポートのコピー
  • 航空券・チケット
  • 海外旅行保険証書
  • 緊急連絡先・大使館などの連絡先を書いた紙

#パスポートとコピーは別の場所に入れる。僕の場合、パスポートはセキュリティベルト(後述)の中、それ以外はジップロックなどの防水袋に入れておく。
#最近パスポートが厚くなって、セキュリティベルトに入れるとすごい邪魔。

金品
  • 現金
  • クレジットカード
  • マネークリップ
  • セキュリティベルト

#掏られたときにすべて持って行かれるので、財布は持たない。現金は1万円ぶん程度をマネークリップに挟み、残りと日本円はセキュリティベルトへ。コインはジップロック。
#セキュリティベルトとは、パスポートなど貴重品を入れるベルトで、腰に巻いてズボンの中に入れる。古臭い手法だが、自戒の意味もこめて、どんなに治安がいいとされるところへ行ってもこれを使っている。モンベルのものはポケットも多く首から懸けることもできて便利。


情報
  • 一眼レフ
  • 予備バッテリー
  • コンパクトカメラ
  • メモ帳
  • ボールペン
  • 電子辞書
  • タブレット端末(もしくはガイドブック)
  • 充電器
  • コンセント変換プラグ

#カメラは二台持っていく。基本一眼レフだが、ちょっと出かけるときなんかはコンパクトカメラ。
#メモ帳とボールペンは筆談用。あんまり使ったことないけど。
#空港によっては電子機器をすべてセキュリティチェックに見せなくてはいけないので気を付ける。成田はパソコン以外は見せなくてもよい。
#コンセント変換プラグは行く前に形状を調べておく。充電器は対応する電圧を調べておく。最近はあんまり心配ないけど。

雑貨
  • 十徳ナイフ
  • ヘッドランプ
  • 腕時計
  • 空のジップロック数枚
  • 手ぬぐい
  • 常備薬

#十徳ナイフはビクトリノックス・トラベラー。爪も切れるハサミが便利。海外では栓抜きや缶切り、コルク抜きなども重宝する。
#十徳ナイフは預け入れ荷物に入れること。特に帰りは忘れがちなので注意。僕は二回取り上げられたことがある。
#ヘッドランプは前にも紹介したペツルジプカ。まあ、百均のLEDランプで十分だけど。


衣類等
  • 下着
  • 靴下
  • シャツ
  • サングラス
  • 雨具
  • ショッピングバッグ

#下着、靴下は穴のあきそうな(又はあいた)ボロいのを持って行って、現地で捨てると物が減らせる。
#ショッピングバッグはショッピングに使うほか、街歩きのときにカメラや小物類を入れるために使う。ひったくる気が無くなるほど汚く、かつ丈夫なものがよい。
#サングラスは魔除けにもなるので、使わなさそうでもとりあえず持っていく。

行先や季節、滞在日数によって持っていくものが変わるが、僕の場合これが基本である。海外旅行の持ち物はつい増えてしまいがちだが、よほどの奥地に行かないかぎり、たいがいのものは買えるので、それほど難しく考える必要はない。

重要なことは、持っていくものに優先順位をつけて、特に大事な「書類」と「金品」は常に忘れないようにすることである。
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現在、野上記念法政大学能楽資料デジタルアーカイブ古典文学電子テキスト検索に登録している。

このコレクションには、嵯峨本の一種である光悦謡本が142種も含まれている。嵯峨本は江戸時代初期、京都の豪商角倉素庵本阿弥光悦によって刊行された古活字本で、美麗な豪華本として知られる。刊本でありながら大変な稀覯本で、これだけ揃っているのは他にはないだろう。

嵯峨本:Wikipedia

もちろん、展覧会などで現物を見るに如くはないが、所詮ショーケースの中、めくることはできない。それが表紙も含めて全丁カラー写真で、しかも無料で見ることができる。まったくいい時代になったものである。

1.謡本:法政大学能楽資料デジタルアーカイブ

光悦謡本:古典文学電子テキスト検索

この本が法政大学の所蔵になった経緯はこちら。「わんや書店社主、江島伊兵衛氏の旧蔵書」だそうだ。

世界にひとつの光悦謡本と、最古の能役者肖像画:法政大学
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