アニメ『妖怪ウォッチ』に出てくる妖怪の多くは、子供に取り憑く妖怪ではなく、大人に取り憑く妖怪である。作中では主に子供が取り憑かれていて、子供に分かりやすいような行動をするが、この奇態な行動は、実は子供から見た大人のヘンな行動である。だから、大人が見ていても面白い。
例えば、「妖怪ムダヅカイ」という貝のごとき姿をした妖怪がいる。

ケータ(主人公)、クマ、カンチの三人が、当日発売の雑誌を買いに、ショッピングセンターに行く。ところが、クマはなぜだかマグロ一匹を買ってしまい、雑誌が買えなくなる(雑誌代でマグロが買えるかというツッコミは無しの方向で)。続けて、カンチが数人同時に飲めるストロー(一抱えほど)とバカでかいトーテムポールを、ケータが3角に折る機械付きトイレットペーパー(しかも機械は買ってすぐに壊れる)を買い、三人ともお金が無くなってしまって、誰もお目当てのゴロゴロコミックが買えなくなる。
「これは妖怪の仕業に違いない」と、ケータ君が妖怪ウォッチで探したら出てきたのが、「妖怪ムダツカイ」である。バブル時代の人々の欲望が凝り固まってできた妖怪だそうだ。
僕はムダヅカイに取り憑かれた三人と全く同じ行動をする人を知っている。このブログでは僕とヨメに次いで登場回数の多い、葛的先生である。彼は、「何で今それを買うの?」というようなものを突然買う。
買った時、本人、満面の笑みなのだが、すぐに持て余すのがお約束で、ひどい時は買ってすぐに人にあげようとする。これが、物価の安い中国に行ったりすると、妖怪ムダヅカイの活動が活発になる。
2010年の自転車旅行で最初に買ったのがこれ。田舎の雑貨屋で買った竹製ヘルメット。モデルは僕だが、買ったのは葛的先生である。

これはまあいい。自転車旅行だから、安全のためにも実用的でもある。しかし、次に買ったのが、よく分からない。ナゾの中国楽器。
田舎町を走っていて、いきなり自転車を止めたと思ったら、矢庭に開いているのかいないのかさえ怪しい、お祭り用楽器屋に入っていった。たぶん、あの瞬間に取り憑かれたのだろう。

楽器を買ってご満悦の葛的先生。なお、葛的先生の許可を得ていないので、目伏せさせていただく。

2つ目はどう演奏したらいいかもよく分からない。

形でだいたい想像がつくと思うが、大変ショボイ音しかでない。「前からこれが欲しかったんだよー」とか言っていたが、本当だろうか?でも、まあでかい太鼓とかじゃなくってよかった。
この旅の最後に買ったのがこれ。


長いにも程がある数珠。数珠として使えないこともないが、一体いつ使うつもりだろうか。
買い方もひどい。店員さんが新品を出そうとすると、見本にぶら下がっている物の方が煤けていていいとか、糸が太いとか言って、見本を買おうとする。店員さんがしぶしぶ見本に架かっている数珠を外して渡すと、今度は、こちらは古いから安くしろと値切る。やっていることが無茶苦茶である。
数珠を買って、店員さんと撮った記念写真がこれ。

妖怪に取り憑かれてご満悦のオッサンと、ヘンな日本人に困惑する店員さんの表情が、目伏せをしていてもなんとなく分かる。
何でこんなものを買うのか理解できなかったが、妖怪のせいなのね、そうなのね。
例えば、「妖怪ムダヅカイ」という貝のごとき姿をした妖怪がいる。

ケータ(主人公)、クマ、カンチの三人が、当日発売の雑誌を買いに、ショッピングセンターに行く。ところが、クマはなぜだかマグロ一匹を買ってしまい、雑誌が買えなくなる(雑誌代でマグロが買えるかというツッコミは無しの方向で)。続けて、カンチが数人同時に飲めるストロー(一抱えほど)とバカでかいトーテムポールを、ケータが3角に折る機械付きトイレットペーパー(しかも機械は買ってすぐに壊れる)を買い、三人ともお金が無くなってしまって、誰もお目当てのゴロゴロコミックが買えなくなる。
「これは妖怪の仕業に違いない」と、ケータ君が妖怪ウォッチで探したら出てきたのが、「妖怪ムダツカイ」である。バブル時代の人々の欲望が凝り固まってできた妖怪だそうだ。
僕はムダヅカイに取り憑かれた三人と全く同じ行動をする人を知っている。このブログでは僕とヨメに次いで登場回数の多い、葛的先生である。彼は、「何で今それを買うの?」というようなものを突然買う。
買った時、本人、満面の笑みなのだが、すぐに持て余すのがお約束で、ひどい時は買ってすぐに人にあげようとする。これが、物価の安い中国に行ったりすると、妖怪ムダヅカイの活動が活発になる。
2010年の自転車旅行で最初に買ったのがこれ。田舎の雑貨屋で買った竹製ヘルメット。モデルは僕だが、買ったのは葛的先生である。

これはまあいい。自転車旅行だから、安全のためにも実用的でもある。しかし、次に買ったのが、よく分からない。ナゾの中国楽器。
田舎町を走っていて、いきなり自転車を止めたと思ったら、矢庭に開いているのかいないのかさえ怪しい、お祭り用楽器屋に入っていった。たぶん、あの瞬間に取り憑かれたのだろう。

楽器を買ってご満悦の葛的先生。なお、葛的先生の許可を得ていないので、目伏せさせていただく。

2つ目はどう演奏したらいいかもよく分からない。

形でだいたい想像がつくと思うが、大変ショボイ音しかでない。「前からこれが欲しかったんだよー」とか言っていたが、本当だろうか?でも、まあでかい太鼓とかじゃなくってよかった。
この旅の最後に買ったのがこれ。


長いにも程がある数珠。数珠として使えないこともないが、一体いつ使うつもりだろうか。
買い方もひどい。店員さんが新品を出そうとすると、見本にぶら下がっている物の方が煤けていていいとか、糸が太いとか言って、見本を買おうとする。店員さんがしぶしぶ見本に架かっている数珠を外して渡すと、今度は、こちらは古いから安くしろと値切る。やっていることが無茶苦茶である。
数珠を買って、店員さんと撮った記念写真がこれ。

妖怪に取り憑かれてご満悦のオッサンと、ヘンな日本人に困惑する店員さんの表情が、目伏せをしていてもなんとなく分かる。
何でこんなものを買うのか理解できなかったが、妖怪のせいなのね、そうなのね。