今月、日経平均がついに2万円超えをした。なんと15年ぶりである。最後に2万円を越えたのは2000年4月で、所謂ITバブルである。
当時、僕は投資に興味がなかったが、それでも光通信なんかがIT関連株として話題になっていたのを覚えている。IT関連企業とはコンピュータ関連企業のことを言うのだと思っていたら、単なる携帯電話を片っ端から配るだけの会社が、IT関連銘柄としてもてはやされているのを見て、何だかおかしいなと思っていたら、やっぱりプッチンとはじけた。
2万円はいかなかったものの、18000円代まで株価が上がったのが、小泉内閣時代の2007年である。これは2002年から続く長い景気拡大だったが、2007年7月をピークにアメリカのサブプライムローン危機により、プッチンとはじけた。もう8年も前のことだが、すでに株式投資を始めて数年経っていたので、よく覚えている。
この二つの株高と比べると、今の株高は、何だか様子が違う。どちらも絶頂期には、様々なメディアが株式投資のニュースを出していた。雑誌でいうと、経済誌はもちろんのこと、電車の中吊りにあるような週刊誌でも、「今注目の銘柄はコレ!」みたいな株式投資の特集が頻繁にみられた。
しかし、今回は15年ぶりの2万円代だというのに、そういう盛り上がりがない。よく「アベノミクスの恩恵は(いまのところ)富裕層に限定される」というようなことが言われるが、株式投資は富裕層でなくてもできる。これまでだったら、「この上げ相場で一儲け」となるはずだ。
国が相場を押し上げている官製相場だからだろうか。しかし、官製相場ならば、「政策に売りなし」で、安心して投資できるともいえる。一般誌で特集するようになったら相場は終わりというのがお約束なので、騒がない分まだ先があるという解釈もできるが、逆に投資したくないから騒げないという解釈もある。
そうだとすれば、投資したくない理由は二つ考えられる。
一つは、単純に投資する金がないこと。単純に種銭が少なくて、投資する金がないのである。したくないのではなくできない、そういう若い人は多いだろう。
もう一つは、信用の問題である。これまでの投資で損をすれば、いくら株高といっても、もう二度と投資はしたくないと思うだろう。また、政府を信用していなければ、いつアベノミクスの梯子を外されるかわからないから、種銭があっても投資に及び腰になる。
理由は他にもあるかもしれないが、いずれにしても、なんだかへんな感じがするのである。
当時、僕は投資に興味がなかったが、それでも光通信なんかがIT関連株として話題になっていたのを覚えている。IT関連企業とはコンピュータ関連企業のことを言うのだと思っていたら、単なる携帯電話を片っ端から配るだけの会社が、IT関連銘柄としてもてはやされているのを見て、何だかおかしいなと思っていたら、やっぱりプッチンとはじけた。
2万円はいかなかったものの、18000円代まで株価が上がったのが、小泉内閣時代の2007年である。これは2002年から続く長い景気拡大だったが、2007年7月をピークにアメリカのサブプライムローン危機により、プッチンとはじけた。もう8年も前のことだが、すでに株式投資を始めて数年経っていたので、よく覚えている。
この二つの株高と比べると、今の株高は、何だか様子が違う。どちらも絶頂期には、様々なメディアが株式投資のニュースを出していた。雑誌でいうと、経済誌はもちろんのこと、電車の中吊りにあるような週刊誌でも、「今注目の銘柄はコレ!」みたいな株式投資の特集が頻繁にみられた。
しかし、今回は15年ぶりの2万円代だというのに、そういう盛り上がりがない。よく「アベノミクスの恩恵は(いまのところ)富裕層に限定される」というようなことが言われるが、株式投資は富裕層でなくてもできる。これまでだったら、「この上げ相場で一儲け」となるはずだ。
国が相場を押し上げている官製相場だからだろうか。しかし、官製相場ならば、「政策に売りなし」で、安心して投資できるともいえる。一般誌で特集するようになったら相場は終わりというのがお約束なので、騒がない分まだ先があるという解釈もできるが、逆に投資したくないから騒げないという解釈もある。
そうだとすれば、投資したくない理由は二つ考えられる。
一つは、単純に投資する金がないこと。単純に種銭が少なくて、投資する金がないのである。したくないのではなくできない、そういう若い人は多いだろう。
もう一つは、信用の問題である。これまでの投資で損をすれば、いくら株高といっても、もう二度と投資はしたくないと思うだろう。また、政府を信用していなければ、いつアベノミクスの梯子を外されるかわからないから、種銭があっても投資に及び腰になる。
理由は他にもあるかもしれないが、いずれにしても、なんだかへんな感じがするのである。