今月は8日でブログの更新が止まっている。これは9日にある事件が起きたからである。
僕の家と祖母の家は近く、歩いて10分程度である。そこで、2日に1回程度、夜10時頃訪問していた。祖母は96歳。身の回りのことは何でもできたのだが、今年になってからいろいろ不安を訴えていたので、行かない日には電話をしていた。
しかし、8日の金曜日はなぜか電話をしなかった。ちょっと寝てしまって、気がついたら11時回っていたのである。そして9日土曜日の夜、祖母の家へ向かった。
いつものように、合鍵を使って中に入ると、ちょっと部屋の様子がおかしい。まず、祖母が部屋にいない。それだけなら、たまたま風呂に入っているとか、トイレにいるだけかもしれないが、テーブルの上に食べ物などが乗っている。いつも僕が行く時間帯は机の上はきれいに片付けられているのである。とっさにこれはおかしいと思った。
ご丁寧に隣の部屋とを仕切る引き戸は閉まっている。引き戸の向こうの電気は点いていないばかりか、人のいる気配がない。間違いであってほしいと思う反面、祖母が血まみれで倒れているかもしれないという不安にかられながら、ゆっくり引き戸を開けようとすると、妙な手応えがしてスムーズにあかない。注意深く開けると、足元に祖母が倒れていた。
軽く頬を叩くと、祖母は目を覚ました。「おばあちゃん!どうした!大丈夫?」と声をかけると、祖母はなにやらしゃべろうとするが、ろれつが回らずよく聞き取れない。目もうつろだ。とりあえず、意識があることに安堵したが、とっさに脳梗塞を疑った。
「どこか痛いとこはない?」と聞くと、首を横に振る。「救急車呼ぶよ、いいね!」と言って、床に寝かせたまま、祖母の頭上にある電話から119番通報した。これはあとで分かったことだが、どうやら自分で通報しようとして、力尽きてしまったらしい。
通報後、長い長い数分間(よく覚えていない)が過ぎ、やっと救急車が来て、近くの病院に向かった。到着後、すぐにMRIを撮った結果、予想通り脳梗塞だった。手続きを済ませ、病院から帰った時、すでに午前1時を回っていた。
テーブルの上の様子から、食事の直後倒れたらしい。これが夕食だとすると4時間、朝食なら13時間あまり倒れていたことになる。当日の朝刊がテーブルの上にあったので、8日ではない。いずれにしても長い時間である。冬じゃなかったのがせめてもの救いだが、もっと早く行けばよかった。
入院して最初の一週間はどうなるかと思ったが、病状は安定してきた。半身不随でしゃべることもできないが、こちらの言っていることはよく理解できているようだ。リハビリも毎日がんばっているらしい。なにしろ高齢にも程があるので、完治するとは考えにくいが、できる限りのことはしてあげたいと思っている。
僕の家と祖母の家は近く、歩いて10分程度である。そこで、2日に1回程度、夜10時頃訪問していた。祖母は96歳。身の回りのことは何でもできたのだが、今年になってからいろいろ不安を訴えていたので、行かない日には電話をしていた。
しかし、8日の金曜日はなぜか電話をしなかった。ちょっと寝てしまって、気がついたら11時回っていたのである。そして9日土曜日の夜、祖母の家へ向かった。
いつものように、合鍵を使って中に入ると、ちょっと部屋の様子がおかしい。まず、祖母が部屋にいない。それだけなら、たまたま風呂に入っているとか、トイレにいるだけかもしれないが、テーブルの上に食べ物などが乗っている。いつも僕が行く時間帯は机の上はきれいに片付けられているのである。とっさにこれはおかしいと思った。
ご丁寧に隣の部屋とを仕切る引き戸は閉まっている。引き戸の向こうの電気は点いていないばかりか、人のいる気配がない。間違いであってほしいと思う反面、祖母が血まみれで倒れているかもしれないという不安にかられながら、ゆっくり引き戸を開けようとすると、妙な手応えがしてスムーズにあかない。注意深く開けると、足元に祖母が倒れていた。
軽く頬を叩くと、祖母は目を覚ました。「おばあちゃん!どうした!大丈夫?」と声をかけると、祖母はなにやらしゃべろうとするが、ろれつが回らずよく聞き取れない。目もうつろだ。とりあえず、意識があることに安堵したが、とっさに脳梗塞を疑った。
「どこか痛いとこはない?」と聞くと、首を横に振る。「救急車呼ぶよ、いいね!」と言って、床に寝かせたまま、祖母の頭上にある電話から119番通報した。これはあとで分かったことだが、どうやら自分で通報しようとして、力尽きてしまったらしい。
通報後、長い長い数分間(よく覚えていない)が過ぎ、やっと救急車が来て、近くの病院に向かった。到着後、すぐにMRIを撮った結果、予想通り脳梗塞だった。手続きを済ませ、病院から帰った時、すでに午前1時を回っていた。
テーブルの上の様子から、食事の直後倒れたらしい。これが夕食だとすると4時間、朝食なら13時間あまり倒れていたことになる。当日の朝刊がテーブルの上にあったので、8日ではない。いずれにしても長い時間である。冬じゃなかったのがせめてもの救いだが、もっと早く行けばよかった。
入院して最初の一週間はどうなるかと思ったが、病状は安定してきた。半身不随でしゃべることもできないが、こちらの言っていることはよく理解できているようだ。リハビリも毎日がんばっているらしい。なにしろ高齢にも程があるので、完治するとは考えにくいが、できる限りのことはしてあげたいと思っている。