なにしろ個人的な問題が多くて、とても追い切れなかったが、今月は政治・経済に関する様々な問題が出た。その口火を切ったのが、憲法審査会に呼ばれた憲法学者3人全員が集団的自衛権は違憲という結論を出したことである。
「集団的自衛権は違憲です」憲法審査会で専門家3人、全員ノーを突きつける:The Huffington Post
三人の憲法学者の中には、自民党が推薦した人もいるので、集団的自衛権は違憲であるというお墨付きが付いたわけである。それでも政府は無理に通そうとしているのは、ご存知の通り。
人には理屈を越えた願望があって、日本を再軍備したいというのが、集団的自衛権を主張している人たちの願望である。しかし、政治は理屈で行われなければならない。願望を優先させて理屈を通さないことを無理という。
僕は、政治や経済というものは、無理をしても必ず〈見えざる手〉によって修正されると考えている。この場合の無理は、憲法の改訂をせずに集団的自衛権を認めるということである。
理屈の通った手続きを取っていない以上、仮に法案が通っても、いずれ修正されるだろう。国民にとって大事なのは、それがいつになるかである。
修正が遅ければ遅いほど、悪影響が強くなる。今ならたぶん何も起こらない。どこまでも無理を続ければ、自衛隊が他国の戦争に参加して、多数の犠牲者が出てから「あの時法案を通したのが間違いだった」となるのである。
これは改憲したい人から見ても、大変な損害である。もし、そんな事態になれば、少なく見積もっても50年以上は憲法改正論議はできなくなるだろう。
ことほどさように、政治上の無理というものは、誰にとっても得することは一つもないのだが、願望を優先するとそれが見えなくなる。
今月出てきた政治的問題は、すべてこの無理に起因している。これまでの政権は、無理でもそれなりの理屈を用意してきが、今の自民党は理屈を用意することすらしなくなった。これだけ無理が多くなれば、修正は近いと予想している。
「集団的自衛権は違憲です」憲法審査会で専門家3人、全員ノーを突きつける:The Huffington Post
「集団的自衛権は違憲です」――6月4日の衆院憲法審査会で識者として呼ばれた憲法学者3人が、全員、集団的自衛権の行使にノーを突きつけた。この事態に菅義偉官房長官は『違憲じゃない』という憲法学者もいっぱいいる」と述べている。
この会はもともと、立憲主義について各党が推薦する有識者から意見を聞く場だったが、民主党の中川正春元文部科学相が集団的自衛権について質問したところから議論が発展した。今国会で安保関連法案の整備を進めようとしている政府にとって、与党が推薦した識者からも「違憲」とされたのは痛手だ。
三人の憲法学者の中には、自民党が推薦した人もいるので、集団的自衛権は違憲であるというお墨付きが付いたわけである。それでも政府は無理に通そうとしているのは、ご存知の通り。
人には理屈を越えた願望があって、日本を再軍備したいというのが、集団的自衛権を主張している人たちの願望である。しかし、政治は理屈で行われなければならない。願望を優先させて理屈を通さないことを無理という。
僕は、政治や経済というものは、無理をしても必ず〈見えざる手〉によって修正されると考えている。この場合の無理は、憲法の改訂をせずに集団的自衛権を認めるということである。
理屈の通った手続きを取っていない以上、仮に法案が通っても、いずれ修正されるだろう。国民にとって大事なのは、それがいつになるかである。
修正が遅ければ遅いほど、悪影響が強くなる。今ならたぶん何も起こらない。どこまでも無理を続ければ、自衛隊が他国の戦争に参加して、多数の犠牲者が出てから「あの時法案を通したのが間違いだった」となるのである。
これは改憲したい人から見ても、大変な損害である。もし、そんな事態になれば、少なく見積もっても50年以上は憲法改正論議はできなくなるだろう。
ことほどさように、政治上の無理というものは、誰にとっても得することは一つもないのだが、願望を優先するとそれが見えなくなる。
今月出てきた政治的問題は、すべてこの無理に起因している。これまでの政権は、無理でもそれなりの理屈を用意してきが、今の自民党は理屈を用意することすらしなくなった。これだけ無理が多くなれば、修正は近いと予想している。