先月から続いていた、舛添都知事の問題は、6月15日に辞職願を提出、21日付で辞職となった。
感情的には、たしかに舛添氏の政治資金の使い方は、我々庶民からすれば、不愉快だ。だが、理屈でいうと、現時点で明確な違法性のあるものはなく、政治資金はどう使っても良いという建前からすればグレーですらない。
舛添氏も、元学者であるなら、謝らず理屈で押し通せばよかった。政治家は人気商売だからしょうがないが、中途半端に感情を受け入れてしまったのが敗因である。どうせ辞任するなら、理屈を押し通して辞任してほしかった。舛添氏の辞任は、政治が感情で動くことを証明してしまったのだ。
ちょっと面白かったのは、都知事選挙で舛添氏を支持していなかった人が擁護し、していた人が批判をしていた(っぽい)ところだ。ということは、舛添氏の当選も、感情によるものだったのだろう。理屈で考える人は、舛添氏には投票しなかった。自分が感情によって当選したのだから、感情を受け入れて辞任するのも分かる。
感情と理屈といえば、イギリスの国民投票によるEU離脱もそうだ。外国から見れば、金融でかせぐイギリスのEU離脱はどう考えてもいいことがない。スコットランド独立住民投票の、大山鳴動して鼠一匹の記憶もあるから、なんだかんだ騒いでも結局踏みとどまるのだろうと、誰もが予想していた。それは、前後の為替や株の値動きに現れている。
理屈でいえば、イギリスのEU離脱は考えられないのだが、実際に住んでいる人の感情は違った。それが今回の結果である。いずれ、感情で動いた報いはくるだろう。もっとも、離脱しないだろうという楽観的な予測自体も、感情にすぎない。だから、いざ離脱となると、慌ててしまうのである。
「心の師とはなるとも、心を師とすることなかれ」(『発心集』序・『十訓抄』2-序)
というわけで、明日から7月。毎年恒例、ブログ強化月間なので、よろしくお願いします。
感情的には、たしかに舛添氏の政治資金の使い方は、我々庶民からすれば、不愉快だ。だが、理屈でいうと、現時点で明確な違法性のあるものはなく、政治資金はどう使っても良いという建前からすればグレーですらない。
舛添氏も、元学者であるなら、謝らず理屈で押し通せばよかった。政治家は人気商売だからしょうがないが、中途半端に感情を受け入れてしまったのが敗因である。どうせ辞任するなら、理屈を押し通して辞任してほしかった。舛添氏の辞任は、政治が感情で動くことを証明してしまったのだ。
ちょっと面白かったのは、都知事選挙で舛添氏を支持していなかった人が擁護し、していた人が批判をしていた(っぽい)ところだ。ということは、舛添氏の当選も、感情によるものだったのだろう。理屈で考える人は、舛添氏には投票しなかった。自分が感情によって当選したのだから、感情を受け入れて辞任するのも分かる。
感情と理屈といえば、イギリスの国民投票によるEU離脱もそうだ。外国から見れば、金融でかせぐイギリスのEU離脱はどう考えてもいいことがない。スコットランド独立住民投票の、大山鳴動して鼠一匹の記憶もあるから、なんだかんだ騒いでも結局踏みとどまるのだろうと、誰もが予想していた。それは、前後の為替や株の値動きに現れている。
理屈でいえば、イギリスのEU離脱は考えられないのだが、実際に住んでいる人の感情は違った。それが今回の結果である。いずれ、感情で動いた報いはくるだろう。もっとも、離脱しないだろうという楽観的な予測自体も、感情にすぎない。だから、いざ離脱となると、慌ててしまうのである。
「心の師とはなるとも、心を師とすることなかれ」(『発心集』序・『十訓抄』2-序)
というわけで、明日から7月。毎年恒例、ブログ強化月間なので、よろしくお願いします。