2017年08月

今年の夏休みは旅行らしい旅行をしなかった。ほぼ引きこもり状態だったが、8月は涼しい日が多かったおかげで、いろいろやりたいことが出来た。

28日・29日と一泊で房総方面へ旅行に行っていた時、北朝鮮からミサイルが発射され、日本の上空を通って、太平洋に落下した。ちょうど、ふらふらしていた時なので、帰ってきてから状況がやっと分かった。知らなければ何でもないものである。

さて、今回北朝鮮が飛ばしたミサイルは、最高高度が550キロだったそうだ。旅客機の高度が10キロ上空だから全く関係ない。国際宇宙ステーション(ISS)は400キロ上空なので、それよりも高い所を飛んだことになる。宇宙ステーションよりも高いところを飛ぶのだから、これは宇宙を飛んでいるといっていいだろう。これを撃ち落とす兵器はこの世に存在しない。

日本にやれることは、せいぜい何らかのミスや故障で落ちてきたものを迎撃するしかない。ただ、それは「ミスや故障」であって、予定通り飛んでいないのだから、撃ち落とすのは相当難しいことだろう。というよりおそらく不可能である。

そんなことよりも、僕が興味を持っているのは、北朝鮮の経済力である。ミサイルだってタダでは飛ばせない。開発費もかかるし、燃料や材料も相当かかるはずだ。それを、最近は花火のように打ち上げている。そのお金は一体どこから出ているのだろうか。

それだけではない。ミサイルのおかげでいつにもまして平壌の映像がテレビに映るようになったが、その風景はずいぶん近代化されているように見える。経済発展していても、テレビの映像ではなかなか伝わらないことは、中国の例で十分分かっている。それが見て感じられるということは、日本人が想像している以上に豊かになっているのではないか。

どんな国でも、経済的な力を持てば、他国との関係が改善される。北朝鮮に関しては、近いうちにとんでもないパラダイムシフトが起きるのではないかと予想している。
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これまで、結婚式のカタログギフトでもらった鼻毛カッターを使っていたのだが、これがどうにも使い心地がよくない。なんだかちゃちな構造で、もらった次の日にいきなり電池を入れる所が壊れた。ここが壊れても使えないことはないので、だましだまし使っていたのだが、最近先端の部分が錆びてきて、鼻に入れるとサビ臭い。

というわけで、鼻毛カッターを新調した。
フィリップス鼻毛耳毛カッター

これまで使っていたのは、先端が丸く、内側に回転する刃が付いているタイプで、国産のほとんどのメーカーがこの形状らしい。この回転式は、鼻毛をまんべんなく剃るのにはいいが、ピンポイントで攻めたい時には、いまいち思ったように剃れない。そもそも、鼻毛というものは必要だから生えているのだから、必要な所だけ剃れた方がいいのである。

フィリップス(Philips)の鼻毛カッターは、刃が縦に並んでいる。逆にいうと、この部分でしか鼻毛が切れない。これ見よがしに蛇口マークがついているのは、この状態で水洗いできるという意味で、使用後は水で洗えと説明書に書いてある。
フィリップス鼻毛耳毛カッター(刃)
洗い方は、蛇口の水にさらしてスイッチを入れるだけ。コップの水に先を二分間浸けてからスイッチを入れるとよりきれいに洗えるとも書いてあった。本体も防水なので風呂場に持ち込むこともできる。

先の方はすこし角度が付いていて使いやすい。
フィリップス鼻毛耳毛カッター(横)
電源は単3電池。フィリップス製のアルカリ電池が付属してくる。
付属電池
電池を入れようと、フタを開けてみたら、なにやら紙が入っていて・・・。
電池入れ
異常にヒゲ剃り跡の濃いオッサンが使い方を説明してくれた。フィリップスはオランダの企業だから、たぶんオランダ人だろう。もっと詳しい説明書も別に付いているのだが、こういうものは説明書を読まずに使う人も多いので、電池ボックスの中に入れておくのはいいアイディアだと思った。
説明書
実際に使ってみると、なかなかよく切れる。しかし、回転式のものとは使い方が違うので注意。回転式はヘッドを差し込んで前後左右に動かせば、全体をまんべんなく剃れるのだが、これは刃の付いてる部分しか剃れないので、本体自体を回転させなければならない。

それが面倒な人にはオススメできない。amazonのレビューに「全然切れない」というのがいくつかあるが、これは使い方を誤っているのだろう。感覚としては、ハサミで鼻毛を切るのに近い。もちろん、ハサミよりもずっと安全・簡単である。


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僕は食べ物の写真を撮るのが苦手だ。写真を撮る前に食べてしまうのである。うまそうなものほどそうしてしまうので、いつも気づいた時は後の祭り。だから食べ物の記事が少ない。片児川の写真があるのは、たいして期待してなかった証拠である。

杭州には東坡肉(トンポーロー)を初め、龍井蝦仁、西湖醋魚、叫化鶏(こじき鶏)など有名な料理がたくさんある。しかし、片児川は庶民的すぎてあまり知られていないように思う。

そもそも片児川(片儿川)とは名前がヘンだ。これでは何を使った料理だかすら分からない。百聞は一見にしかず。写真を見ていただこう。
片児川
はい、どこからどうみても立派なラーメンです。

普通、中国の麺料理は「○○麺」と最後に「麺(面)」が付くのが普通だが、片児川は片児川麺とはいわないらしい。だからメニューに入っているとすぐに見つかる。

さて、肝心の味だが、中国のラーメンの味を語るのは難しい。名物で「うまい」と聞いて期待して食べる、たいがいたいしたことがない。どう考えても日本のラーメンの方がうまいのだ。

ところが、期待しないで食べると、これが意外にうまい。片児川の名誉のためにも、あらかじめ「たいしたことないよ」と言っておこう。

スープはクセのない醤油味。高菜によく似た雪菜という葉物野菜、豚肉、タケノコが入っている。上の写真はエビが入っているが、普通は入っていない。麺は中国風で、冷や麦の食感に似ている。昔ながらの東京ラーメンに比較的近いから、日本人の舌にもあうだろう。とくに高菜好きの人は気に入るんじゃないだろうか。

初めて食べたのは15年前で、その時「たいしたことないな」と感じ、二度目に行った時は食べなかった。今回、期待しないで食べたら、これが意外にうまかった。2日連続して別の店で食べてしまったほどである。店が違うと、だしのとり方が違っていておもしろい。中国の麺料理は、期待しないで食べると美味いのである。

それにしても、片児川とは何とも変わった名前だ。調べてみると、片児は野菜や肉を刻んだもの、川はもと氽(tun3)と同音で、水の上を漂うような意味らしい。言われてみれば、シンプルなものが多い中国の麺料理には珍しく、いろいろ漂っている。
片儿川:百度百科
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僕の場合、朝食はご飯派でもパン派でもない。前の夕食のご飯が余っているときはご飯、無い時はパンである。だから、食パンは常に買ってあるが、気がついたらカビが生えていたということも多い。

冷蔵庫や冷凍庫に入れておけばいいのだが、食パンを冷蔵庫に入れるのは場所をとってじゃまくさい。一食で二枚食べるので、早い時は2日で無くなってしまうので、そうなると何のために冷蔵庫に入れたのか分からなくなる。

最近、近所に業務スーパーが出来た。業務スーパーは冷凍食品が充実しているのが特徴で、ほかのスーパーにはないものが多い。日本のスーパーでは珍しい(と思われる)冷凍ベーグルがあったので買ってみた。

パッケージはこんな感じ。ベーグルといえばニューヨーク・・・とはいえ、少々バカっぽいパッケージだが、中身はアメリカからの輸入品らしい。
冷凍ベーグル
値段は6個入り368円。食パンと比べると高いが、食パンより密度が高いので、僕の場合一食につき一個で十分。パンよりも腹持ちがいいようだ。最初から凍っているので、長期保存してもカビの生える心配はない。

実はこれまでベーグルはあまり好きじゃなかった。たまにホテルの朝食なんかで食べても、まずいとは思わないが、一度もうまいと感じたことがない。本場のニューヨークに行った時は・・・食べなかった。「どうせベーグルだろ」と思っていたのである。

ところが、これはうまかった。焼きたてのベーグルがこんなにうまいものだとは知らなかった。

焼き方に少々コツがいる。まず、起きたらすぐにベーグルをオーブントースターに入れる。タイマーを4分30秒程度にセットして、服を着替えたり、歯を磨いたり、なんやかんやする。そのうち焼きあがるが、すぐに取り出してはいけない。このままでは中まで火が通っていないので、チーンと鳴ってから、オーブントースターに入れたまま5分ほど放置して完成。外はカリカリ、中はほくほくのベーグルができる。

あとは半分に切って、定番のクリームチーズを塗るなり、バターやジャムを塗るなり、ハムやレタスをはさむなりして食べればいい。

うまいぞっ!
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鴨長明『発心集』の電子テキストを公開しました。例によって、翻刻部分はパブリックドメイン(CC0)で、校訂本文部分はクリエイティブ・コモンズライセンス 表示 - 継承(CC BY-SA 4.0)で公開します。

慶安四年版本『発心集』:やたナビTEXT

底本は慶安四年版本で、影印は名大システム 古典籍内容記述的データベースと、早稲田大学図書館古典籍総合データベースを利用しました。慶安四年版本は、いわゆる流布本で、角川文庫や新潮日本古典集成などの底本になっているものです。

漢字カタカナ交じりで、非常に読みやすいのですが、漢字表記が多く、不統一で、さらに濁点、句点がすでに付されているので、これをどう校訂本文に生かしていくか悩みました。

例えば、「発す」は「おこす」と読めばいいのですが、現代ではあまりしない表記です。とはいえ、作品名が「発心集」なので「おこす」と平仮名にしてしまうのも、「起こす」と別の漢字を当てるのも気が引けます。やむなく「発(おこ)す」としましたが、これだと「発す」で検索できません。

読み仮名や送り仮名をどう処理するかも悩みました。翻刻ですべてカッコに入れてしまうと、やたらと読みにくいものになります。やむなく、翻刻では読み仮名・送り仮名は省略し、校訂本文の方に必要に応じて組み入れましたが、これもいろいろ疑問があります。

例えば、「本意」。底本の読み仮名に従うと、「ほい」「ほんい」両方あります。他にもあやしい読み仮名や不統一の読み仮名はたくさんあり、たぶん版本を作った人が勝手に入れた読み仮名だと思いますが、そのまま校訂本文に組み入れました。

最後に『発心集』について。

『発心集』は『方丈記』でおなじみ鴨長明による仏教説話集です。長明が語りモードに入って、少々難しくなることもありますが、仏教説話として読みやすい部類に入ります。

『発心集』とはいうものの、発心譚(仏道に目覚める話)だけではなく、霊験説話・往生説話・遁世説話など、あらゆる仏教説話のタイプが揃っています。無いのは仏伝と縁起ぐらいでしょう(あったっけ?もう忘れた)。そのため、仏教説話集入門としては最適だと思います。

さて、やたナビTEXTに収録した長明の作品は、『方丈記』と『無名抄』があります。これで長明の散文作品はすべて揃ったことになります。

鴨長明ブーム、来ないかなぁ。

これが何かご存知だろうか。
認識票表
認識票裏
ちょうど去年の今頃だったろうか、祖母の家を片付けていた母が、祖父の遺品の中からこ汚い袋に入ったこれを見つけた。母にはこれが何だか分からなかった。これを見て、僕は子供のころの出来事が蘇ってきた。

僕が小学生の時のことである。何故か、祖父は僕に古銭をくれた。ほとんどが戦前のもので、その中に満州国のものと天保通宝が混ざっていたのを覚えている。その時、古銭が入っていた箱の中にこれが入っていた。

僕は最初これを小判だと思ったのだが、それにしては小さくてのっぺりしている。祖父は、「おっと、これはあげられない」と言って、すぐに箱に戻してしまった。よほど大切なものらしいが、子供の僕にとっては、他の古銭とちがってあまり興味をそそられなかった。

あらためてよく見てみると、真鍮製と思われる楕円形の板に、タガネで意味不明の数字が刻まれている。しばらく考えて、これはDogtagではないかと思った。Dogtagは米兵がつけている身分証で、最近はファッションアイテムになっている。旧日本陸軍にも同じものがあったのではないかと思って検索してみると、たしかにこれは旧日本陸軍のDogtagで、正式名称は認識票だった。

Wkipedia(認識票:Wikipedia)によると、上下の穴に紐を通して、たすき掛けにして身に付けるのだという。万が一戦死した場合、これさえ回収されれば戦死とみなされ、回収されないと行方不明ということだったらしい。真鍮でできているのは、焼死体になろうとも、腐乱死体になろうとも、死体を野犬に食われようとも、これだけは損傷しないようにするためである。

袋にはこの認識票と粗末な数珠が入っていた。袋には何か書いてあるようだが、薄くて読めない。なお、十円玉は比較のために僕が置いたものである。
袋と数珠と認識票

祖父は三回徴兵され、最後はウズベキスタンのタシュケントに三年抑留されたが、幸いなことに、焼死体にも腐乱死体にもならず、この認識票とともに帰ってきた。たいへん縁起がいいものなので、僕がもらって常にかばんに入れている。

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