2018年01月

といわけで、2018年最初の月も今日で終わりである。なんだか、あっという間に過ぎちまった。

さて、今年は明治150年である。政府も記念イベントを計画しているらしい。

明治150年ポータルサイト:内閣官房「明治150年」関連施策推進室


「だからどうした」と思われるかもしれないが、僕にとっては重要だ。何となれば、僕は1968年(昭和43年)生まれ、明治100年生まれだからである。だから、「明治150年」と大々的に言われると、「おまえは今年で50歳だ」と言われているような気がする。相変わらず気に食わないことばかりする政府である。

今、老人ホームに入っている祖母は、1918年(大正7年)生まれで、今年100歳の誕生日を迎える。長生きは大変めでたいが、祖母が50歳のときに僕が生まれたということだ。僕には孫どころか子供もいないので、「オレは今まで一体何をしていたんだろう」という気分になってくる。

よくよく考えれば、明治維新から100年後に僕が生まれたことも、僕と祖母が50歳差であることも、当たり前だが50年前から何一つ変わっていない。それなのに、今まで全然気にしていなかったことが、100とか50とかいう計算しやすいキッカリした数字になると、妙に気になってくる。

これは、キッカリした数字が妙な説得力をもっているケースだが、逆にキッカリした数字だと胡散臭いということもある。

例えば、「ビットコインで1億円儲けた」というと、「本当かソレ」みたいな気持ちになるが、これが、「9千9百63万円儲かった」と聞くと(数字は適当)、なんだかやたらとリアルに思えてくる。一方で、1億には37万し足りないだけなのに、「なんだ、1億には達していないのか」と思ったりする。

数字には説得力があるが、数字から受ける感覚はいいかげんなものだ。数字には惑わされないようにしたいものである。
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国会図書館本『蒙求和歌』第10第3話「屈原沢畔 漁父江浜」は、『楚辞』や「汨羅の淵」でおなじみ屈原の説話である。

『蒙求和歌』第10第3話 屈原沢畔 漁父江浜:やたナビTEXT

ここで、屈原が止めるのを聞かず、懐王が秦に行き、殺されるくだりがある。ここがちょっとおかしい。

懐王、秦に至らむとするを、「秦は虎・狼のごとし。君、行きて、帰ることを得じ」と、屈原、諫(いさ)むれども聞かずして、秦に向ひて、項羽がために亡ぼされぬ。
項羽がためにほろぼされぬ
これは妙だ。屈原や懐王は戦国時代の人である。項羽とは全く時代があわない。

面白いことに、宮内庁書陵部本では「秦に向て死す」となっていて、項羽の項の字も出てこない。
秦に向て死す
わざわざ間違ったことを書き加えるとも思えないので、やはり書陵部本の方が後なのだろう。

それにしても、なぜここで項羽が登場したのか。もちろん、『蒙求和歌』が参照したであろう『古注蒙求』にはそんなことは書いていないのだが、国会図書館本『附音増廣古注蒙求』にちょっと面白い記述を見つけた。
附音増廣古注蒙求
これは『附音増廣古注蒙求』の頭注にあたる部分だが、ちょうど屈原が懐王を諌めても聞かず、子蘭の勧めで秦に入り、そこで死んだことが書いてある。ここに、「其後懐王死於秦長子頃襄王立」とある。

これは、「其の後、懐王、秦に死す。長子頃襄王、立つ」と読むべきもので、頃襄王はまさしく懐王の長子である。しかし、『古注蒙求』本文の方では「襄王」となっているので、「其後懐王死於秦長子頃。襄王立」と区切ってしまい、さらに頃と項を読み違えて、項といえば項羽だと、ムリクリ項羽に殺されたことにしてしまったのではないだろうか。

ちょっとオソマツな誤読に思えなくもないが、これが『蒙求和歌』もともとの本文だったかは分からない。というのは、書陵部本だとこの部分は二字下げになっていて、注の形式を取っているからである(国会図書館本はそうなっていない)。『蒙求和歌』は注の混入が多く、これも後人が入れたものである可能性がある。
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今年になってから、暗号通貨のネガティブなニュースがでてきた。

実は、去年の今頃、「今年はビットコイン取引を始めようか」と思っていた。しかし、一年経っても、口座すら開いていない。

始めなかった理由は、二つある。

一つは、いくら勉強しても、仕組みとして理解できない点が多かったことである。

もう一つ、実はこちらが大きいのだが、暗号通貨にときめかなかったのだ。こういう場合、誰がどれだけ儲けたと聞いても、さして悔しくならない。

かつて、僕は、株式投資などというものは、ギャンブルの類だと思っていた。まるで興味がなかったのである。

しかし、中国へ行って、経済成長を確信したとき、何とかこれにイッチョカミできないかと思った。とはいえ、今の仕事を辞めて中国へ渡るほどの根性はない。

いろいろ考えて、株式投資という方法があることに気づいた。すぐに、中国株専業の怪しげな証券会社に口座を開いた。このときのトキメキは忘れられない。

当時、中国株に投資するというと、「中国はバブルだ」とか、「中国関連の日本株の方が安心じゃないか」とか、「インドの方がいいのではないか」などと言われたものだが、自信があったから全く気にしなかった。宝の山のように見えた銘柄から、どこが儲かりそうか、必死に考えて投資をした。結果は、まあそこそこ儲かった。

そこへリーマン・ショックが来て、儲けのほとんどが吹っ飛んだ。それでも「中国が原因ではないから、じきに戻るだろう」と思って、しばらくポートフォリオを見ないでいたら、ちゃんと戻っていた。生半可な気持ちで中国株を始めた人たちはほとんどが撤退した。僕の場合、自信があったから続けられたのである。

暗号通貨に話を戻すと、僕には中国株を始めた時のようなときめきが感じられなかった。

ビットコインが暴落しても、株式相場には全く影響を与えていない。ビットコインと株は何の関係もないと思われるかもしれないが、ある程度の市場規模があれば、何の影響も与えないということはない。要するに、まだその程度なのである。

その程度なのに、やたらとマスコミが騒いでいる。株式投資さえしたことがない人さえ、暗号通貨取引を始めているらしい。マスコミが騒げば騒ぐほど、「これはまだ手を出さない方がいいな」とだんだん冷めていった。

今、暗号通貨に投資をしていた人は、暗号通貨の可能性にときめいたのだろう。もし、今損をしていても、気にすることはない。投資の世界ではいくらでもあることだ。

これから、いくらでもチャンスはあるだろう。僕は、世間が暗号通貨を話題にしなくなったら、参入するつもりである(しないかもしれないけど)。
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昨年の11月ごろ、何故か妻のスマホだけ自宅のWi-Fiに繋がらなくなった。他のものは何も問題ないので、最初は端末を疑っていたのだが、コンビニのフリーWi-Fiには繋がる。かなり奇妙な症状だが、いかんせんうちのルーターは10年前に買ったものだから、TP-LinkのArcher C1200に買い換えた。これにした理由は、amazonで安かったことと、有線が1000BASE-Tに対応していたからである。

Archer C1200:TP-Link

セットアップはすこぶる簡単で、インターネットも無線LANも容易に繋がった。もちろん、妻のスマホも繋がった。筐体がでかいのが気になったが、壁掛けにしたら結構かっこいい。

ところが、これがよく切れる。インターネット側が切れて、再起動しないと復帰しないことが多かったが、ルーターごと落ちて、有線LANからも管理画面にアクセスできないこともあった。設定を変えても治らないから、初期不良と判断し、TP-Linkに交換をお願いした。

メールで数回のやり取りの後、すぐに新しいものが来た。ところが、新しいのも「前のものよりはマシになったかな」という程度で、相変わらず1日1回は切れて再起動しなければならなくなる。これでは「試してみた」を書くわけにいかない。

それでも、「前のものよりはマシ」なので、使い続けていたら、こんなニュースが・・・。

「Google Home」などでWi-Fiが切れる問題、ルータ各社がファームウェア更新で対処:CNET Japan
ルータメーカーのTP-Linkは8日、原因がGoogle HomeやChromecastシリーズのキャスト機能に関連することを突き止めたと発表し、同社の「Archer C1220(※たぶん1200の誤り)」向けのファームウェアアップデートを公開した。TP-Linkは、キャスト機能を搭載するGoogle製品がGoogleサービスの接続をキープするために送るマルチキャストDNS(mDNS)のパケットが短時間に大量に送信されることがあり、そのときにWi-Fiネットワークに負荷がかかりすぎて落ちていたと説明した。こうしたパケットは通常では20秒間隔で送信されるが、端末がスリープモードから立ち上がる際に、1度に10万パケット以上送信されることがあるという。この問題は、ファームウェアアップデートで解消されるとしている。
僕の家でもChromecastを使っている。おそらくコイツが犯人だろう。

Chromecastのファームウェアが自動的にアップデートされ、問題が生じたらしい。「この問題は昨年10月ごろから複数のルータユーザーが報告していた」とあるが、たしかにamazonのレビューでも11月・12月に集中して、低評価のレビューが増えている

TP-Linkのサイトを見ると、報道にあるようにArcher C1200用の新しいファームウェアを公開している。

Archer C1200 V2 をダウンロード:TP-Link


しかし、実はここ数日、ファームウェアのアップデートをしていないのに切れていない。あるいはGoogleの方が対応したのかもしれない。ファームウェアはβ版となっているので、とりあえず保留にして、また切れたらアップデートすることにした(β版なので設定画面からアップデートできないらしい)。

それにしてもChromecastが犯人だとは思わなかった。古い別のメーカーのルーターが影響を受けないとも考えにくいので、妻のスマホだけ繋がらないという奇妙な症状も、あるいはそのせいだったのかもしれない。

というわけで、TP-Linkさん、疑ってすみませんでした。

昨年の11月に、宮内庁書陵部の『書陵部所蔵資料目録・画像公開システム』がリニューアルされた。URLが変更され、途方に暮れたのは前に書いた通り。なお、この件についてはまだ途方に暮れている。

『書陵部所蔵資料目録・画像公開システム』のURL変更:2017年11月05日

しかし、問題はそれだけではなかった。アクセスするとSSLのエラーが出てしまうのだ。
プライバシー エラー - Chromium_132
このエラーはOSによるらしく、出ないという人もいる。おそらく、WindowsやMacOSXでは出ないのだろう。僕の場合、UbuntuのChormiumとFirefox、ChromeOS(ChromeBook)で出るので致命的だ。UbuntuだけならマイナーなOSだからしょうがない気もするが、ChromeBookで出るのはいただけない。

さて、対処法である。個別に信頼できるとして許可を出すのも一つの方法だが、警告付きで使うのも、あまり気分のいいものではない。また、他にも同じ認証を使っているサイトもあるはずだから、もっと根本的に解決したい。

SSLのエラーということは、証明書が無効だということである。そこで、証明書ビューアーを見てみる。
証明書ビューアー
こういう場合は証明書の期限切れが多いのだが、この場合は問題ない。証明書は「japanese government」、すなわち日本政府から出されているが、これが信用されていないということらしい。

「部門」のところに「GPKI」と書いてあるので、これをGoogleで検索してみると、政府認証基盤(GPKI)なるサイトが見つかった。

ここが認証局で、日本政府が運用しているにもかかわらず、信頼されていないということらしい。まあ、今時「当ホームページは、リンク・フリーです。」とか書いてあるのだから、信頼したくなくてもしょうがない。

とはいえ、これは正真正銘の日本政府の認証局なので、ここで証明書をもらって、ブラウザにインストールすれば、エラーはでなくなるはずだ。

証明書は政府認証基盤(GPKI)の「アプリケーション認証局2」のリンク先にある。
GPKIトップ
すると、次のような画面が現れる。赤で囲んだところが証明書のダウンロード元である。
証明書のDL元

書陵部所蔵資料目録・画像公開システムを閲覧する場合、RootとSub両方ダウンロードしなければならない。Rootの方は上の写真の「アプリケーション認証局2(Root)の自己署名証明書」をクリックすると、即座に「APCA2Root .der」というファイルがダウンロードできる。適当な所に保存しよう。

Subの方は「アプリケーション認証局2(Sub)の下位CA証明書が必要な方はこちら」をクリックすると、さらに次のページに遷移し、「アプリケーション認証局2(Sub)の下位CA証明書」というリンクからダウンロードできる。ファイル名は「APCA2Sub.der」。

あとは、これをブラウザにインストールすればよい。とりあえず、Chromeで例を示そう。

まず、Chromeの設定画面を出し、下の方にある詳細設定を押す。
詳細設定
「プライバシーとセキュリティ」から、「証明書の管理」をクリックして、遷移した画面の,稜Ь擽匹鬟リックし、△離ぅ鵐檗璽箸鬟リックする。
証明書の管理
するとお馴染のファイル選択ボックスが開くので、ファイル形式(DERエンコード バイナリ形式の単一の証明書)を指定して、先ほどダウンロードした二つのファイルをインストールすればよい。

その際、次のような「信頼の設定」が出る。
信頼の設定
とりあえず一番上だけ✔を入れておけばサイトは見られるが、日本政府が出している証明書を信頼しないのもいかがなものと思うので、全部チェックを入れておいた。

さて、実際に繋いでみると・・・。
保護された通信

保護された通信かくにん!よかった♡

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。
29nenga
犬の絵は妻の手によるものです。歴代の飼い犬がモデルだそうですが、そのうち僕も仲間に入れられそうです。

なお、大きな印は僕が描きました(刻ったとは言っていない)。
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