今月の中頃、書写検定があった。僕は検定対策の授業を担当しているが、正直いって6月の検定は受けてほしくない。十分に授業ができないからである。
しかし、次の検定は11月だ。3年生にとっては、ここで受けておかないと、調査書などに記入できなくなる。受講者のほとんどは3年生なので、受験者が一番多い(今年は35人)のが6月の検定である。
申し込みと受験料の入金をして、試験を実施、解答をまとめて返送、これをすべて一人でやるのは面倒くさい仕事だが、もう10年やっているので、手順は完全にマニュアル化されている。
ところが、今年度から、申し込みから試験の方法までが一新された。簡単に言うと、ハイテク化されたのである。
これまでは、受験者の名簿を手書きで作って、検定協会に送っていた。ボールペンでカーボン紙の付いた二枚複写の表に、一人一人名前を書いていた。支払いは振り込み用紙に記入して郵便局へ、受験票も僕が(手書きではないが)作っていた。さすがは書写検定である。やたらと手で書くことが多かった。
これが今年からは、ネットで登録できるようになった。しかも、同時にクレジットカードで決済できる。受験票も、すでに名前と受験番号を印刷したものが送られてきた。試験そのものも一部マークシート式になった。
どこからどう考えても僕の負担は減っているのだが、実際にやるとなると話は別だ。
まず、申し込みの時の名簿は、これまでもエクセル(のようなもの)で作って、それを手書きにして提出していた。今回はそれをcsvファイルにしてアップロードすればいいかと思ったら、検定協会指定の形式と違っていた。しかも、なぜか今時シフトJISで、そのままでは字化けしてしまう。これらは大した手間ではないが、こういう細かいところがイラっとする。
実際の試験はもっと大変だった。試験の内容そのものはあまり変わっていないのだが、方法が変わったから、説明する内容が微妙に違う。それに合わせて、生徒のやるボケも変わった。
なにしろ10年やっているから、僕の生徒がどんなボケをやらかすか、それをどう予防・対応すればいいか、だいたい分かっている。しかし今回は、試験の形態が変わってしまったので、思いもよらないボケが出た(どんなボケかはあえて言わない)。
返送も、これまでは買い置きしてあるレターパックに突っ込んで、ポストに投函して終了だったが、綴じ方が変わったのと、マークシートの厚みのせいで、箱に入れて送らなければならなくなった。普段は段ボール箱やガムテープを使わないので、これを用意するだけで面倒だ。発送を終えたとき、どっと疲れが出た。
一瞬、前のままの方が楽だなと思ったが、それは間違っていることに気づいた。ストレスがかかるのは、今までのマニュアルが通用しなくなったからである。マニュアル化してしまえば、今までよりはずっと簡単にできるだろう。
だんだん年をとると、新しいマニュアルを作るのも、それを実行するのも面倒くさくなる。新しくすれば効率が良くなると分かっていても、それに対応するのが面倒だから、つい非効率な古いマニュアルを使ってしまう。かくして立派な老害の誕生となる。僕の場合、一人だから誰にも迷惑はかけないけど。
さて、話は変わるが、明日から7月。毎年恒例のブログ強化月間になります。
しかし、次の検定は11月だ。3年生にとっては、ここで受けておかないと、調査書などに記入できなくなる。受講者のほとんどは3年生なので、受験者が一番多い(今年は35人)のが6月の検定である。
申し込みと受験料の入金をして、試験を実施、解答をまとめて返送、これをすべて一人でやるのは面倒くさい仕事だが、もう10年やっているので、手順は完全にマニュアル化されている。
ところが、今年度から、申し込みから試験の方法までが一新された。簡単に言うと、ハイテク化されたのである。
これまでは、受験者の名簿を手書きで作って、検定協会に送っていた。ボールペンでカーボン紙の付いた二枚複写の表に、一人一人名前を書いていた。支払いは振り込み用紙に記入して郵便局へ、受験票も僕が(手書きではないが)作っていた。さすがは書写検定である。やたらと手で書くことが多かった。
これが今年からは、ネットで登録できるようになった。しかも、同時にクレジットカードで決済できる。受験票も、すでに名前と受験番号を印刷したものが送られてきた。試験そのものも一部マークシート式になった。
どこからどう考えても僕の負担は減っているのだが、実際にやるとなると話は別だ。
まず、申し込みの時の名簿は、これまでもエクセル(のようなもの)で作って、それを手書きにして提出していた。今回はそれをcsvファイルにしてアップロードすればいいかと思ったら、検定協会指定の形式と違っていた。しかも、なぜか今時シフトJISで、そのままでは字化けしてしまう。これらは大した手間ではないが、こういう細かいところがイラっとする。
実際の試験はもっと大変だった。試験の内容そのものはあまり変わっていないのだが、方法が変わったから、説明する内容が微妙に違う。それに合わせて、生徒のやるボケも変わった。
なにしろ10年やっているから、僕の生徒がどんなボケをやらかすか、それをどう予防・対応すればいいか、だいたい分かっている。しかし今回は、試験の形態が変わってしまったので、思いもよらないボケが出た(どんなボケかはあえて言わない)。
返送も、これまでは買い置きしてあるレターパックに突っ込んで、ポストに投函して終了だったが、綴じ方が変わったのと、マークシートの厚みのせいで、箱に入れて送らなければならなくなった。普段は段ボール箱やガムテープを使わないので、これを用意するだけで面倒だ。発送を終えたとき、どっと疲れが出た。
一瞬、前のままの方が楽だなと思ったが、それは間違っていることに気づいた。ストレスがかかるのは、今までのマニュアルが通用しなくなったからである。マニュアル化してしまえば、今までよりはずっと簡単にできるだろう。
だんだん年をとると、新しいマニュアルを作るのも、それを実行するのも面倒くさくなる。新しくすれば効率が良くなると分かっていても、それに対応するのが面倒だから、つい非効率な古いマニュアルを使ってしまう。かくして立派な老害の誕生となる。僕の場合、一人だから誰にも迷惑はかけないけど。
さて、話は変わるが、明日から7月。毎年恒例のブログ強化月間になります。