2018年08月

記憶しているかぎり、今年ほど暑い夏はなかった。7月の初めから真夏日が続き、ちょっと涼しいなと思ったのは数日しかなかった。僕の家は風通しがいいので、例年だとほとんどエアコンを入れることがないのだが、一時期は毎日入れていた。

当然、二年後の東京オリンピックが危惧されるわけだが、打ち水だの、サマータイムだの、面倒な上に効果が期待できない、どうにも頭の良くなさそうなアイディアばかり出てくる。次に頭の悪い人が考えることは神頼みに決まっている。たまたま神風が吹いて冷夏になるのを国家規模で祈るのだ。

もういいかげん「上に政策あれば、下に対策あり」の段階に来ていると思う。政策を批判しても聞かないなら、対策を考えるしかない。

「打ち水?はいはいしますよ。ピッピッ。終了」「サマータイム?わかりました。始業時間10時からにします」「ボランティア?がんばってねー」。

まじめな(と自分で思い込んでいる)日本人にはムリ?そんなことはない。すでにやってるじゃないか。

マイナンバーカード。普及率一割ぐらいらしいよ。
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今年の夏はハルビンと長春に行ってきたのだが、なかなか「外し」の多い旅だった。

中国では工事は付き物である。自転車で旅していたころは、あちこちで工事していて、いろいろひどい目にあった。しかし、今はそんな大工事もほとんど終わった・・・と思っていたのだが、今回のハルビン・長春ではそうではなかった。

まず、ケチのつきはじめが、ハルビンで泊まった宿の近くにある、聖ソフィア教会。美しいロシア正教の教会のはずだが・・・。

あれ?なんか変なものに包まれてるぞ。
聖ソフィア大聖堂工事中
完成予想図があった。虚しい。
聖ソフィア大聖堂完成予想図
ハルビンといえば、伊藤博文暗殺現場である。現場はハルビン駅のホームだが、中に入らなくても駅に併設された安重根義士記念館から見られるらしい。というわけで、ハルビン駅に行ってみた。こちらは駅の西側で、地図によると安重根義士記念館は東側。
ハルビン駅西側
西側には伊維尔教堂なる教会がある。
伊維尔教堂
ところが、どうにも東側に回る道が見つからない。駅の地下道がありそうなものだが、どこにもない。仕方なく、車道をぐるっと回ってびっくりした。
ハルビン東側工事中
工事中である。こちらも完成予想図があった。全く違うものができるのではなく、改修工事らしい。
ハルビン東側完成予想図
ホームも絶賛工事中。
ハルビン駅ホーム
ハルビンの次には長春に行ったのだが、その長春駅も・・・。
長春駅前工事中
ハルビン駅と違い重機が見えないが、塀の向こうは工事中で入れない。おかげで、人が歩ける道が異常に狭くて、こんな感じ。
長春駅前の歩道
「袖触れ合うも他生の縁」というやつですな。

これ以外でも、街のあちこちで工事をやっていて、とても歩きにくい。なんだか10年ぐらい前の中国に戻ったような気がする。
ハルビンの路地
他の地域に比べて発展が遅れているのだろうか。あるいは、冬はマイナス20度ぐらいまで下がるから、夏に工事が集中するのかもしれない。ハルビンも長春も、どちらもとても歩きにくい街だった。
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今月の22日から26日まで、ハルビン(哈爾濱)と長春を旅行してきた。

中国旅行では、ネット環境が思うようにいかないのが難点だ。フリーWifiはいたるところにあるが、かの有名な金盾のせいで、GoogleはもちろんTwitter・Facebook・Lineなど、ことごとく使えない。一番よく使う百度地図(BiduMap)は金盾の影響は受けないものの、移動中に使うものだから、やはり常時接続でないと使いにくい。とはいえ、日本のキャリアの海外データローミングは一日3000円程度かかり、高くて使う気にならない。

そこで、今回初めてamazonで香港プリペイドSIMを買った。検閲のない香港のSIMで、これを本土でローミングして使うと、金盾の影響ナシで使えるという仕組みらしい。値段は8日限定2GBまでで1000円ちょい。チャージも出来るらしいが、5日間なら妻とテザリングしても2GBで十分間に合うだろう。

パッケージはこんな感じ。日本語版と中国語版があったが、中身は同じだし、中国語版でも日本語の説明書が入っていたので安い方の中国語版にした。
香港SIM
中身のSIM。すべてのSIMのサイズに対応している。SIMカードは外すときにちょっとドキドキするが、これは指で軽く押すだけで簡単に外れた。
香港SIMカード
SIMカードトレイに納めたところ。僕のスマホ(HUAWEI P9lite)はデュアルSIMなので、日本で使っているSIMと二枚同時に挿して、通話用とデータ用で使い分けることができる。通常は日本で使っているSIMを抜かなければならないので、これを入れると電話としては使えなくなる。
SIMスロット
あとは説明書どおりAPN等を設定するだけ。アクティベーションも必要なく、空港に着いた瞬間からびっくりするくらい簡単に使用できた。接続スピードも十分出ているようだ。

もちろん、Google・Twitter・Facebook・Line、すべて問題なし。中国旅行に行く人で、SIMフリー端末を使っている人・ポケットWifiを持っている人にはストロングバイ。


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今行っている学校のすぐ近くにフィールドアスレチックがある。10年前から知っていたが、さすがにオッサン一人で有料のフィールドアスレチックに行く勇気はなかったので、今まで一度も行ったことがなかった。

平和の森公園フィールドアスレチック:大田区

こういうときは子供をダシにするのが一番だが、惜しむらくは僕には子供がいない。しかし、親戚のショータくんがどこかへ連れて行けというので、これいい幸いに(休み中に学校の近くに行くのはちょっと抵抗があるが)行ってきた。

料金は高校生以上360円、小中学生100円。自動販売機でチケットを買うと、入り口のオッサンにチケットを渡して入場する。入り口付近に、更衣室とロッカーがある。ロッカーは無料だが、下駄箱かと思うほど小さく、ちょっと荷物が大きいと入らない。

アスレチックそのものはけっこう充実している。全部で40あり、それぞれが大田区の歴史にひっかけてある。

例えば、去年紹介した奇祭水止舞(奇祭!水止舞に行ってきた(その1):2017年07月14日奇祭!水止舞に行ってきた(その2):2017年07月15日参照)もある。荒縄で簀巻にされて水をぶっかけるのかと思ったら、丸太を叩くだけの地味なものだった。
アスレチック(水止舞の説明)
アスレチック(水止舞)
ちなみに上の写真でショータくんが頭に巻いているのは、水止舞の会場になる厳正寺の手ぬぐいである。

どうやら、簀巻を模しているのではなく、
ブシャー
舞いの方を模しているらしい。
水止舞
大田区といえば多摩川と東京湾だから水ものも多い。更衣室があったのは、ここで濡れる可能性があるからだ。
水もの
多摩川線の駅名で(地域住民には)おなじみ矢口の渡し。
アスレチック(矢口の渡し)
羽田の渡しはタライに入ってパドルで漕ぐ。
アスレチック(羽田の渡しの説明)
僕はカヤッカーだから(もう何年も舟出してないけど)これは得意なはずだと思ったが、水深が浅いのと、なにしろタライなので、全く思うように進まない。それにしても、「水遊び禁止します」と書いてあるが、これは水遊びではないのか。
アスレチック(羽田の渡し)
他にも、登るやつやら、
登るやつ
くぐるやつやら、
くぐるやつ
まあ、いろいろあって、結構楽しめた・・・のだが、この日(8月10日)はドピーカンでやたらと暑い。ショータくんが、「プール行こうよ」と言い出したので、近くの平和島公園プールへ行った。

こちらも入場料は中学生以下100円、高校生以上360円で、フィールドアスレチックと同じ。そして、ロッカーの小ささも同じ。荷物が入らん。

どちらの施設も十分満足できるのだけど、ロッカーだけなんとかなりませんかね、大田区長。
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先日、更新したUbuntu(Ubuntu16.04LTSから18.04LTSにアップグレードした:2018年07月28日参照)だが、デスクトップがUnityからGnomeになって、すこぶる使い勝手が悪い。調べてみたら、Gonome extensionsなる拡張機能をインストールして、カスタマイズするものらしい。

拡張機能なるものは、あまり好きではない。拡張機能はカスタマイズできるのが魅力だが、拡張機能のバージョンが本体のバージョンアップについていけなくなって、突然使えなくなってしまうことがある。ブラウザをFirefoxからOperaに変えた(現在はChrome)のはそれが原因だった。

だから、なるべく拡張は入れたくないのだが、デフォルトでは使いにくいので、いくつか入れてみた。なお、インストールはUbuntuソフトウェアから検索して入れるか、ChromeにGNOME Shell integrationなる拡張機能(まただよ)をインストールして、Gonome extensionsのサイトからインストールできる。

Gno-menu
UbuntuのGnomeにはデフォルトでランチャーが付いているのだが、ランチャーに登録していないアプリをこうとすると、全画面にランチャーが出る。出てくるのはアイコンだが、Windows8みたいな感じだ。これがどうも好きになれない。
Gno-menuをインストールすると、トップバーにWindows10のスタートメニューのようなものが付けられる。カスタマイズできるので、Windows10のスタートよりも使いやすい。
Gnomenu


AlternateTab
Ctrl+Tabでウィンドウの切り替えをすることが多いのだが、デフォルトではアプリ単位の切り替えになっていて使いにくい。同じアプリで二つ以上ファイルを開いていると、まとめられてしまうのだ。
AlternateTabなし
AlternateTabを入れると、Windows同様、ウィンドウ単位にできる。
AlternateTabあり

Hide Top Bar
トップバーとは、スマホでいえば、一番上にある、電波の入り具合だの、バッテリーの残量だのを示すスペースである。僕はデスクトップで使っているので、なくてもいいぐらいなのだが、Gnomeのデフォルトではこれが鎮座ましましていてなんだか一行ムダな気がする。

Hide Top Barを入れると、普段隠しておいて、マウスカーソルを上に持っていった時だけ出てくるようにできる。

普段隠しておくとはいえ、デフォルトの状態ではトップバーがあまりに寂しいので、仮想デスクトップ切り替えのWorkspaceBar、天気が表示されるOpenWeather、プリンターインジケーターのPrinterを入れた。

他にもいくつか試してみたが、案の定バージョンの違いか、正常に動かなかったり、インストール自体できないものもあった。これだから拡張機能は嫌いだ。
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東京五輪「ブラックボランティア」中身をみたらこんなにヒドかった:現代新書|講談社
このリンク先は、『ブラックボランティア』の著者、本間龍氏のインタビュー記事で、内容そのものはおおいに参考になるのだが、
――就職活動で有利になる、と考える学生もいそうです。
「それはありえません。11万人以上ものボランティアがいるのですから、希少価値はまったくないでしょう。面接する側も『またオリンピックの話か…』とうんざりしてしまうのではないでしょうか」

これは違うだろう。

おそらくオリンピックボランティアの経験は就職で有利になる。それは、ほとんどの日本企業には「希少な経験」を評価する能力がないからだ。

僕が自転車で旅していた時、日本中の分水嶺の峠を回って、道路にペットボトルの水を垂らして写真を撮るというスゴイ人がいた。そういう人が日本に何人いるか知らないが、たぶんオリンピックのボランティアよりは希少だろう。が、道路に水を垂らしているだけの写真を見せられても、「はぁ、変わった趣味をお持ちですね」ぐらいで、就職に有利とは思えない。

これではあまりに浮世離れしているというなら、別の例を出そう。最近、クラウドファンディングでお金を集めて、フィリピンの貧困地帯に行きたいという学生がいた。ところが、なぜだかネットで叩かれて、行く前からやめてしまった。僕には、なぜ彼らが叩かれているのか理解できなかった。

日本の社会は、若い人が知らない世界へ行くことの価値を評価していないのである。こんな社会では、何か特別な体験をしたところで、評価されないのは自明である。希少な体験は、自分でレールを敷かない限りできない。残念なことに、日本の社会は人が敷いたレールの上を走ることしか評価できないのだ。

だから、学生に「オリンピックのボランティアなんて就職には有利にならない」と言ったところで、それは空虚なウソである。「オリンピックのボランティア程度しか評価できない」が正解だ。

僕はオリンピックのボランティアを勧めるつもりは毛頭ない。文字どおり志願してやるのを止める気はないが、そんなつまらないことより、若い人には、自分でレールを敷いて、そこを走るような体験をしてほしいと思っている。

ボランティアの場合、レールは人が敷いてくれるから失敗がない。自分でレールを敷くことは難しいことだし、失敗することもある。しかし、レールを敷くこと自体に意義があるから、失敗しても、オリンピックのボランティアよりもよほどいい経験になるだろう。
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