2019年03月

今月まずびっくりしたのは、厚生労働省の現職の課長が酔っ払って韓国の金浦空港で暴れ、こともあろうに「I hate Korean!」と騒いだというニュースだ。
韓国の空港で「韓国人は嫌いだ」とヘイトを叫んだ厚労官僚はアベノミクスの旗振り役! 安倍政権下で進む公務員のネトウヨ化:LITERA
あり得ない事件が起こってしまった。19日、厚生労働省の武田康祐・賃金課長課長が韓国・金浦空港で暴行をはたらき、その上「韓国人が嫌いだ!」と騒いで地元警察に身柄を一時拘束されていたことが発覚した件だ。
 武田氏は16日から私用で韓国に渡航していたが、19日、羽田行きの便に搭乗の際、武田氏が酒臭く、泥酔状態にあったために空港職員から搭乗を制止された。このことに腹を立てた武田氏は、「I hate Korean! I hate Korean!」(韓国人が嫌いだ! 韓国人が嫌いだ!)と暴言を吐き、さらに、空港職員の制止を振り切り無理やり搭乗しようとして暴れ、空港職員の足を蹴った上、顔面を殴りかかったのだ。

続いて、世田谷年金事務所の所長が見るもおぞましいヘイトツィートをしていたのが判明した。僕もツィートを読んだが、とても紹介できるものではない。
差別発言繰り返していた有名“ネトウヨ”アカウント、世田谷年金事務所の所長と判明 日本年金機構は男性を更迭:ねとらぼ
以前からTwitterでヘイト書き込みを繰り返していた、有名“ネトウヨ”アカウントが、世田谷年金事務所の男性所長のものであったことが分かり、波紋を呼んでいます。日本年金機構に取材したところ、3月25日付で男性を所長から本部人事部付へと更迭したとのことでした。

もうこれで終わりかと思ったら、今度は立憲民主党から神奈川県議会議員選に出馬予定だった男が、過去の差別的なツィートやブログ記事で公認取り消しになった。これも読んでみたが、おぞましいとしかいいようがない。
差別的ツイートで公認取り消し 立憲民主の県議選候補:カナロコ
県議選の公認候補予定者が過去にSNS(会員制交流サイト)上でヘイトスピーチを繰り広げていたとして、立憲民主党県連は26日、横浜市戸塚区選挙区に出馬予定だった新人の自営業、飯田強氏(43)の公認取り消しを発表した。飯田氏は出馬も取りやめる。

どれもいい(善良なという意味ではない)オッサンで、いい加減分別つきそうな年だ。そんな連中が実は差別主義者で、普通に公務員にいたり、政治家になろうとしたりしていることに驚愕する。

しかし、よく考えてみると、そんなのは昔からいた。だが表には出てこなかった。出て来なかったというより来られなかったのだ。恐るべきは、公共の場で差別をむき出しにできる社会になったということだろう。
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特殊な思想を持つ人が、それに反して自らを「普通の日本人」と紹介するのは、「自分と同じような差別意識を持ってほしい」という願望の現れだと思っていたが、どうもそうではないらしいということを、ニュージーランドのモスク襲撃事件で気がついた。

モスク襲撃事件の犯人は、犯行声明で自己のことを「I am just a regular White man.」と表現していたそうだ。
この言葉から、ローレル・エイトキンのRude Boy Dreamという曲を思い出した。ここでは、Rude Boy(不良みたいな意味)が、自分のことを「I'm just an ordinary man(私は普通の人間だ)」と言っている。
Everybody knows I'm a rude boy
Walking the streets of dreams.
Everybody knows I'm a rude boy
Walking the streets of dreams.
I'm just an ordinary man
With ordinary plans.
I'm just an ordinary man
With ordinary plans.
ordinaryもregularも、ざっくり訳すと「普通の」となってしまうが、どうも違いがあるらしい。

英語に自信がないので、僕の理解があっているかどうか自信がないが、ordinaryはそのへんのどこにでもあるという意味があるらしい。別の言葉で言えば「平凡な」だろうか。それに対しregularは「正常な」というような正しさのニュアンスが含まれるらしい。

たしかに「Rude Boy Dream」では、自分は人からルード・ボーイだと蔑まれているけど、本当はそのへんにいる平凡な男なんだと言っているのに対し、「I am just a regular White man.」は自分こそが白人として正常な人間だという思い上がりが感じられる。

してみると、特殊な思想の人が言う「普通の日本人」は、ordinary Japaneseではなく、regular Japaneseなのだろう。「自分は(イレギュラーな日本人とは違う)正常な日本人である」と言いたいのである。

もちろんそんなのは思い上がりであることは言うまでもない。逆に言えば、自分の思想が特殊だと分かっているからこそ、あえて普通の(regular)と言うのである。
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最近少し暖かくなってきたので、インラインスケートを再開した。そういえばいつから初めたんだっけ?と思って調べてみたら、3月16日の記事が最初だった。ちょうど一周年である。

インラインスケートを試してみた(たぶんその1):2018年03月16日

一年間、近所の公園や多摩川のサイクリングロードなどで滑ったが、なかなかいい運動になった。ダイエットにも効果的で、ピーク時では5キロ痩せた。自転車よりもダイエット効果があるようだ。

スケートというと、コケるのではないかと言われる。ハデにコケたのは記憶にある限り数回しかない。それも、身の程を知らず調子に乗ったときだけである。プロテクターをしているとはいえ、僕のようなデカブツがコケると、なかなかダメージが大きい。コケてもケガをすることはあまりないが、大人になってコケると、内蔵にビーンと響くというのを知った。子供がすぐうまくなる理由が分かった。

道具の手入れもたいした面倒はないのだが、一つだけ必ずやらなければならないことがある。ウィール(車輪)のローテーションである。

何度も滑っていると、だんだんウィールが減ってくる。両足に8つウィールが付いているのだが、均一には減らず、基本的にかかと側・内側から減ってくる。利き足があるので、左右でも減り方が違う。

そこで自動車のホイールローテーションのように、ウィールの順番を入れ替えたり、裏表ひっくり返したりしなければならない。六角レンチ一本で簡単にできるのだが、意外と頻繁にやらなければならないので、ちょっと面倒くさい。

いよいよ減ってくると、ウィールの交換をしなければならないのだが、測ってみたら2mmくらいしか減っていない。聞くところによると1cmぐらいまでは大丈夫らしいので、交換はまだまだ先だろう。注油もまだ必要性を感じない。

インラインスケートは、スキーやアイススケートの経験があれば、数回やれば滑れるようになるだろう。全然経験がなくても、スキーやアイススケートよりも簡単だと思う。ジョギングなどと違い膝の衝撃も少ないので、滑る場所さえあれば、オッサンにはちょうどいい運動だと思う。

夜の公園というのもなかなか面白いものだった。

今ごろが一番人が少ないらしい。これが4月・5月になると、急に発心してジョギングだのウォーキングだの、スポーツを始める人が増えてくる。さらに暖かくなると、カップルやら酔っぱらいが増えてくる。ラジコンやっている人だの、キャンプしている人だの、酒飲んでる主婦グループだの、いろいろな人がいた。

夏になって、蒸し暑くなるとまた人が減る。特に去年は暑かったので、犬の散歩とスモンビ(スマートフォンゾンビ)ぐらいしかいなかった。犬(特に小型犬)は追いかけてくる奴がいるし、スモンビはこっちへ向かってくる(恐怖!夜の公園を徘徊するスモンビ:2018年05月16日参照)ので、なかなかの強敵である。

秋はスポーツには一番よさげな季節だが、夏に挫折したのか、4月ごろ発心した人の多くは帰ってこなかった。逆に、いかにもスポーツやってますという感じのガチ勢や老人が多い。気候的には最高なのだが、落ち葉が多くなるので滑りにくい。落ち葉がウィールに引っかかったり、カーブでは落ち葉に乗ってコケそうになったりするのである。

冬は・・・さすがに僕もあまり行かなかった。
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去年の暮れから、今話題のキャッシュレス支払いPayPayを使っている。実際使ってみると、いろいろ問題点も見えてきて、それはそのうち「PayPayを試してみた」でも書こうと思っているのだが、今日ふと「キャンペーン中に本を買ったらいいんじゃね?」と思った。

PayPayは現在キャンペーン中で、最大20%返ってくる。「最大」というのは返ってくるのが1,000円までだからと、登録したクレジットカード払いだと10%になっちゃうからである。ということは、5000円までの本をチャージして支払うなら、最大の20%返ってくるということになる。数冊買って5000円超えるようなら、何度かに分けて買えばよい。なお、キャンペーンの詳細は下のリンク参照のこと。

第2弾100億円キャンペーン:PayPay

チェーン店系では、LIBROあゆみBOOKSオリオン書房などで使えるらしい。これも詳しくは、下のリンクをご覧いただきたい。

主なご利用可能店舗:PayPay

それでは神保町の古書店などはどうか。PayPayアプリには、PayPayが使える店を検索できる機能があるので、神保町をみてみた。けっこう見つかった。ざっと挙げてみると・・・。

  • ブックハウスカフェ
  • 矢口書店
  • 南海堂書店
  • 夢野書店
  • 原書房
  • 六一書房
  • 通志堂書店
  • 新日本書籍
  • 三多軒
  • アカシヤ書店
  • 荒魂書店
  • 悠久堂書店
  • 東陽堂書店
  • 廣文堂書店
  • 東方書店
  • 内山書店
  • 山吹書房
  • BOOKDASH

なお、実際に行って確認したわけではないので、間違っていたらごめんなさい。
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最近、打聞集だの、徒然草だの、沙石集だの、どうにもやたナビTEXTが抹香臭くなってきた。そろそろ色気が欲しいところだ。それに、漢字片仮名字交じりにも飽きてきた。

色気といえばやっぱりコレ。中世の女流日記文学『とはずがたり』の電子テキスト化を始めた。

とはずがたり:やたナビTEXT

『とはずがたり』の伝本は、いわゆる天下の孤本で、宮内庁書陵部本しかない。国文学研究資料館の新日本古典籍総合データベースと、笠間書院刊行の影印本で見られるので、これらを使って翻刻し本文を作成してゆく。

とはすかたり:新日本古典籍総合データベース

とりあえず冒頭を入力してみたが、流麗な仮名で書かれていて比較的読みやすいものの、なかなかのクセモノである。

伝本が一つしかないので、他の本を参照する必要はないが、そのぶん誤写を訂正するのが難しくなる。『とはずがたり』の写本は、誤写が多いので有名である。研究者によって説が別れているものも多く、いちいち注釈書を確認しなければならない。

極めて個人的な内容なので、ちょっと読んだだけでは、理解するのが難しい。『沙石集』のような、さっぱり分からない単語が頻出するということはないが、会話文の主語が誰かとか、どこで文が切れるのかなどの判別が難しい。

説話集のように、内容によってきれいに区切れるものではないので、よく読んでページを分割していかなければならない。同時に、通読するものでもあるから、前後のページへのリンクも付けた。なにしろこれまでとは勝手が違うので、まだ試行錯誤の段階である。

ゆっくりの更新になると思いますが、一つよろしくお願いします。
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毎年のことだが、2月は28日で終わってしまうから、なんだかあっという間に過ぎてしまう。あれ?もう月末だったのかという感じだ。

先日、チェーン店系のラーメン屋でラーメン食べてたら、そこで働いているお姉さんが、「2月って28日までしかないのね!知らなかったよー。今月給料少ないねー!」と大きな声で喋っているのが聞こえた。どこの国か分からないけど、発音からして、東南アジア系の外国人らしい。

さすがに、2月が30日まである国(そんなのがあるのかどうか知らないけど)から来たとは考えにくい。見た感じ二十歳は過ぎてそうなのに、これまでどんな生活をしてきたのだろうか。

話していた相手は、もう一人の男性店員である。こちらは、名札から察するに、ベトナム人らしい。なんだか迷惑そうな顔をして、適当に答えていた。お互いに日本語で喋っていたので、女性店員はベトナム人ではないのだろう。

最近、都内のコンビニや牛丼屋・ラーメン屋などで働く外国人が増えてきた。名札を見ると、ベトナム人とおぼしき人が多く、その他の東南アジアの国々から来ている人も多いようだ。以前多かった中国人を見ることは少なくなった。これは統計にも出ていて、2017年の時点で、人数的にはあいかわらず中国人がトップだが、ベトナム人・ネパール人が驚異的に伸びている。

「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(平成29年10月末現在):厚生労働省
国籍別では、中国が最も多く372,263人(外国人労働者全体の29.1%)。次いでベトナム240,259人(同18.8%)、フィリピン146,798人(同11.5%)の順。対前年伸び率は、ベトナム(39.7%)、ネパール(31.0%)が高い。
しかし、いまだにコンビニなどで働いているのは中国人ばかりだと思いこんでいる人が多い。中国人とベトナム人は、容姿も似ているし、知らない人が聞けば言葉も似ているので、区別がつかなくても不思議はないが、これまでの経験と先入観から中国人だと思ってしまうのだろう。

さて、要するに何を言いたいかといえば、今日は3月1日である。来月から改正入管法が施行されるわけだが・・・そんなこととは全く関係なく、僕も2月が28日までということを忘れていて、2月の総括を今書いている次第。
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