2019年06月

今月、金融庁から、年金だけでは2000万円足りないという報告書が出た。麻生財務大臣は自分が作らせた報告書を受け取らないという、アクロバティックな対応で乗り切ろうとしている。すでに出た報告書を受け取らないとは不思議なこともあったものだ。さしずめ、レポートは提出されたけど、内容が気に食わないから受け取らないということか。受け取ってから評価するのが常識だ。そんな常識すら通じないのが今の内閣である。

「年金だけでは2000万円足りない」と聞いたほとんどの人は、「知らなかった!足りないのか!」ではなく、「やっぱり足りないのか」という気持ちだったのではないか。将来年金がまともに出なくなるだろうという話は20年以上前からあった。非正規労働で国民年金の人も多くなっているし、これだけ少子化が進んでいるのだから、老後年金だけで生活ができると思っていた人は、よほど浮世離れした人だろう。

つまり、報告書は驚くべき事実を知らせてくれたのではなく、誰もがなんとなく予想していたことを裏付けてくれたのである。だから、麻生大臣が受け取ろうが受け取るまいが関係ない。いくら火消しにかかってもムダである。

さて、アホな政治家はほおっておいて、問題は老後の2000万円である。「今まで払ったのだからなんとかせよ」と政府にクレームを付けることは当然すべきだ。しかし、それとは別に、どうせどうにもならないのだから、老後の2000万円をなんとかしなければならない。

40歳以下の若い人たちはあまり心配する必要はないと思う。そのころの日本がどうなっているか、誰にもわからないし、まだまだ先が長いから、お金の勉強をちゃんとすれば、老後の2000万円はそれほど難しい数字ではない。僕は若い人には楽観的なので、ほとんどの人は大丈夫だろうと思っている。

40歳以上の人で、特に資産らしきものがない人は大変だが、それでも老後のリスクを減らす方法はある。それは思ってもみないところにあることが多いから、「もうダメだ」と諦めてはいけない。「思ってもみないこと」を探して、したたかに生きるしかない。

大事なことは、国の言うことなど、一つとして当てにならないということを肝に銘ずることである。どんな政府だろうと信用してはいけない。まして、すでに出た報告書を受け取らないなどという意味不明な対応をする政府は、絶対に信用してはいけない。

さて、明日から7月である。そう、毎年恒例のアノ月がやってきた・・・。
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長らく日本維新の会≒大阪維新の会という政党が理解できなかった。

「維新」というわりにはゴリゴリの保守で、主張は自民党と大差ない。自身も「与党と野党の中間のゆ党」とか言っているのだから、ぜんぜん維新ではないことを認めているようだ。ワケが分からないわりには、地域政党の大阪維新は選挙に強く、地元では支持を得ているらしい。

最近、あれは大阪を根城にした梁山泊軍だと気がついた。

『水滸伝』の梁山泊軍は、宋朝のシステムから外れたアウトローたちが結集し、官軍と戦いながらも、招安を目指す。招安とは朝廷に帰順することで、梁山泊軍は最終的には自らが官軍になり、朝廷の手先となる。反乱軍のはずが、革命ではなく、朝廷の官軍になるのを目指すのだから、『水滸伝』を読んでいるとなんともモヤモヤする。このモヤモヤが、維新の会に感じるモヤモヤに近い。

維新を支持する人は、彼らが大阪を変えてくれるだろうという期待と、橋下徹氏や松井一郎氏の人柄を慕って支持しているのだろう。端から見ているとどこに魅力があるのか分からないが、大阪市民(府民)には魅力を感じられるのだ。これは梁山泊の首領、宋江に似ている。宋江は梁山泊の兄弟たちからは慕われているが、読者で宋江が好きという人は聞いたことがない。

維新は梁山泊だから、自分たちで革命を起こして天下を取ろうとは考えない。大阪で強固な地盤を築き、自民党にプレッシャーをかけつつ、自民党に招安されるのを待っているのだろう。それなら最初から自民党に入ればよさそうなものだが、今の二世議員ばかりが権力をもっている自民党を見れば、権力を握ることは出来ないのは明白である。そう考えると、よくわからんゴーケツを候補に立てようとする理由も分かる。

現東京都知事も同じようなことを考えたようだが、うまくいかなかった。東京は梁山泊を作るにはでかすぎるし、大阪人ほどの情はない。テレビに出て大阪弁でしゃべれば大阪人は親しみを覚えるだろうが、標準語をしゃべったって東京人はなんとも思わないから、情以前に知名度以上の親近感を得るのが難しい。東京でやろうというのが間違いだったのだ。

では、彼らが自民党に招安されたらどうなるだろうか。たぶん『水滸伝』の結末と同じことになるだろうと思っている。
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最近、自転車ネタがぜんぜんないのは、乗っていないからである。結婚を期に乗る頻度が減り、二年前にトランクルームにしまってからは、引っ張り出すのが面倒くさくて全く乗らなくなってしまった。

先日、ちょっと乗ってみようと思って、引っ張り出してみたら、リアディレーラー(変速機)が真ん中(4段ぐらい)からロー側に入らない。最後の1段が入らないぐらいなら自分でも調節できるのだが、半分までしか行かないのでは僕では対処できない。

普段乗っていないとはいえ、ギアが入らないのは気持ち悪いので、自転車屋へ持っていった。すると、シフターのグリスが固まっているか、壊れているか、どちらかだろうという。壊れている場合はちょっとかかるが、グリスが固まっている場合はせいぜい3500円ぐらいで直るという。他にも問題があれば見てくれるというので、この際だからよろしく頼んだところ、後から電話がかかってきて・・・。

「いろいろ劣化していて、全部直すと10万円ぐらいになっちゃうんですけど・・・」

3500円が10万円に跳ね上がった。19年前に買った自転車で、いろいろ劣化しているのは分かっていたが、乗らなくなるまではちゃんとメンテナンスしていたので、そこまで行くとは思わなかった。

もう一度自転車屋へ行き、パーツのグレードを下げるなどして、最終的には8万円になった。パーツそのものは大した値段ではないが、修理箇所が多く工賃がかかってしまったのだ。ちなみに、リアディレイラーの不具合は、最初に言われた通りシフター内のグリスの固着だった。

ともあれ、ビカビカになったし、以前とは比べ物にならないほど乗り心地が良くなった。せっかく8万円もかけたので、とりあえず自慢してみる。

これが僕の自転車、アレックス・モールトンAPB。アレックス・モールトンには通称お城製といわれるやたら高いモデルと、パーシュレイというイギリスのメーカーが作ったものと、日本のブリヂストンがつくったものがあるが、これはお安いパーシュレイ製。それでも買った時は30万円した。
APB
今回交換した部品で、外から見た目で分かるのは二つだけ。一つはタイヤ。タイオガのパワーブロック。最初に勧められたのが1本で5000円以上するやつだったので、もう少し安いのないかと言ったらコレがでてきた。こちらは1本1800円。落差が激しすぎる。
tiogapowerblock
もう一つはサドル。サドルというものは値段が高ければいいというわけではなく、自分のケツに合わなくてはならない。何度か変えたのだが、どれも僕のケツに合わなかったため、最初についていたAVOCET O2をずっと使っていた。中からアンコがはみ出しているほどボロボロになっていたので今回交換したのだが、ボロボロになったAVOCET O2の写真を撮っておかなかったのが悔やまれる。なお、まだ長距離を乗っていないので、僕のケツに合っているかどうかは不明。
サドル
モールトンといえばトラス構造。トラスフェチのあなたのために、一番ごちゃごちゃした角度から撮ってみた。
トラス
この自転車の設計者であるアレックス・モールトン博士は、自動車のミニのサスペンションの設計者でもある。モールトン博士はミニの大きさにサスペンションを収めるため、なんとゴムの塊でサスペンション(ラバーコーンサスペンションという)を作った。この自転車のリアサスペンションもラバーコーンになっている。ミニのサスペンションは潰れると聞いていたので交換を覚悟したが、こっちは問題なし。逆にフロントサスペンションのバネが交換になった。
ラバーコーン
さて、実は自転車よりも問題なのが靴である。なんと19年前に買って一度も買い替えていない。以前は、お遍路だの通勤だの、かなり過酷に使っていたので、ボロボロにもほどがある。よく今まで履いていたものだ。
古い靴
靴なんか何でもいいじゃないかと思われるかもしれないが、これは靴とペダルを一体化させるビンディングペダルである。それ用の金具(クリート)が付けられる靴でないとダメなのだ。
クリート
毒を喰らわば皿までというわけで、靴も新調した。本当はマジックテープで留めるやつにしたかったのだが、ちょうどいいサイズがなかった。まあ、これはこれで普通の靴っぽくっていい。
新しい靴
古い靴から比べると、ずいぶん軽くなった。自転車用の靴というのは、ソールが固くできていて歩きにくいものだが、街乗り用なので思ったより柔らかく歩きやすい。

というわけで、靴代も含めると、全部で10万円近くになってしまった。これは乗らなきゃ損だな。
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やたがらすナビのデザインを更新した。

もう随分前から、「やたがらすナビ」でGoogle検索すると、「モバイルフレンドリーではありません」なる警告が出ていた。簡単に言うと、スマホでは読みづらいということだ。
モバイルフレンドリーではありません
モバイルフレンドリーじゃないと検索結果も悪くなるなどと言われているのだが、同じようなサイトもないから、まあ問題なかろうと思って放置していた。

しかし現実問題として、最近はスマホやタブレットからのアクセスの方が、パソコンからに比べてはるかに多くなった。ここ一ヶ月を見ると、実に70%以上がモバイル(下の円グラフの青とオレンジ。青がスマホ、オレンジがタブレット)からのアクセスである。これでは、『やたがらすナビ』は7割以上の人に対してフレンドリーでないということになる。ここはなんとしてもフレンドリーにならなくてはならぬ。
モバイルとの割合
実は「やたがらすナビ」をモバイルフレンドリーにするのはそれほど難しくない。「やたがらすナビ」を動かしているDokuWikiの標準テンプレートは、すでにモバイルフレンドリーになっているので、これをそのまま使えばいいのだ。ところが、デフォルトのテンプレートはニセWikipediaみたいな感じでダサい。

この標準テンプレート、かなりカスタマイズができる。が、なにしろCSSをいじるのも久しぶりだし、その間にこの世界もいろいろ進化していて、やってはみるものの、なかなか思うようにならない。とりあえず、色味だけ前の印象に近い感じに変えて、適当にソーシャルボタンだの広告だのを並べてみた。

PC版の方は、まだまだ手をいれるつもりだが、モバイル版の方はデフォルトで問題なさそうだ。少なくとも、これでGoogle先生に叱られることもなくなるはずだ。下のスクショを見ていただければ、だいぶフレンドリーになったのが分かるだろう。
モバイル版
というわけで、フレンドリーかどうかテストしてみた。
モバイルフレンドリー テスト
合格らしい。

というわけで、しばらく試行錯誤が続くと思うけど、今後ともよろしくお願いします。
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3月にニュージーランドのオークランドに行ったときに、BurgerFuelなるハンバーガー屋へ行った。ここの主力商品はアメリカンマッスル(AMERICAN MUSCLE)という。これはなかなかうまかった。

AMERICAN MUSCLE

で、次の日にパブへ行ったのだが、そこにもマッスル何とかというメニューがあって、「オークランド人はよほどマッスルが好きなのだな」と思って注文してみたら、出てきたのはムール貝だった。
mussels
あとで調べてみたら、筋肉はmuscleでムール貝はmussel、スペルが違う。前の日食べたAMERICAN MUSCLEとは無関係だったのだ。ただし、スペルと意味は違うが発音は全く同である。これで、ムール貝は英語でマッスルと言うと覚えた。

次の日は暑かったのでビールが飲みたくなり、別のパブへ行った。おつまみにフライドポテトを注文したら、「フレンチorビアバター」と聞いてきた。フレンチがフレンチフライなのはいいとして、ビア・バターが分からない。たぶん、ビール(Beer)とバター(Butter)だろうなと思ったが、バターはともかくビールが分からん。すでに知っているフレンチを注文しても面白くないので、さも知ってる顔で「ビア・バターにしてくれ」と注文した。

数分後、薄い衣が付いたフライドポテトが来た。ニンニクが効いていて、カリカリしてうまい。うまいのはいいが、どこにもビール要素もバター要素もない。

これも後で調べて分かった。Beerはたしかにビールで、衣にビールを混ぜて揚げるらしい。問題はバターである。僕はパンに塗るButterだと思っていたのだが、実はBatterで、天ぷらなんかの衣を意味するそうだ。発音記号を見る限り、発音は若干違うようだが、同じようにしか聞こえない。ちなみに野球のバッターは発音も綴りも同じBatterである。これで、天ぷらなどの衣はBatterと言うと覚えた。

残念ながら、ビアバターのフライドポテトの写真はない。とりあえずBatterつながりで、別の店で食べたFish&Chips写真でごまかしておく。Fishの衣がビアバターだったかどうか、定かではない。
fishandchips
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