2019年08月

今月の始め、膝に人工関節を入れる手術のため、父が入院した。手術そのものは大したことではないが、なにしろリハビリに時間がかかる。

現在、父はリハビリ専門病院に入院している。手術した病院では十分なリハビリができないため、転院した方がいいと言われたのだ。当初、手術の立ち会いと退院だけ手伝えばいいと思っていたが、間に転院が入ったから、何度も実家に帰るハメになった。

「たった一回転院しただけで大げさな」と思われるかもしれないが、これがなかなか大変だった。手続きや説明もさることながら、病院とのコミュニケーションがうまくいかなかったのである。父は早く退院したくてしょうがないから、病院の言っていることを間違って解釈してしまう。母はそれを真に受けて病院に不信を抱く。そのたびに、僕が確認をして、父と母に説明をする。しなくていいはずの手間がかかってしまった。

リハビリ専門病院というのは、なかなか手が込んでいる。本人のプロフィールや性格、普段の生活状況だのを細かく聞いてくる。果てはわざわざ家まで来て、階段の数や高さ、トイレや風呂場の状況まで細かく調べて記録していった。これらを総合的に判断して、リハビリのプログラムを立てるそうだ。

正直、父も母もリハビリをナメていたのだが、ここまでしてもらって、やっと重要性が分かってきたようだ。最初は通院でリハビリできると思っていた父も、入院が長引くことを理解したらしい。入院の手続きは正直面倒くさかったが、やったかいがあった。

そんなこんなで、ずいぶんドタバタになってしまった。やはり、それほど難しい手術でなくても、当事者が病院との窓口になるのは避けるべきだと思った。だが、僕たちが今の父ぐらいの年齢になったときはどうだろうか。まだずっと先のことだろうが不安である。
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多忙な都会の生活ですり減った心を癒しに、先日白馬のリゾートホテルに行った。リゾートホテルというだけあって、いろいろ遊ぶものが充実していて、その中にビリヤード台があった。久しぶりにやろうと思ったのだが、一台しかないからなかなか空かず、結局最後までできなかった。

僕がビリヤードを始めたのは中学生のときだった。友達に連れられて、地元に(たぶん)一軒しかなかったビリヤード場に入った。ビリヤード場に行く中学生というと、何だかマセた感じがするが、当時はそれほど人気がなく、やっているのは年寄りばかり。料金も一時間500円ぐらいだったから、人数で割ればボーリングやゲームセンターよりも安い。一時は毎週のように通った。

台は四台ぐらいで、ポケットが一台、四つ玉が二台、スリークッションが一台だったと記憶している。僕たちがやるのは四つ玉である。当時はビリヤードといえば四つ玉だったのだ。そのころ、ポケットでプレーしている人を見た記憶がない。

ビリヤードでたいていの人が思い出すのが周囲に六ケ所穴が開いているポケット台だろう。白馬のリゾートホテルにあったのもポケットだった。四つ玉やスリークッションの台には穴がない。これをキャロム台というらしい。

四つ玉のルールはポケットよりも簡単である。使うのは手球(白)二つと的球(赤)二つだけ。手球二つは、自分用と相手用で、手球を突いて、別の球二つ以上に当てると得点になる。僕たちは、白赤1点・赤赤3点・白赤赤5点(どれも順番は問わない)で計算していた。点をとるともう一度突けるが、得点できないと交替。ソロバンみたいな得点表があって、先に規定の得点をした勝ちである。

四つ玉

スリークッション台では、いつ行っても同じ爺さんがプレーしていた。スリークッションとは手球一つに的球二つで、一つの的球に当てたあと、三回以上テーブルの端にバウンドさせてもう一つの的球に当てなければ得点にならない。むちゃくちゃ難易度が高いゲームだから、上手い人のプレーは見ていても飽きない。一度、台があいていなかったときに、その爺さんに一緒にやらないかと誘われたことがあるが、丁重にお断りした。

時代が変わったのは、映画『ハスラー2』からである。ちょうど僕が大学生になった年で、ビリヤードブームが来た。あちこちにプールバーなるものができたが、そこでやっているのは、ポケット台でナインボールというのが定番だった。プールバーではないビリヤード場でも次第に四つ玉の台は駆逐されていった。

ハスラー2:Wikipedia
映画版は、日本で公開されるとビリヤードブームを巻き起こし、都市部ではプールバーと呼ばれるビリヤードホールが相次いで開店した。それまで主流だったキャロム・ビリヤードに代わりポケット・ビリヤード(別名プール)が台頭する契機となった。
ブームに乗ってナインボールもよくやったが、やはり四つ玉の方が好きだ。ナインボールだと、どう突けばいいかわからなくなって、ヤケのヤンパチで適当に突いたら9番がコロンと入って終了なんてことがあるが、四つ玉はそういうことは絶対にない。あの熟考する感じがいい。熟考してもヘタだからその通り行かないんだけど、それはそれでいい。

久しぶりにやってみたいけど、できる場所も、やる相手もいないのが残念だ。
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先日、電車に乗っていたら、どこからか妙な臭いがしてきた。何の匂いか分からないが、強いて言うならウンコの匂いだ。僕のまわりには誰も座っていない。「シートに何か付いているのかもしれない」と思って、席を移動しても臭いは追いかけてくる。もちろん、僕は漏らしていない。なんか付いてしまったのかと、イヤな気持ちで家に帰って玄関で匂いの元が判明した。サンダルが臭かったのだ。

思えば、前の日、実家の家庭菜園で草むしりをして、サンダルを履いたまま水で足を洗ったのだった。次の日履こうと思ったらまだ生乾きで、そのまま履いて一日経った。それが原因らしい。風呂場で石鹸を付けて、ゴシゴシ洗って乾かしてみたが、完全に乾いてもまだちょっと匂う。また濡れたら激しく匂いそうだ。

このサンダルはちょうど5年前に買ったテバ(Teva)のHURRICANE XLTというサンダルである。

テバのサンダルを試してみた:2014年09月17日

夏以外に履くことはほとんどないが、毎年7〜8月はほぼ毎日履いている。ソールもずいぶん減ってきた。さすがにそろそろ買い替えてもいいだろう。とても気に入っているので、今回も同じHURRICANE XLT一択。調べてみると、現在はモデルチェンジしてXLT2になっているらしい。
HURRICANE XLT 2:TEVA公式サイト
HURRICANEXLT2
地味な色になってしまったが、公式サイトのサマーセールで¥5,896になっていたので、あまり選択の余地がなかったのだ。



さて気になるのは新旧の違いである。

ソールはこんな感じで、古い方は全部同じ素材でできているが、XLT2は外周部と内側で少々素材が違うようだ。押してもイマイチ分からないが、外側のほうが固いような気がする。

足の裏に受ける感覚は、XLT2の方がザラザラした感じがする。古い方はだいぶすり減っているのだが、新品の時でもここまでザラザラではなかったような気がする。最近は靴下を履いてこれを履く人が多いので、滑りにくくしているのかもしれない。
TEVA靴底
ストラップの長さはかなり違う。旧型の方が長く、末端の処理も違っている。短くても支障はない。むしろ扱いやすいだろう。
ストラップの長さ(旧)
ストラップの長さ(新)
履き心地は相変わらず、三本のストラップをうまく調整すると、ぴたっと貼り付く感じで気持ちいい。しっかり調整したあと、一日裸足で履いてみたが、新品でも全く靴ずれができない。

それにしても、靴底やストラップの写真でも分かるように、有名な手のマークが無くなったのは残念だ。「靴なのに何で手のマークなのか」とか、「テバだからか?でもよく考えたら日本のメーカーじゃないな」とか、シュールな感じが良かったのに。
TEVAの手マーク
さて、臭くなってしまった旧XLTだが、日光消毒したらほとんど臭わなくなった。まだ使えるので、ベランダ用に活用する予定。
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今まで京劇には全く興味がなかった。何しろ何を言っているのかわからないし、ある程度ストーリーを知っていても、うろ覚えだから演技だけで理解できる自信がない。

しかし、京劇には『水滸伝』を元ネタにするものがいくつかあるのを知って、Youtubeで見てみたらなかなか面白かった。ストーリーは知っているので、言葉は相変わらずよく分からないものの、誰が何をしているのかはよく分かる。

魯智深と林冲が暴れる『野猪林』、李逵が母親に会いに行き虎退治をする『李逵探母』、武松の虎退治『武松打虎』などを見たが、一番面白かったのが『時遷盗甲』。


時遷はこそ泥の達人である。宋江から、徐寧を仲間に引き入れるため家宝の鎧を盗めという命令が下り、夜中に徐寧の屋敷に忍び込み、天井の梁にぶら下げられている鎧の入った箱を盗み出す。単純明快なので、『水滸伝』を知らなくても楽しめるだろう。

登場人物はほぼ時遷一人だけ。これがまたヘンな格好をしている。表情も喋り方もしぐさも面白いし、パントマイムありアクロバットありコサックダンスもどきありで見ていて飽きない。京劇というと、やかましくドンドンシャンシャンやっているイメージだが、なにしろ鼓上蚤(太鼓の上ではねても蚤が飛ぶのと同じように音がしない)と渾名されるドロボーなので、ほとんど無音の場面も多い。

それにしても、箱が小さすぎる。書類箱みたいで、とても鎧一式が入っているようには見えないな。
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2014年の11月に買ったChromebook(Chromebook(Acer c720)を試してみた(その2):2014年11月24日参照)に見慣れないメッセージが出てきた。
アップデート終了通知

Chromebookにはサポート期間が6.5年と決められている。これは購入からではなく、その機種の発売から6.5年で、Googleによる自動更新ポリシーのページに機種ごとの有効期限が書かれている。

自動更新ポリシー:Google

これによると、僕のAcer c720は今年の6月に切れるとある。ところが6月になっても7月になってもアップデートされたので、「おめこぼしかな」と思っていたのだが、さにあらず、ついに最終アップデートになってしまった。

about画面を見ると、やはり最後のアップデートだという。
about1
アップデートを済ませると、今後はアップデートが提供されない旨のメッセージに変わる。
about2
詳細を見ると・・・。
サポートの終了1
サポートの終了2
要するに、新しいハードウエアに買い換えろという。

5年近く前にヨドバシカメラのポイントを使って26,180円で買ったパソコンだから別に惜しくはない。しかし、まだサクサク動くし、どこも不具合がないので、捨ててしまうのはなんとももったいない。もちろんサポートが終了してもすぐ使えなくなるわけではないのだが、あまり長いことサポート切れのOSを使い続けるわけにもいかないだろう。

最後の手段として、Ubuntuを入れるという方法がある。いろいろ調べてみると、それは可能だが通常のPCにUbuntuをインストールするのとはだいぶ勝手が違うらしい。失敗して文鎮化するのも困るし、インストールできたとしても重かったりSSDの容量が足りないのではしょうがない。夏休みはまだある。しばらく考えてみよう。

【9/3追記】
久しぶりに起動したら、終了したはずなのになぜかアップデートが来た。バージョン番号もちゃんと上がっている。今度こそ最後なんだろうか。
スクショ
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昨日GSConnectを紹介したので、ついでに今僕が入れているGnome拡張を紹介しておく。何かの参考になったら幸い。

AlternateTab
Alt+tabの挙動をデフォルトのアプリケーション単位からウィンドウ単位に変える。

Caffeine
Sleepしなくする。
例えば、Spotfyを開いている時はSleepしないとか、全画面表示しているときはSleepしななど設定できる。

Gno-Menu
TopBarからアプリケーションメニューを出す。

Hide Top Bar
TopBarを隠す。マウスカーソルを一番上に持ってくるとTopBarが現れる。

OpenWeather
TopBarに天気予報を表示する。

Panel OSD
通知の位置を変える。

Printers
プリンターの状態を表示。

Removable Drive Menu
TopBarからマウントしたドライブをアンマウントする。SDカードの取り出しに便利。

Show Desktop Button
TopBarのアイコンクリックで開いている全ウィンドウを最小化する。

Sleepy
TopBarのアイコンクリックでサスペンド。

WorkspaceBar
TopBarのアイコンからワークスペースの変更ができる。

Gnomeに限らず、拡張とかプラグインってあんまり好きじゃないんだけど、一年経ってなんだかんだ増えちゃったな。


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スマホとPCの連携というと、クラウドでファイルを共有するような派手な連携が思い浮かぶが、スマホよりもPCの方をよく使う人にとっては、もうちょっと地味〜な連携ができたら便利なのになと思っていた。

たとえば、スマホに電話がかかってきた時にPCにアラートを出してくれるとか、スマホのバッテリーの残量をPCから表示してくれるとか、その程度がほしい。でもLinuxだしむりだろ・・・と思っていたらGSConnectというのがあった。これは便利。



インストールの方法など、詳しくは上のページを見てもらうとして、GSConnectをインストールすると、同一ネットワーク上にあるPC(Gnome)とスマホ(Andloid)間で次のようなことができる。

PCからAndroid
  1. バッテリー状態の監視。
  2. スマホの着信音を鳴らす。
  3. スマホのアラートをPCに表示。
  4. クリップボードの共有。
  5. PCからスマホのブラウザへURLを送る(要ブラウザ拡張)。
  6. PCからスマホにファイルを送る。
  7. PCを使ってスマホからSMSメッセージを送る。
スマホの着信音を鳴らすのは、Googleデバイスを探すからでもできるけど、すぐ近くの布団の中で(スマホが)寝ていたりするのに、地図まで出てきて大げさだ。これだとGnomeのトップバーから簡単に鳴らせられる。クリップボードの共有も地味に便利。

AndroidからPC
  1. スマホからPCにファイルを送る。
  2. クリップボードの共有。
  3. マルチメディア(音楽プレーヤーやYoutubeなど)の操作。
  4. スマホからPCへマウス・キーボード入力。
  5. PCへのメッセージをスマホに表示。
僕の場合、AndroidからPCはあまり使わないけど、フリック入力の方がキーボードより早いなんていう人はいいかもしれない。あと、マウスが壊れた時とか。

もちろん、これらは任意に有効・無効に設定でき、一時的にすべて無効にすることもできる。ほかにもスマホからPCへコマンドを実行する機能があるが、イマイチ使い方がわからない。

このGSConnect、androidアプリの名前がKDE Connectになっているのでも分かる通り、KDE用が本家である。


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