2020年04月

例年なら、年度の始まりで忙しいはずだけど、ご存知の通り学校は始まっていない。毎日が日曜日状態だから、気がついたら月末になっていた。連休明けに始まる予定だが、どうも六月一杯ムリそうな感じである。

原油がマイナスになった(原油はマイナス、やたナビは4000ページ参照)のにも驚いたが、今月一番驚いたのは我が国政府のポンコツぶりである。正直ここまでとは思わなかった。給付金・アベノマスク・緊急事態宣言、そして全然伸びないPCR検査の件数、どれをとってもバタバタしていてうまくいっていない。

これらに政治的な意図をみるのは間違っていると思う。それにしてはバタバタしすぎているからだ。たぶん無能なだけだろう。

アベノマスク一つとっても、たぶん誰かが安倍首相に知恵をつけ、首相がGOサインを出したのだろう。時代遅れのガーゼマスクを送られても、なんの安心感にも繋がらないし、ましてや(一部の人はそう思っているようだが)マスク価格の下落には繋がらないのは分かりきったことだ。

アベノマスクなんて税金の無駄遣い以外のなにものでもないが、それすらもちゃんと出来ていない。なにしろ、せっかくクサしてやろうと手ぐすね引いて待っているのに、僕の家にはまだ着いていないのである。

こんなものにGOサインを出した安倍首相が無能なのは言うまでもないが、このアイディアを出した人間はそれ以上に無能だ。そしてその人間はおそらく優秀なハズの日本の官僚である。安倍首相はいずれ首相の座を降りるだろうが、官僚をクビにはできない。だれが首相をやっても政府はポンコツのままということになる。

緊急事態宣言は来月まで延長される見込みである。来月後半からだんだん経済的な問題が目立ってくるはずだ。たぶん、今まで以上にポンコツぶりを発揮してくれることだろう。僕達はそれを覚悟しなければならない。
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WTI原油先物が一夜にして暴落してマイナスになった。一時は-40$まで下がったという。先物価格だからマイナスになってもおかしくはないが、ちょっと前まで1バレル60ドルとか言っていたんだから、こんなご時世、何が起こるか分からないものだ。
WTI
これにびっくりしていたら、やたがらすナビが4000ページ(ブログ・データベース除く)になっていた。
4000
3000ページが2018年2月23日(やたがらすナビ3000ページ達成参照)なので、2年ちょっとで1000ページ増えたことになる。

最近はコロナウイルスのせいで、仕事がない、外出できない、気候がいいの三拍子そろっているから、どんどん進んでしまう。

あんまりうれしいことじゃないけどね。
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ビッグイシューという雑誌をご存知だろうか。簡潔に説明するのが難しいので、Wikipediaの説明を引用する。

ビッグイシュー:Wikipedia
ビッグイシュー(英語: The Big Issue)は、ホームレスの社会復帰に貢献することを目指すとする企業であり、またイギリスを発祥に、日本を含む世界各地で販売されるストリート新聞のことである。
都市に住んでいる人であれば、駅前にオッサン(おばさんもいるはずだが、見たことがない)が立っていて、この雑誌を高く掲げて売っているのを見たことがあるかもしれない。あれは、販売員自身が本部から雑誌を仕入れてきて、売上ぶんが収入となるというれっきとした商売である。
ビッグイシュー日本とは:ビッグイシュー日本
定価450円の雑誌『ビッグイシュー日本版』をホームレスである販売者が路上で売り、230円が彼らの収入になります。最初の10冊は無料で提供し、その売り上げ(4,500円)を元手に、以降は1冊220円で仕入れていただく仕組みです。
雑誌の内容は、公式サイトを見てほしい。

ビッグイシュー日本

Wikipediaには「ストリート新聞」と書いてあるが、インタビュー記事やエッセイ・コラムなどで構成される雑誌である。見た感じは飛行機だの新幹線だのにある無料の雑誌にちょっと似ている。

以前から販売員を見つけたら買うようにしていた。台北でも買ったことがある。なにしろ売っているのがホームレスだから道を聞くと詳しく教えてくれるし、記念にもなる。以前はほぼ毎号買っていたが、実は最近あまり買っていない。というのは、一昨年前から、販売員がいた駅を最寄りとする学校の仕事がなくなってしまったからである。

さて、そんな中、このコロナ騒ぎである。ただでさえ売れているようには見えないのに、道行く人が減ったら相当売上は落ちるだろう。それどころか、販売そのものが難しくなるかもしれない。

何か協力できないかと思っていたら、特別に4月10日から6月30日まで3ヶ月ぶんを通信販売するというのを知った。その収入を販売員に分けるらしい。

販売者応援!「コロナ緊急3ヵ月通信販売」のお願い:BIG ISSUE日本

早速購読を申し込んだ。申込方法は簡単。フォームに送り先など必要事項を入力して、クレジットカード・郵便振替で支払でばよい。

なにしろ少なくとも連休明けまで学校は休み。読む時間はいくらでもある。まだ来ていないが来るのが楽しみだ。
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やっとというか、もうというか、『古今著聞集』管絃歌舞第七が終わった。

僕はどうにも音楽が苦手だ。もちろん音楽自体が嫌いなわけじゃないが、演奏するとか歌うとか、およそダメ。まして雅楽となると、さっぱり分からない。

ところが、なにしろ「管絃歌舞」だから、そんな説話ばかりである。まともな筋立てのある説話だったらまだいいが、何年何月何日に行われた会で、笛は誰、篳篥は誰、笙は誰、曲目は・・・なんていう演奏会のパンフレットみたいなのが多い。これがつまらないくせに、いちいち人名だの曲名だのを確認しなければならないから面倒くさい。

しかし、おかげさまで多少は知識が増えた。この記事のタイトル、「笙は吹いても吸っても音が出る」というのも、『古今著聞集』を読んだから分かったことである。もしかしたら僕が知らないだけで常識かもしれないけど。

『古今著聞集』管絃歌舞第七 246:やたナビTEXT

宮中に笙を吹く人がいないため、源兼俊は昇殿のテストとして天皇の前で吹くことになった。天皇から蚶気絵(きさきゑ)という笙の名器を賜り、いざ吹いてみると・・・。
用心なくして吹き出だしけるほどに、管中に平蛛(ひらぐも)のありけるが、喉に飲み入れられにけり。むせては吐(つ)きまどひけるほどに、主上・群臣も笑ひ給ひて、腸(はらわた)を断ちけり。
なにしろ国宝級の名品なのでしばらく使わなかったのだろう。中に小さな蜘蛛が住んでいた。そいつを飲み込んでしまい、むせ返って続行不可、一同大爆笑・・・というわけだが、「吹き出だしけるほどに」なのに蜘蛛が飛び出てくるのはなぜか。

調べてみると、笙は金属リードの楽器で、吹いても吸っても音が出るらしい。言われてみればハーモニカやパイプオルガンに音が似ている。長々と音が鳴り響いているように聞こえるのは、吹いても吸っても音が出るので、息継ぎの必要がないからだという。

つまり、兼俊は勇んで吹き始めたものの、吸ってみたら思いっきり蜘蛛を吸い込んでしまったというわけだ。この説話、「管絃はよくよく用心あるべきことなり。」で始まっているが、テストというだけでも緊張するのに、天皇から賜った名器を吹くとなれば、用心がおろそかになるのもむべなるかな。気の毒な兼俊は、この一件で不合格になり、昇殿は許されなかったという。

それにしてもYoutubeはありがたい。実際の演奏や舞をすぐに動画で見ることができる。昔と今では違っているかもしれないが、見られるのと見られないのでは大きな違いである。

さて、次は「能書第八」、つまり書道である。得意な分野なので、ひと安心。でも短いんだな、これが。
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今日、ついに緊急事態宣言が発令された。数日前から予告されていたし、学校はすでにゴールデンウィークまで休校と決まっていたので、発令されようがされまいが、僕にとってそれほど変化はない。とはいえ、実際に発令されたとあれば、気分はだいぶ違ってくる。

先日国会中継を見ていたら、安倍首相がヘンなマスクを着けていた。他の議員や官僚は普通の不織布製使い捨てマスクだったから、これはきっと官僚による陰険なイジメだろうと思っていた。ところがなんとそのマスクを一世帯に二枚配布するという。ありがたすぎて涙が出てくる。いらないけど。

その後、掃除をしていたら、棚の奥から未使用のガーゼ製マスクが出てきた。ちゃんとパッケージに入っている新品で、ロート製薬のアルガードブランドだから、そこまで古くはない。せいぜい20年ぐらい(十分古いか)前のものだと思う。かすかな記憶をたどってみると、これは花粉症になった僕に母がくれたものだ。そのころすでに不織布のマスクが一般的になっていたので、僕はこのガーゼマスクを使わなかったのだ。

で、着けてみた。ガーゼ製のマスクなんて、たぶん30年ぶりぐらいだろう。
アベノマスク
着けてみると、やたらとガーゼの匂いがする割に、上下・左右・正面から空気が抜ける。だから息苦しさはないし、メガネが曇ることもない。かけ心地は最高にいいのだが、鼻から下を包み込む不織布製マスクに慣れてしまった今、こんなんで本当に大丈夫なのかと不安になる。耳にかけるゴムも細くて心もとない。

Twitterなんかでは「給食マスク」などと言われていたが、僕のマスクは小学生のころ給食係がかけていたのとはひと味違う。超高性能エレクトレットフィルターなるものが入っていて、ウィルス飛沫を99.9%カットするのだ。
エレクトレットフィルター
超高性能エレクトレットフィルターとはなんとも景気がいいが、どうかけても隙間ができるから不安感はぬぐえない。たぶん、本物のアベノマスクには超高性能エレクトレットフィルターなんぞは搭載されていないだろうから、うちに来ても絶対にかけないだろう。

もう一つ、アベノマスクといえば、僕はこれを思い出す。これこそ正真正銘アベノマスク。
アベノマスク2
これは2011年の4月に台湾の九份で撮ったもの。変人の芸術家がお面美術館みたいなのをやっていて、そこにあった(台北から電車に乗って基隆に着いた〜:2011年04月02日参照)。

孫文と周杰倫に挟まれるという破格の待遇だが、当時すでに第一次安倍内閣は終わっていて(2007年8月27日に終了)、福田・麻生・鳩山と続き菅内閣の時代だった。つまり、とっくに過去の人になっていたのだ。

「このオッサン、やっちまったなぁ〜。片付ければいいのに」と思っていたのだが、まさかその後歴代最長政権になるとは思わなかった。あのオッサン只者じゃないな。
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