2020年09月

8月の総括とかぶってしまうのだが、「あれ明日から10月?」という感じだった。学校行事が全部吹っ飛んでいるので、メリハリがなくなんだか淡々と過ぎていく。規則正しいルーティーンワークの連続なので楽といえば楽だが、単調に続くのもなかなかきついものがある。

四連休まではやたらと暑かったのが、きゅうに涼しくなってきた。おかげでダラダラ汗を流しながら授業をしなくてよくなったのはありがたいことだが、天気の悪い日などは雨風が吹き込んできて窓を開けてはいられなくなる。

暑い時は、冷房を入れて窓を開けるのがイヤだったが、外から温風が入ってくるわけではない。暖房を入れながら寒風が入ってくる方がどう考えてもきつい。とくに窓側の生徒に耐えろというのはムチャである。今はまだいいが、本格的な冬になったらどうなるのか、とても心配だ。

これまで、三密のうち、密集・密接ばかり取り沙汰されてきたが、これからは密閉が問題になる。密閉を避けるのは密集・密接を避けることよりも、よほど難しいことになるだろう。

菅内閣?とりあえず今のところどうでもいいや。
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前回の記事で触れたmicro:bit(マイクロビット)を試してみた。

micro:bitとはイギリスのBBCが小学生のプログラミング教育用に作ったマイコンボードである。本体はコレ。とても小さい。
microbit(本体)
この基盤には赤色LEDが5×5と、ボタンスイッチが2つ、加速度センサー・磁気センサー・Bluetooth、そしてプロセッサが付いている。いくつかの端子があるので、それら以外の出入力機器や補助電源を接続することもできる。

このボードをプログラムを入れて制御する。こう書くと、なんだか難しいものと思われるかもしれないが、小学生用だからそんなに難しいことはない。本体を動作させる大まかな流れはこんな感じ。

1.micro:bitをパソコンと繋ぐ。
パソコンとmicro:bitをUSBケーブルで繋ぐ。Windows・Mac・Linux・iOS・androidに対応していて、繋ぐとUSBメモリのようなストレージとして認識される。

2.プログラムを書く。
makecode.microbit.orgにアクセスしてプログラムを書く。これが一番重要なのだが、長くなるのでここでは割愛する。

3.プログラムをダウンロードする。
作ったプログラムは○○.hexというファイルになるので、それをダウンロードしてパソコンの適当なフォルダに保存する。下のスクショはチュートリアルにあった四つのプログラムを保存したところ。
ローカル

4.プログラムをパソコンからmicro:bitにコピーする。
パソコンに保存した○○.hexファイルを、ストレージとして認識されているmicro:bitにコピーする。下のスクショでは、「microbit-Name-Tag.hex」をコピーしてみた。
microbitストレージ
コピーが完了すると同時に、プログラムが動作する。上の「microbit-Name-Tag.hex」を動作させるとこんな感じ。なお、下のmicro:bitには、オマケで付いてきたカバーが付けてある。

micro:bitに複数のプログラムを保存することはできず、新しいプログラムをコピーすると古いプログラムは消えてしまう。電源はUSBから供給しているので、プラグを抜くと動作が止まってしまうが、プログラムはフラッシュメモリに入っているらしく、プラグを抜いた後接続しなおしても、最後に入れたプログラムが動作する。

とまあこんな感じで、パソコンでファイル操作ができれば、動作させるのは難しくはない。一番大事なのはプログラムなのだが、それはまた後日。
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シルバーウィークである。コロナのせいで学校行事がすべて吹っ飛んでしまったため、これまで土日以外の休みはほとんどなかった。長年この仕事をしているが、こんなに連休が楽しみになるのは初めてだ。

といっても、どこかへ出かける予定はない。とりあえず、『古今著聞集』を更新しようと思って、国文学研究資料館のデータベースにアクセスしたら、エラー。なんと、21日までシステム停止だそうだ。(9/20現在、データベースは閲覧できるようだ。)

でも大丈夫!昨日、オモチャがいっぱい来たのだ。

1.Lenovo IdeaPad Slim350i
chromebook
ChromeBookは以前から使っていたけど、サポートが終わって1年経ってしまったので、そろそろ新しいのを買おうと思っていた。amazonで表示価格が33000円になっているが、クーポンで 29471円。最新版なので、サポート切れまでかなり長い。だか、これだけではポチしなかった。オマケがあるのだ。

2.マイクロビット(micro:bit)アドバンスセット
microbit(箱)
IdeaPadのオマケみたいだけど、これが今回のオモチャの本命。
「アドバンスセット」なので、いろいろ付属品が付いているけど、本体はこれ。
microbit(本体)
イギリスのBBCが開発したプログラミング教育用のマイコンボードである。この基盤にマイコンとLEDと各種センサーなどが付いていて、ブラウザ上で作ったプログラムを動かすことができる。この本体だけなら2600円ぐらいなので、以前から買おうとは思っていたのだが、今回amazonでIdeaPadと同時購入すると本来6880円のアドバンスセットが実質無料になる。迷わずポチした。


3.BLACK+DECKER MULTI EVO
BLACK+DECKER
最後のオモチャは義母の香典返しでもらった電動工具。各種ドライバー・ドリルと空気入れのセット。オプションを買えば丸ノコギリやサンダーなんかにもなるらしい。

香典返しだの引き出物だののカタログギフトは、自分では買わないものを選ぶことにしている。電動工具はいままで欲しい場面はあったが、使う場面が少ないのに結構値段が張るしかさばるので買おうとは思わなかった。

四連休(すでに2日終わったけど)、どこにも行く予定がないし、行きたいとも思わないので、これらのオモチャで遊ぶつもり。どんな感じかはそのうち書きます。

【追記】
電動工具の感想書きました。
電動工具(BLACK+DECKERマルチツールエボ)を試してみた:2021年05月07日
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TwitterBotというのは、自動的かつ定期的にTwitterに投稿するプログラムのことである。思うところあってやたナビTEXTの古典文学作品から、笑える(であろう)説話を厳選して紹介するTwitterBotを作ってみた。現在、約3時間おきにランダムに投稿するように設定してある。

日本の面白説話Bot:Twitter

「笑える説話」としたのは、古典入門には笑い話が最適だと思ったからである。古典はつまらんものだと思っている人には意外性があるし、怖い話が嫌いな人はいても面白い話が嫌いな人は(たぶん)いない。笑いのトリガーは普遍性が高いので、時代背景や習慣などを知らなくても理解しやすい。その一方で、読めなければどこが面白いのか分からないから、頑張って読もうとするモチベーションが保ちやすい。

そんなことを考えて、いざ説話を集めてみたのだが、考えていたよりも難しかった。

まず、紹介する以上説明文を書かなければならないのだが、どこまで説明するかが難しい。オチまで書くと面白さが半減する。短すぎると何だか分からない。さらに、Twitterの字数制限も考えなければならない。

もう一つ難しかったのが、説話の選定である。誰が読んでも面白そうな説話を集めていたら、自然と下ネタばかりになった。いっそのこと「下ネタ説話Bot」にしてしまおうかとも思ったが、それじゃあんまりなので、そうでないのを選んでくると説明が冗長になる。公開までに下ネタ濃度をかなり薄めたつもりだが、それでもまだまだ高い。今後の課題である。

僕の希望としては、すでに古典を読んでいる人よりも、古典に縁のない人に届いてほしいと思っている。Twitterというメディアはそれがなかなか難しいのだが、フォロワーが増えれば自然と届きやすくなるだろう。もしこれが好評なら、「ホラー説話Bot」とか「泣ける説話Bot」なんかも作ってみたいと考えている。
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今年の6月、院生時代に借りた奨学金をすべて返還し、今日返還完了証なるものが届いた。
返還完了証
タイトルに「今度こそ」とあるのは、2014年に返還完了証が送られてきて、これで終わったと思ったらそうじゃなかったということがあったからである。
奨学金返還終了!・・・アレ?:2014年3月4日
僕の場合、博士前期課程と後期課程でそれぞれ奨学金をもらっていた。2014年の返還完了は前期課程ぶんだけなのに、これで全部と勘違いしていたのだ。上の記事には「8年もあるじゃないか」と書いたが、どうやら間違いだったようだ。まあ、あんまり変わらないけど。

返還を始めたのがたしか30歳ぐらいのとき(猶予期間がある)で、今51歳だから約20年間払い続けたことになる。2014年の時は、なんだかやっと返し終えたという感動が(ぬか喜びだったけど)あったが、今回はそれほどの感慨はない。まあ、もう払わなくていいのだから、めでたいことではある。

ここでちょっと借金の話をしておこう。

僕が中国株で少々儲けたとき、母親が「そんなに儲かったのなら、奨学金を前倒しして払ってしまえ」と言った。もちろん、そんなことはしない。全く意味がないからである。

僕の借りた奨学金は無利子である。いくら返還に時間がかかっても、返還する額は増えない。つまり、返す期間が長ければ長いほど得なのである。しかも、万が一僕が死んだ場合、返還はしなくていい決まりになっている。前倒しして返しても、死んだからといって遺族に返してくれるわけではない。前倒ししても喜ぶのは学生支援機構だけで、僕には何の得もない。

最近は有利子の奨学金が多いらしいが、それでも理屈は同じである。有利子といっても普通のローンよりはずっと利率が低いし、死んだらチャラになるのは同じ(ですよね?)。ちょっと小金ができたからといって、安易に前倒しすべきものではない。

借金には良い借金と悪い借金がある。金のないときの借金は悪い借金だが、金があるときの借金は良い借金である。僕の場合、もしあのとき母のいうように前倒しして払っていたら、その後株式投資で得たお金は大きく減っていただろう。

「無利子なのになんで返済を前倒ししなきゃいけないの?」と言ったら、母は「だって借金があるなんで気持ち悪いじゃないの」と言った。家だの車だのは結構な金利の借金をして買うのに、なぜか無利子の奨学金は気持ち悪いらしい。

もちろん、僕だって毎年何十万も返済するのが楽しいわけがない。「借金があるのは気持ち悪い」という感覚は分からないことはないが、お金に関してはすべて数字の問題である。計算しないで気分だけで決めると大きな損をしてしまう。お金にシビアになるというのは、まず「借金が気持ち悪い」というような感覚を乗り越えることから始まるのだ。
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