2021年05月

思い起こせば、去年の今ごろは3月1日から続いた長い長い春休み明けで、明日からやっと学校が始まるという感じだった。何だか遠い遠い昔のような気もするし、つい最近のような気もする。しかし、さらに一年前、つまりコロナ以前を思い出すと、これはもう本当に遠い昔としか思えない。それほどに僕たちの生活は変わってしまった。

今は何度目かの緊急事態宣言の真っ最中で、6月20まで延長することが決定された。それにしても、去年の緊急事態宣言とは比較にならないユルさである。渋谷や新宿など繁華街は人にあふれ、夜もけっこう人が出ているようだ。電車もコロナ以前よりはちょっとすいているかなという程度である。

学校の方は分散登校となっていて、日替わりで一学年が学校に来ない。その間、その学年には自宅学習のために課題を出さなければならない。これがなかなか苦痛である。課題を考えるのはもちろん、提出後はそれを確認しなければならない。そのぶん授業は減っているのだが、日を追うごとに分散登校期間が長くなるので、予定が変更されまくって対処が大変だ。

定時制の方は人数も少ないしラッシュアワーにも当たっていないので、分散登校にはなっていない。しかし定時制の授業は本来9時5分まで。ところが8時以降の就業要請がでているので、8時までに授業を終えなければならない。

定時制の授業は4時間しかないから、本来45分の授業を30分に短縮する。これで15分×4で一時間短縮になるが、それでもまだ5分足りない。ということで給食の時間が5分短くなる。20分で食べて次の授業を始める。オマケに休み時間はもともと5分。忙しいことこの上ない。

これがいつまで続くのか見当がつかないのがきつい。去年は夏休みが短縮されて、猛暑の中マスクをして授業したことがきつかった。あれは肉体的にきつかったが、今年は精神的にきつい。

もちろん、もっと大変な思いをしている人もたくさんいるだろう。だからどうだということではない。粛々と対処していくだけだ。ただ、将来の覚えのためにここに書いた次第。一生忘れないだろうけど。
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あと二ヶ月弱で東京オリンピックが始まる。僕はたとえ国民の90%が中止を要求しても、おそらく中止も延期もないだろうと思っている。

どんなイベントでも、やるより中止する方がはるかに難しい。それはイベントが大きければ大きいほど、時期が近付けば近付くほど難易度は高くなる。現段階で中止する能力が今の政府にも東京都にもあるとは思えない。日本政府も東京都も無能だからやめられないだろうというのが僕の見立てである。

コロナが収束からほど遠い今、どうにも盛り上がりそうな気がしない。今の気持を率直に言わせてもらえば、「もう勝手にやってください」という感じだ。反対とか賛成ではなく「関わりたくない。あっちへ行ってくれ」だ。

この感覚、覚えがある。中学校や高校の文化祭のクラス企画に似ている。

クラスのリア充数人が盛り上って、なにやら企画(模擬店とか)するが、盛り上っているのはリア充数人だけ。盛り上っている奴らだけでやってほしいところだが、クラスの企画だからその他大勢も仕方なしに参加している。

それでも最後には「まあ、何だかんだ言っても楽しかったね」と、いい思い出になればいい。実際、文化祭ならそうなることが多いのだが、最悪、最後までリア充数人で盛り上るだけで、その他大勢は別のクラスの出し物やら部活の発表に入り浸ったりすることもある。今回のオリンピックもなんだかそんな感じがするのだ。

そもそも、石原都知事がオリンピック招致を言いだしたときからそんな感じだった。当時、石原都知事は必死に盛り上げようとしていたが、都民は冷やかだった。それが、あれよあれよといううちに開催地に決まった。決まったときだけは多少盛り上がったのだが、その後がよくない。

石原都知事の引退後、猪瀬知事・舛添知事が次々に金のことでクビチョンパ。IOC会長だった竹田某も贈収賄疑惑で退場。新国立競技場にも物言いがつきデザインのやり直し、シンボルマークもパクリ疑惑で変更。興醒めすることばかりだった。

そしてコロナである。一年延期したのに、対策は後手後手でまったく先が見えない。ついには神(と書いてワクチンと読む)だのみ。そのワクチンでさえ、諸外国に比べるとはるかに接種が遅れている。

反対とか賛成とか、損失がどうとか、利権がどうとか、そんなことはもうどうでもいい。縁起悪すぎ。関わりたくない。こっちまで不運が伝染しそうだ。

どうしてもやらなきゃいけないってんなら、それはそれで仕方がない。お願いだから、東京の隅っこでひそかにやってくれ。今やそんな気持ちである。
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去年の6月、義母が亡くなり、香典をちょっと多めに包んだら、やたらとゴージャスな香典返しのカタログが来た。さまざまなブランド物が載っているが、どうもピンとこない。趣味に合わないのだ。

悩んだあげく、選択したのがBLACK+DECKER(ブラックアンドデッカー)のマルチツールエボなる電動工具。
BLACK+DECKER
電動工具は以前からちょっと興味があったのだが、僕にDIYの趣味はない。ときどきドライバーでネジを回す時、「電動工具があったらなぁ」と思っていたぐらいである。

聞いたことのないメーカーだったが、調べてみると電動工具では巨大企業でニューヨーク証券取引所にも上場している($SWK)。日本ではマキタやハイコーキの影にかくれてマイナーだが、世界的には有名メーカーらしい。ちなみにピストル形の電動工具はここが最初らしい。

このマルチツールエボ、マルチというだけあって先っぽを取り替えると、色々な工具に早変りする。僕がもらったのは、ドリルドライバーヘッドと空気入れのセットで、これならドライバーやドリルとして使わなくても自転車の空気入れに使えるだろう・・・と、思っていたのだが、ちょっとびっくりするぐらい活躍している。

まず、ドリルドライバーヘッド。
ドリル・ドライバーヘッド
ドリルビットが10種類、ドライバービットが10種類付属していて、たいがいのことには対応できる。電動工具のドライバーなんて材木から本棚を作るレベルじゃないと使わないんじゃないかと思っていたが、組み立て家具でも手で回すよりはずっと楽だ。引金を引くとLEDランプが付くので、暗い所でも使いやすい。

なお、ガチのDIYでネジを回すなら、よりパワーのあるインパクトドライバーヘッドがいいらしい。


さて、ヘッドを付け替えるには、これをこう取り外して・・・。
外す
これが、インフレーターヘッド。
インフレーターヘッド


いわゆる空気入れで、バルブも何種類か付属している。空気を入れるのが楽ちんでいいのだが、なかなか大きな、そして奇妙な音がするのが欠点。これからの季節、暑くて自転車のタイヤに空気を入れるのが億劫になるので、活躍が期待される。

ぼくがもらったセットは以上だが、その後、実家の畑の木を切るために(畑の木を抜く話:2021年04月26日参照)レシプロソーヘッド(マルチのこぎり)も買った。
レシプロソーヘッド

ノコ歯が三本付属してくる。上から金工用・木工用・枝切り用。これらは規格品で、他社製品も使える。
レシプロソーの歯
この木を、
ありし日のキンカン
ものの十数分でこうできる。
枝を落としたキンカン
今のところ、一番活躍しているのがこれで、実家の木だけではなく、そのままだと粗大ごみに出さなきゃならないものや、物干し竿(のようなもの)を切った。

惜しむらくは、僕がもらったドリルドライバーと空気入れのセットは今は売っていないようだ。ドリルドライバー・ジグソー・サンダーの木工セットか庭いじり用セットが最初に買うセットになるようだ。サンダーとジグソーは木工には必要だが、日常生活にはちょっと使わなさそうだ。


欠点は、それぞれの単機能工具に比べると、大きくて重いことだろう。たしかにガチでDIYをやるなら、いちいちヘッドを取り替えるよりも、それぞれ別々に持っていたほうがいい。しかし、それでは金もかかるし、置く場所もそれなりに必要だ。僕みたいにたまに使うというような用途では、この工具は最高に便利である。

興味のある人は、公式サイトamazonの特集ページをどうぞ。ほかにもいろんなヘッドがあって面白いよ。
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