2021年11月

墓参りの必需品といえば、花と線香である。そして線香といえば火。しかし、野外で線香に火を点けるのはなかなか大変だ。マッチやライターはすぐ消えてしまう。仕方なく線香を包んでいた紙などを燃やして点けるのだが、線香に火が点く前に消えてしまったり、風でこっちへ飛んできたりする。

そこでオススメなのがバーナー。バーナーだと向けた方向に火が出るので点けやすいし、風にも強いのであっという間に点火できる。しかし、普通のバーナーでは持っていくのに大きすぎるので、新富士バーナーのアウトドア用品ブランドSOTOの小型のバーナーを使っていた。ちなみに新富士バーナーは東京オリンピックの聖火リレー用のトーチを作った会社である。

まえに使っていたのが壊れてしまい、しばらくライターで火を点けていたのだが、久しぶりに新しいのを買った。
マイクロトーチ

以前持っていたものよりもコンパクトになっていて、キャップが取り外し式ではなくなっている。以前は真上に火が出るタイプだったがちょっと使いにくかったので、今回はバーナーらしく斜めに火が出るのを買った。これが後に悲劇に繋がる。

このバーナーが便利なのは、コンパクトなだけではない。燃料にどこにでもあるカセットコンロのカートリッジが使えるのだ。カートリッジを逆さまにして、バーナー後ろからカートリッジをあてて押しつけると、簡単に充填できる。墓参りの必需品としてストロング・バイ。

さて、ここからが悲劇である。

当面墓参りに行く予定がないので、さっそくタバコに火を点けてみたのだが、ここでとんでもないミスをやらかした。

まず、このバーナーは斜め上に火が出るのだが、そのことをすっかり忘れていた。つまり、くわえたタバコの真下にバーナーを持ってきたのである。これがミス1。

ライターで火を点けるときには、風を避けるため左手で火を覆う。火力の強いバーナーなのでそんなことをする必要はないのに、無意識にそれをやってしまった。これがミスその2。

上に出るはずの火は、横に出て左の手のひらを焼いた。「アレ?なんで火が出ないんだろ」と思っているうちに激痛が走る。

なにしろ1300℃の火である。すぐに火を消したが、だんだん痛くなってくる。すぐに水で冷やし、冷凍庫にあった保冷剤を当てたが、冷やすのをやめるとすぐに激痛が走る。今までに経験したことがない痛みである。しかし肉体的な痛み以上に、自分のバカさ加減が痛い。

一時は止まらないんじゃないかと思ったほどだったが、幸い数時間で痛みは消えた。患部はちょっと色が変わっている程度で、見た感じ変化がない。このまま治ってくれればいいなと思っていたが、1300℃はそんなに甘くなかった。

2日ほどたって、水ぶくれぷくー。年取ったから反応が遅いのだろうか?
プクー
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10月31日に衆議院議員選挙があって、総括に選挙のことでも書こうと思っていろいろ考えていたら3日になってしまった。

今回の選挙は当初から予想が難しいと言われてきたが、結果が出てからマスコミなどの振り返りを聞いても、「なるほど、そういうことだったのか!」というのがない。たとえば、立憲民主が議席を減らしたのは野党共闘が裏目に出たとか、政治的立ち位置が中庸を得ていて維新が伸びたとか、どうもしっくりこない。

今回の選挙の特徴は、確実に勝ったと言えるのが日本維新の会とれいわ新撰組であることと、与野党問わずベテラン議員が地盤のあるはずの小選挙区で負けたことだ。この二つは関連づけて考えるべきだろう。

たぶん、この二つの事象は、古くさい政治はもういらないということを象徴している。僕たちはコロナ禍を経験して、自民党の意外な(意外でもないけど)力のなさを感じたし、それに対抗する野党の弱さも感じた。もう、与党だの野党だの、右だの左だのではなく、国を運営する仕組みそのものが古くなっていると感じる。

小平の有名な言葉に、「黒い猫でも白い猫でも ネズミを捕るのが良い猫だ」というのがあるが、自民も立憲もネズミを捕ってくれない。もちろん、維新やれいわがネズミを捕る猫かは分からないが、ネズミを捕る猫を捜すよりも、まずネズミを捕らない猫に退場してもらうことが大事だったのである。

もちろん、落選したベテラン議員全員がネズミを捕らなかったというわけではないし、当選したベテラン議員がネズミを捕ったわけでもない。落選した議員は、ネズミを捕れない猫の象徴として、生贄にされたのである。
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