2023年08月

暑い。ただただ暑い。

7月の総括を書いたときも暑い暑いと書いていたが、内心「こんなに暑いのが続くわけはない。このあと涼しくなるんじゃないの〜」なんて思っていた。

ところが、淡い期待は裏切られ、毎日ひたすら暑い日が続いた。8月は暑いのが当たり前で、だから夏休みというものがあるのだが、それでもここまで続いたのはちょっと記憶にない。

8月はあれをやろうこれをやろうと、いろいろ考えていたのだが、こうクソ暑いと外に出る気がしない。おかげで8月には珍しく、ブログの記事が書けた。

明日から9月。学校もじきに始まる。たのむから、もう少し涼しくなってくれよ。
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先日、『一言芳談抄』の電子テキスト化を始めたが(『一言芳談抄』始めました:2023年08月03日参照)、これは短いのですぐに終わりそうなので、もう一つ並行して進めていこうと思う。

さて、何をするかだが、メジャーにも程がある『土佐日記』にすることにした。底本はかの有名な青谿書屋本。

青谿書屋本『土佐日記』:やたナビTEXT


理由はこれまた短いことと、青谿書屋本や定家本がネット上で容易に見られること、写本の字が美しく読んでいて楽しいことである。『醒睡笑』でやたナビTEXTの作品リストを下(新しい時代)に伸ばせたので、今度は上に伸ばしたというのもある。

ちなみに青谿書屋本はこちら。
土佐日記:国書データベース

定家本はこちらで見られる。
土佐日記 (尊経閣叢刊):国立国会図書館

これも完成までそれほどかからないと思うが、ここのところ長い作品が多かったので、しばらくは短めの作品で作品点数を増やしていこうと思っている。
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前回の記事(第二種電気工事士の資格取得までの費用:2023年08月22日参照)に電工ナイフというものが出てきたが、これがなかなかいいのでご紹介。いかにも特殊な工具っぽい名前だが、なんのことはない、ごく普通にもほどがあるただのナイフである。だが、それがいい。

最近は通販で物を買うことが多くなったから、ダンボールを切ったりビニール紐を切ったりすることが多い。こういうときに、ごく普通のナイフがほしいのだが、意外にちょうどいいものが身の回りにない。

例えば、身の回りの刃物で代表的なのはカッターナイフだが、あれは本来紙を直線的に切るためのもので、それ以外の用途には刃が薄くて頼りないし、切れすぎて余計なところまで切れてしまう。包丁は食材以外は切りたくない。十徳ナイフ(アーミーナイフ)はいい感じだが、機能が多いので使いたい刃がすぐにでてこなくてイラっとする。子供の頃使っていた切り出し小刀や肥後守が使いやすそうだが、今となってはどちらも先が尖っていて形状が物騒すぎる。

電工ナイフは適度な厚みと刃渡りがあって先が尖っていない。力を入れて使うものなので握りやすい。理想的なごく普通のナイフである。
電工ナイフ
こんなふうに電線やケーブルの被覆を剥くために使うのが主な使い方。
電工ナイフ使用中
上の写真はホーザンのもの。刃は鋼でグリップは木。いかにも「ただのナイフで候」という見た目がいいのでこれをチョイスした。

研ぐのは面倒くさいという人のために替刃式のもある。こちらは刃がステンレスなので錆びる心配もない。

他にもいろいろなメーカーが出していて形状もさまざまだ。僕が買ったのはコンパクトな折りたたみ式だが、鞘におさめるタイプのものもある。常備しておくならそっちの方が使いやすいかもしれない。
電工ナイフの検索結果:amazon.com

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7月の終わりに受けた第二種電気工事士技能試験、どうやら合格したようなので、筆記試験と合わせていくらかかったかを計算してみる。

筆記試験に必要なのは知識と筆記用具である。筆記用具はたいがいの人が持っているはずだから費用には含めない。あとは知識だが、スマホアプリと各種Website、Youtube、過去問題を繰り返しやればなんとかなる。これらはすべて無料。いい時代になったものだ。それぞれ検索してもらえば山ほど出てくるが、一つだけ工具メーカーホーザンのYoutubeチャンネルを紹介しておく。

電工試験の虎_ホーザン:Youtube

なお、過去問は電気技術者試験センターのサイトにある。それにしてもshiken.or.jpってすごいドメイン名だ。

試験の問題と解答:電気技術者試験センター

とはいえ、一応テキストは買った。『第2種電気工事士筆記試験すい〜っと合格』なる本で2080円。

よくできたスマホアプリがあるのでテキストはなくてもいいが、出題内容が体系化されているのと、工具などの写真が見られるので、ないよりはあったほうがいい。特に電気の基本的な知識に自信がない人は買ったほうがいいだろう。いずれにしても、筆記試験は過去問を繰り返しやることが肝要である。

技能試験は工具が必要になる。全く持っていない人は、ホーザンなどからセットにして売り出されているのだが・・・。

最低限必要とされる工具は、
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • ペンチ
  • メジャー
  • ウォーターポンププライヤー
  • 電工ナイフ
  • 圧着ペンチ
  • VVFストリッパー
の8つで、最初の4つはたいがいどこのご家庭にでもあるだろう。僕の場合、ウォーターポンププライヤーも持っていたので、あらためて買ったのは電工ナイフ・圧着ペンチ・VVFストリッパーの三つだけ。

電工ナイフはホーザンのこれ。1618円。どう見てもただのナイフだが、主にケーブルの被覆を剥くのに使う。ただし後述のVVFストリッパーがあれば必要ない問題が多い。僕のときはVVRケーブルを使う問題が出たので使用した。


圧着ペンチは中スリーブまでしか使えない小型のものにした。専用工具だけあってちょっとお高く4391円。「圧着工具なら持っているよ」という人もいるかもしれないが、リングスリーブ(E形)用の黄色いグリップのやつじゃないとダメ。しかもプロにでもならないかぎり二度と使わない可能性が高い。

圧着ペンチもいろいろな工具メーカーから出ているが、ロブテックス製にしたのは単にエビマークが可愛かったから。

定番VVFストリッパー、ホーザンの P-958。2900円。必須の工具ではないものの、これ一本でVVFケーブルの被覆剥き、切断、輪作りができるので、技能試験を受験するほとんどの人はこれに類する工具を持っている。


あとは、ケーブルだのスイッチだのの技能試験実習の材料が必要となる。個別に買うのはさすがに面倒くさいし、普通のホームセンターでは売っていないものもあるので、セットになっているものを買った。僕が買ったのはこれ。15000円。


これもいろいろな会社から出ているが、内容は似たりよったり。値段やオマケで判断すればいいだろう。公表問題1回分か2回分かは悩ましいが、僕は一通り1回やれば十分だと思う。もっとやりたければVVFケーブルやリングスリーブなどの消耗品だけをamazonやホームセンターなどで買い足せばいい。

あと必要なのは受験料と登録料。受験料はネットで申し込めば9593円、合格して免許を発行してもらうのに5300円。

まとめると、以下のとおり。
教材…17090円
工具…8909円
受験料等…14893円
合計 40892円

工具を持っていない場合はもう少しかかるが、電工の工具は一般的なものばかりなので、よほどの高級品を買わないかぎりそれほど変わらないだろう。

これを安いと思うか高いと思うかは人それぞれだが、生業とするならかなり安いと思う。そうでなくても、コンセントやスイッチの増設・交換など、簡単な工事なら電気屋さんに頼むことなく自分で出来るのだから、すぐに元が取れるだろう。
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『醒睡笑』の電子テキストを公開しました。


内閣文庫本『醒睡笑』:やたナビTEXT

底本は内閣文庫本です。いつもどおり、翻刻部分はパブリックドメインで、校訂本文部分はクリエイティブ・コモンズライセンス 表示 - 継承(CC BY-SA 4.0)で公開します。

『醒睡笑』は寛永五年(1628)京都所司代板倉重宗の依頼により安楽庵策伝が書いた笑話集です。短い話が千話余りもあります。ほとんどが名も無き人の話ですが、その中に戦国大名のエピソードが入っており、戦国時代・安土桃山時代の風俗・習慣などの資料にもなるでしょう。

俗に「落語の祖」などと言われますが、たしかに落語のような最後にオチを付けるタイプの話が多く見られます。これは中世の説話ではまずありません。しかし、では面白いかと言われると、ちょっと躊躇します。

直感的に分かる中世の説話と違い、当時の言葉や習慣の知識がないと理解できないものや、いわゆる考え落ちが多く、よく読んでやっと理解できるものが多いのです。考えないと笑えないというのは、考えて分かった時点で笑えなくなります。そこで今回の校訂本文はいつもよりも多めに注を付けておきました。

『醒睡笑』は作者の気合の入り具合が半端ではありません。笑い話を千個集めるだけでもすごいのですが、笑話を分類した上で、ちょっと感動する話もまぜるなど、構成もよく考えられているようです。

極めつけは上戸の最初にある策伝による長文の随筆です。


酒飲みの俗と酒に否定的な僧が、それぞれ酒の効能と害悪について、衒学的な論戦をします。引用される仏典や漢籍を見ると、策伝の教養の深さに驚かされます。が、漢文で書かれているため、翻刻にはかなり手こずりました。

この作品は近世文学に属するものの、書かれている内容は中世末期ですから、中世を専門とする僕としてはそれほど難しくはないと思っていたのですが、中世と近世の感覚の違いを改めて思い知らされました。
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夏といえばひまわり。戸越の文庫の森公園(旧国文学研究資料館)で咲いているというので、先日買ったPENTAX KFの試し撮りをしてきた。

一眼レフを振り回すのは一年ぶり。やっぱりファインダーを覗いて撮るのは気分がいい。気がついたら暑い中ヒマワリばかり20枚も撮っていた。

そんな中から、2枚選んでPCの壁紙サイズにしてみたので、ご笑納ください。
ひまわり1(1920x1080)
ひまわり1(1920x1080)

ひまわり2(1920x1080)
ひまわり2(1920x1080)
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唐鏡』が完成し、『醒睡笑』もあと一歩で終わる。

ここのところ長い作品が続いたので、なるべく短くて読みやすいのをやりたい。というわけで、『一言芳談抄(いちごんほうだんしょう)』にした。

一言芳談抄:やたナビTEXT


底本は国会図書館蔵の慶安元年版本で、ちくま学芸文庫『一言芳談』(小西甚一・筑摩書房・1998年2月)の底本でもある。現存する伝本で一番古いらしい。

『一言芳談抄』は中世の高僧の言葉を集めたものである。「一言」というとおり短いものが多いが、高僧の言葉だけあってなかなか含蓄に富んでいる。『徒然草』98段に引用されたものが有名である。
『徒然草』第98段:やたナビTEXT
尊き聖(ひじり)の言ひ置けることを書き付けて、一言芳談とかや名付けたる草子を見侍りしに、心にあひて思えしことども。
  • 「しやせまし、せずやあらまし」と思ふことは、おほやうは、せぬはよき也。
  • 後世を思はん者は、糂汰瓶(じんだがめ)一も持つまじきことなり。持経・本尊に至るまで、良き物を持つ、よしなきことなり。
  • 遁世者は、なきにことかけぬやうをはからひて過ぐる、最上のやうにてあるなり。
  • 上臈は下臈になり、智者は愚者になり、徳人は貧になり、能ある人は無能になるべきなり。
  • 仏道を願ふといふは、別のことなし。暇(いとま)ある身になりて、世のことを心にかけぬを第一の道とす。
このほかもありしことども、覚えず。
これを読むと、仏教の話ばかりではないことが分かる。

とくに最初の「「しやせまし、せずやあらまし」と思ふことは、おほやうは、せぬはよき也。」というのは、今の政治家の肝に銘じてやりたい。
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