知り合いからmixiに招待された。mixiって何だよって方はWikipediaのmixiの項を参照してほしい。

せっかく招待されて失礼は承知の上だが、僕はmixiが嫌いである。嫌いといっても、過去に何かあったとか、mixiユーザーは嫌いとかいうのではなく、思想上の問題なのだ。だから、mixiなんてやめとけなんて言うつもりはないし、楽しんでいる人に水をさすつもりもない。

僕がmixiを嫌いな理由。一言でいうなら「クローズ(決まった人しか見られない)だから」ということである。

mixiに書き込まれた内容はmixiの会員でないと見られない。したがってGoogleにもYahoo!にもひっかかってこない。
インターネットでは、沢山の文書が公開されている。その中には掲示板の他愛のない会話や、ブログなどの日記も含まれている。それらは、Googleなどの検索エンジンによって検索することができる。それによって他愛のない会話や、一見どうでもいい日記が必要な人の役に立つことがあるのだ。

以前、僕がやたがらすナビの掲示板で河北省定州市の開元寺塔についてわずか一行だけ書いたことについて問合せが来たことがある。定州市の開元寺塔に登ってみたくて、何度も行ったのだがいつも工事中で登れなかった、今は登れるのかという質問だった。
掲示板の会話の流れでは開元寺塔はたいした意味を持っていなかったのだが、オープンの掲示板だったので、検索エンジンにひっかかったのである。それによって、僕に質問のメールをくれた人は貴重な情報(定州開元寺塔なんてマイナーな仏塔の情報はきわめて少ない)を得ることができたのだ。

インターネットではどんなものでも(たとえガセネタだろうとも)公表されていれば役に立つ可能性がある。その意味では閲覧者を選ぶクローズの情報はインターネットの利便性にまったく貢献していないということになる。

さきほど僕は「mixiが嫌いなのは思想の問題」と書いた。「僕はインターネットで沢山の有益な情報を入手してきた。だから、情報を発信する義務がある」簡単に言っちゃえばこれが僕の思想である。この思想に反するのでmixiが嫌いなのである。

しかし、コミュニケーションのツールとしてSNSのようなクローズなコミュニティはあってもいいと思う。だが、mixiの場合はこれにも問題があるように思えてならない。次回はそれについて書くことにする。