今回の旅行では、たくさんの石碑を見ることができた。

まずは、曲阜。ここの孔府の近くに「漢魏碑刻陳列館」というのがあり、貴重な石碑が多数ある。目玉は「漢魏碑」だが、それ以降の碑も多い。

漢魏碑刻陳列館

ここには56もの石碑が並んでいるが、メジャーなものだけ名前を挙げると、五鳳刻石(魯孝王刻石)・王陵塞石・乙瑛碑・礼器碑・孔宙碑・史晨碑・熹平残碑・張猛龍碑などで、特に漢碑マニアにはたまらないラインナップ。「漢魏碑」とあるが、それ以降の碑・墓誌などもある。

日本でいえば国宝級の石碑が並んでいて、これだけのために曲阜に行ってもいいぐらいだが、興味ない人にはただの石碑にすぎないのか、僕たち以外には誰も入ってこなかった。

入場券を買って中に入ると、やおら休憩室からおばちゃんが二人でてきて、僕たちを監視する。

監視といってもおばちゃん同士でおしゃべりをしながら立っているだけなのだが、僕たちが別の部屋にはいると、さりげなく追いかけてきた。

ここは碑がガラスケースに入っておらず、生で見ることができる。なかなか見られない碑陰も回りこんでみることができてお徳。

おばちゃんたちが(おしゃべりしながら)ガッチリ見張っているのでなかなか写真が撮れなかったのだが、隙をついて一枚だけ写真が撮れた。気がついたみたいだったけど、何も言われなかった。

礼器碑

もう一つは、泰安市の岱廟。ここには泰山刻石・張遷碑・衡方碑がある。つまり、この二ヶ所で主要な隷書の碑のほとんどが見られるのである。

残念ながら、ここの碑はすべてガラスケースに納まっているうえ、正面からしか見られないが、漢魏碑刻陳列館と違いガードがゆるいので、写真は撮れた。

まずは、泰山刻石。これは野外にある。

泰山刻石

泰山刻石(部分)

ガラスに何かが写っているが心霊写真ではない。

泰山刻石は明末に29字の断石が出土したが焼失し、その後、玉女池から10字残っているものが発見された。これはその時に発見されたものだが、偽物という説もある。

続いて、張遷碑。

張遷碑

張遷碑(部分)

衡方碑。

衡方碑

石碑を生で見るのは感動するが、拓本で見るのと比べると、みんな同じように見えてしまう。その中でも、張遷碑・衡方碑は癖があるので、曲阜の漢碑よりも感動した。

これ買わされった。魯孝王刻石の拓本。まあ、アレですが・・・。

魯孝王刻石(拓本)