最近、どうにもブログを書こうという気がおきなくて、つい見ぬ世の人を友としてしまう。おかげで、『十訓抄』も『今昔物語集』もずいぶん進んだ。その代わり、ブログの方は今日を入れて5回しか書いていない。

太平洋戦争時の、戦況を伝える公式発表のことを大本営発表というが、あまりにデタラメだったから、「信用できない公式発表」を意味する言葉として使われている。

それでも、戦争は海彼で行われているし、正確な戦況が分かっているのはごく一部だから、内地にデタラメを伝えてもバレないだろうというのはわからんでもない。しかし、驚くべきは、21世紀情報化社会の今、数字がはっきり出る経済で大本営発表が行われることだ。

今月はGDP速報値がマイナスになった。いたずらに発射したマイナス金利黒田バズーカも、あっという間に効き目が失せて、円高株安になっている。日経平均株価は16000円代で、チャートを見れば、どうみても下げトレンドだ。

それにしても、国債までマイナス金利になったのには驚いた。銀行が国債を買ったため、国債価格が上がり、金利が低下したためだという。

国債は金利を定めて国から発行される。したがって、国債を持っている人がもらう金利は一定である。しかし、その国債を別の人に売ると、当然、売る人は買った値段よりも高く売る。国から払われる金利は一定だが、最終的に償還される額は、最初の人が買った額と同じなので、合計して実質的に金利が減ったことになる。

国債の価格が上がっていくと、償還される額と受け取る金利を足しても、購入額に足りなくなる。これが国債のマイナス金利である。常識的に考えれば、最終的に損すると分かっている国債を買うバカはいないのだが、銀行がこれを買うのは、いずれ日銀が国債を買ってくれるだろうという思惑があるからである。ふざけた話だ。

どこからどうみても、アベノミクスは終わっているとしか思えないのだが、ご本尊はいまだに訳のわからないことを言って、アベノミクスの成果は上がっているという。まあ、ご本尊はしょうがないにしても、こうなってくると、普通自民党内からも野党からも、もっとプレッシャーがかかりそうなものだが、それもない。たぶん、汚すぎて誰もアベノミクスの尻拭いをしたくないのだろう。

しかし、尻拭いを先に延ばせば延ばすほど、尻は汚れてくる。正直、もう見たくないぐらいクソだらけの汚い尻になっている。汚いものからは目を背けて、見ぬ世の人を友とするにしくはない。