『今昔物語集』の電子テキスト化が一応完了したのでご報告します。

攷証今昔物語集(本文):やたナビTEXT

2014年4月30日に入力を開始したので、まる三年かかりました。始めた当初は、文字が小さい上に、簡単には出てこない異体字が多く、ちょっと入力しただけで頭痛に襲われ、十年以上かかるんじゃないかと思いましたが、慣れてくるに従いスピードが上がり、意外に早く終わりました。とにかく、老眼が進む前に終わってよかったと思っています。

当初、できるかぎり『攷証今昔物語集』(芳賀矢一・冨山房)の忠実な電子テキスト化をして、パブリックドメインで公開しようと思っていましたが、読みやすさや検索の便、HTMLで表現する制約から、もともとの本文からかなり手を入れざるを得ませんでした。

そんなわけで、現在のところ、「攷証今昔物語集」というタイトルにしていますが、「攷証」は取って、他のテキスト同様CC BY-SAで公開する予定です。

このテキストに関しては、『今昔物語集』という巨大な説話集の全編を、とりあえず公開することを目的としました。あまり読みなおしていないので、テキストの精度はイマイチかもしれません。何しろ千話以上あるので、中には大きな誤脱があるんじゃないかと、少々心配でもあります。

ですから、これで終わったとは思っていません。これからも少しづつ見直していくつもりですので、ご批正よろしくお願いします。