日野皓正氏のビンタ事件について。

動画を見たが、ビンタがどの程度のものだったか分からなかった。ただ、経緯はよくわかった。

あれの是非が簡単に論じることができないのは、練習ではなく本番だったからである。練習なら問題なくNGだ。練習の場は教育の場であり、日野氏は先生ということになる。教育の場に体罰はいらない。

ところが、これは本番で起こったことだった。

なにしろ、スティックを取りあえげても素手で叩き続けるぐらい、ドラマーは頭がフットーしちゃっている。目を覚まさせる意味での軽い(かどうかは映像では確認できなかったが)ビンタぐらいは仕方ないのではないか。これは教育ではない。緊急事態である。

しかし、そうなってくると、別の問題が起きてくる。本番で演奏者のドラムスティックを取り上げ、ビンタをするという行為が、ショーとして正しいのかということである。

こんなハプニングが起きると、観客はドン引きする。ショーはそれだけで台無しになってしまう。もしプロの舞台であれば、喧嘩は楽屋でして、舞台ではうまいぐあいに納めるのが普通ではないだろうか。

もっと分かりやすく言えば、ドラマーが大人のプロだったとしても、日野氏は同じことをしたかということだ。それでもビンタするのであれば、日野氏はそういう人だというだけのことだ。逆に、相手が大人のプロであるなら、別の方法で事態を納めるというなら、あの場面でビンタするのが教育という意識があったといえるだろう。

もしそうなら、アレはNGである。教育に体罰は必要ない。