立憲民主党だの希望の党だの、政治の世界がえらいことになっているが、そんなこととは全く無関係に、『宇治拾遺物語』をバージョンアップした。

陽明文庫本『宇治拾遺物語』:やたナビTEXT

バージョンアップといっても、ブラウザで直接見られるテキストは少しずつ修正してきた。それをまとめたzipファイルを作ったというだけである。したがってVer1.1となっている。しかし、これはVer2.0の布石である。

『宇治拾遺物語』はやたナビTEXTの中では、もっとも古くからある。入力したのはさらに古く、今から20年近く前だ。当時は公開するつもりは全くなく、自分で検索し論文などに引用するために翻刻した。引用するときはその都度確認するので、それほど正確である必要もなく、きわめてテキトーに作った。

現在のやたナビTEXTの電子テキストは、行数まで同じくした翻刻と、それを読みやすくした校訂本文からなっている。現在の『宇治拾遺物語』は、最初の時点で句読点を付し、段落、濁点、カギカッコなどを付けてしまったので、この形式になっていない。

また、あるときから、人名に注釈をつけるようにした。これは、注釈というより、同じ名前で検索できるようにである。例えば、平中・平の貞文・平定文・兵衛佐貞文などの表記ゆれに対し、すべてに「平貞文」と注釈をつければ、「平貞文」で検索がヒットする。この方法は途中で思いついたので、『宇治拾遺物語』と『今昔物語集』の最初のころ入力したものには付いていない。

そこで、これから一話ずつ、現在の形式に書き換えていこうと思う。すでに下ごしらえは終了して、その過程で発見した誤りを修正したのがVer1.1である。

なにしろ197話もあるし、『蒙求和歌』と同時進行だから、かなり時間がかかるだろう。途中、旧形式と新形式が混在することになるけど、そのへんはご寛恕ください。