今年になってから、暗号通貨のネガティブなニュースがでてきた。

実は、去年の今頃、「今年はビットコイン取引を始めようか」と思っていた。しかし、一年経っても、口座すら開いていない。

始めなかった理由は、二つある。

一つは、いくら勉強しても、仕組みとして理解できない点が多かったことである。

もう一つ、実はこちらが大きいのだが、暗号通貨にときめかなかったのだ。こういう場合、誰がどれだけ儲けたと聞いても、さして悔しくならない。

かつて、僕は、株式投資などというものは、ギャンブルの類だと思っていた。まるで興味がなかったのである。

しかし、中国へ行って、経済成長を確信したとき、何とかこれにイッチョカミできないかと思った。とはいえ、今の仕事を辞めて中国へ渡るほどの根性はない。

いろいろ考えて、株式投資という方法があることに気づいた。すぐに、中国株専業の怪しげな証券会社に口座を開いた。このときのトキメキは忘れられない。

当時、中国株に投資するというと、「中国はバブルだ」とか、「中国関連の日本株の方が安心じゃないか」とか、「インドの方がいいのではないか」などと言われたものだが、自信があったから全く気にしなかった。宝の山のように見えた銘柄から、どこが儲かりそうか、必死に考えて投資をした。結果は、まあそこそこ儲かった。

そこへリーマン・ショックが来て、儲けのほとんどが吹っ飛んだ。それでも「中国が原因ではないから、じきに戻るだろう」と思って、しばらくポートフォリオを見ないでいたら、ちゃんと戻っていた。生半可な気持ちで中国株を始めた人たちはほとんどが撤退した。僕の場合、自信があったから続けられたのである。

暗号通貨に話を戻すと、僕には中国株を始めた時のようなときめきが感じられなかった。

ビットコインが暴落しても、株式相場には全く影響を与えていない。ビットコインと株は何の関係もないと思われるかもしれないが、ある程度の市場規模があれば、何の影響も与えないということはない。要するに、まだその程度なのである。

その程度なのに、やたらとマスコミが騒いでいる。株式投資さえしたことがない人さえ、暗号通貨取引を始めているらしい。マスコミが騒げば騒ぐほど、「これはまだ手を出さない方がいいな」とだんだん冷めていった。

今、暗号通貨に投資をしていた人は、暗号通貨の可能性にときめいたのだろう。もし、今損をしていても、気にすることはない。投資の世界ではいくらでもあることだ。

これから、いくらでもチャンスはあるだろう。僕は、世間が暗号通貨を話題にしなくなったら、参入するつもりである(しないかもしれないけど)。