今月は結構書いたつもりだったが、あとから見たらそうでもなかった。新学期はなんだかんだ忙しい。

4月もいろいろあったが、27日の南北首脳会談は、このあとどう転んだとしても、歴史上重要な事件になるだろう。なにしろ、朝鮮戦争終結の第一歩だからである。もし停戦が実現すれば、文在寅大統領と金正恩朝鮮労働党委員長が手を取り合って38度線をまたぐ写真は、ベトナム戦争で大統領官邸に戦車が突入した写真や、ベルリンの壁が壊される写真同様、間違いなく歴史的な写真になる。

安倍首相をはじめ、日本やアメリカの経済制裁が効いたと思っている人も多いらしい。もしそうなら、ずいぶん前から制裁は続けているのだから、なぜもっと早くこうならなかったか。

北朝鮮がミサイルを飛ばしまくっていたころ、平壌の様子がよくテレビで流れた。僕はあれをみて、「経済制裁されているわりには、ずいぶん発展しているな」と思った。ちょっとぐらい経済発展しても、テレビごときには映らないものだ。それが見て分かるというのは、日本人が思っている以上に景気がいい証拠である。

こう言うと、「それは平壌だけで、地方は貧しいままだ」と言われるかもしれない。もちろん、かなり格差はあるだろう。貧しい国が、〈首都だけ〉発展するということは考えられない。首都ほどではないにしても、地方も以前よりもはるかにましになっていると見るべきである。

経済制裁というものは、ある程度経済が良い状態にならなければ効かない。世界有数のビンボー国に経済制裁しても、最初からビンボーだからたいして効かないのである。

おそらく、金正恩体制になってから、そうとう経済成長をしたのだろう。常識的に考えれば、それは中国との貿易によるものだ。たぶん、中国が最近マジになって経済制裁に加わったので、経済制裁が効いたのだろう。だとすれば、朝鮮戦争終結の手柄は中国ということになる。

ただ、何となく、これも正確でないような気がする。北朝鮮がミサイルを打ち上げまくり、トランプ大統領が金正恩委員長をロケットマン呼ばわりしていた時から、全部筋書きができていたようにも思える。

まあ、いずれにしても、この件に関して、安倍首相が何の役にも立っていないのは明白である。