打聞集』が終わったので、次は無住の『沙石集』を始めた。

元和二年刊古活字本『沙石集』:やたナビTEXT

仏教説話集を代表的する作品の一つで、近世非常に読まれた作品なので、以前から電子テキスト化したいと思っていた。しかし、何を底本にするか迷ったのと、以前読もうとして挫折した記憶があるので、なかなか手を付けられなかった。

『沙石集』は異本が多いが、京都大学貴重図書デジタルアーカイブで公開されている、京都大学図書館所蔵の元和二年刊古活字本を底本にする。この本は古典文学大系『沙石集』の底本になっている梵舜本のような広本系ではないが、流布したのはこの本の系統なので、これはこれで価値があると思う。



僕が最初に『沙石集』を読もうと思ったのは、20代の前半だった。

落語や狂言のネタで、仏教説話集でありながら、世俗的な面白い話が収録されていると聞き、読み始めたものの、肝心の仏教的な部分がやたらと難しく理解できない上に、古典文学大系のテキストがカタカナ交じりで読みにくくて、あっというまに挫折した。その後も何度か読もうとしたが、結局最後まで読んでいない。

当然、そのころよりは読めるようになっているはずだが、一度挫折したものに手を出すのは、なかなか勇気のいるものだ。ゆっくりの更新になると思うけど、一つよろしくお願いします。