今日、書道の授業で簡単な創作として、「好きな四字熟語を作品にしてみよう」というのをやった。ヒマなので、僕も作品を作ってみることにした。

まずは、言葉を選ばなくてはならないのだが、生徒とかぶるのはよくない。さて、どうしましょうと考えていると、「南船北馬」という言葉思い浮かんだので、それを書くことにした。今日の段階では草稿だけだが、生徒が帰った後、来週の授業用に書いてみたのがコレ。

まず篆書バージョン。「北」がイマイチ。あと落款が下手。まだ一週間あるので書き直しましょう。
南船北馬(篆書バージョン)
行書バージョン。なんかだらしない字だな。あと落款が下手。まだ一週間あるので書き直しましょう。
南船北馬(行書バージョン)
まあ、それはともかく、なぜ「南船北馬」かというと、あまりの暑さで、18年前の中国自転車旅行を思い出したからである。僕にとって、暑さと「南船北馬」はセットなのだ。

当時、僕たち(三人)は、北京の前門で自転車を購入しスタート、大運河沿いに走行して上海を目指した。結局、上海にはたどり着かなかったが、なんとか長江を越え、鎮江まで行った。

僕にとっては始めての中国・・・どころか海外である。驚きの連続だったが、一番思い出深いのが、南北の違いである。

7月下旬の出発だったから、とにかく暑かった。北京の前門で自転車を買って、天津を通り、河北省、山東省を抜けた。このへんはやたらと乾燥していて、暑いことは暑いが汗は出ない。汗が出ないせいか日焼けが早く、日焼け止めを塗り忘れると、そこが数分で火脹れになる。

とんでもない田舎を走っているので、景色は畑ばかりだ。当時は家畜を連れている人も多く、牛・馬・ロバ・羊に出くわした。

僕たちを追い抜いていく自動車のナンバーが、河北省の「冀」から山東省の「魯」に変わり、江蘇省の「蘇」が多くなってくるころ、地名でいうと徐州市に入ったあたりから、急に沼や川が多くなり、景色も田んぼが多くなった。気候も蒸し暑く、だらだらと汗がたれてくる。

大運河の川幅もずっと広くなり、荷物を満載した船の行き来が見られるようになった。これを見て、「ああこれが南船北馬というものか」と合点したのだ。僕たちは南輪北輪だったけど。

往来の家畜も変わってくる。馬やロバは少なくなり、牛に代わって巨大な黒い水牛になる。

沼みたいなところに向かって立ち小便をしたら、水面が小刻みに動いた。よく見たら、水牛が目鼻と角と耳だけ出してこっちを見ている。対不起!なぜか覚えたての中国語で、チ○コを出したまま水牛に謝った。

そのときのことは、当時運営していたサイト(まだブログは無かった)に書いたが、サイトそのものが消えてしまったので、解像度の低い写真を削除して、やたがらすナビの目立たないところに置いてある。

読み返してみると、なんだかバカっぽい文章で読んでいると恥ずかしくなるが、もう18年も経ってしまったのかと、懐かしくもある。