やたがらすナビ15週年(2004年〜2010年)のつづき。

久しぶりの中国自転車旅行で、灼熱の福建省から帰ってきたら、二月後のサーバー停止が宣告されていた。僕は三つの選択肢を考えた。

やたがらすナビ存続の危機:2010年09月07日
1.このまま消滅させる(ブログと掲示板は残す)
このままのやり方で続けていっても、先がないような気がする。
後進に道を譲って、サイト自体を終了するのも一つの方法かもしれない。

2.他の無料レンタルサーバーに引っ越し。
引っ越し自体にそれほど面倒はない。
だが、現状では引っ越しても結局IS-Webと同じようにサービス自体やめてしまう可能性が高いんじゃないだろうか。

3.Wikiなどに形態を変えて存続。
無料のWikiなんかを使って形態を変えるのもナウイ選択だが、引っ越しにはかなり手間がかかる。

3つ挙げたが、実は1の「このまま消滅させる」に傾いていた。まず移転の作業をする時間がない。夏休み前だったらまだよかったのだが、夏休みはちょうど終わったところだ。そして何より、「もう続けても意味がないんじゃないか」という思いが強かった。

リンク集を作るのはそれほど難しくないが、維持するのに手間がかかる。リンク切れを放置してしまうと、信頼性の低いリンク集になってしまう。個人サイトは閉鎖する傾向にあったし、Googleも進化していたから、リンク集の時代はもう終わりに近い。情報発信は笠間書院ブログ(現在の文学通信)が充実していて、僕なんかがかなうべくもない。

とはいえ、6年も続けたものを全部消してしまうのも惜しい。とりあえず、有料サーバーを借りて、Googleとアマゾンのアフィリエイトで費用をまかなうことにした。アフィリエイトというと、やたらと威勢のいい話が聞こえてくるが、移転前のアクセス数をみれば実際はそんなもんじゃないのは分かっていた。

レンタルサーバーはテキストが主体でさっぱり容量を食わないので月100円の激安コースで済む。これは現在も同じである。この機会に独自ドメイン(yatanavi.org)を取得したので、ドメイン管理料が月80円程度(当時。現在は140円程度)。合計で、月に180円以上稼がなければならない。

今考えると、おそろしく低いハードルだったが、やってみないことには、ハードルが高いのか低いのかすら分からない。しばらく続けてみたが、月200円を割り込むことはなかったので、そのままダラダラと続けることにした。

たった月180円なのにケチくさいと思われるかもしれない。僕はワーキングプアといっても、その程度はたいしたことではない。しかし、僕はこのサイトに1円たりとも出すつもりはなかった。手を動かす人(つまり僕)が金まで出せば、いずれはバカバカしくなって続けられなくなるだろうと思ったからだ。

有料サーバーにすると、できることの自由度が増える。これまではperlしか使えなかったのが、PHPが使えるようになった。そこで、サイト移転と同時にYukiWikiから当時流行っていたPukiWikiにした。PukiWikiはYukiWiki由来なので移行はむずかしくなかった。

PHPのスクリプトはあちこちにあったので、ちょうどいいブックマークスクリプトを見付けてきて、2010年11月から古典文学電子テキスト検索、2011年8月から和漢籍研究ツール・DB検索を始めた。これでリンク集を進化させることができた。

こうして、無事サーバー移行しyatanavi.orgというドメインを取ったのだが、もう一つの課題が残った。ポータルサイトからの脱却である。

やたがらすナビ15週年(2014年〜現在)へつづく。