最近、打聞集だの、徒然草だの、沙石集だの、どうにもやたナビTEXTが抹香臭くなってきた。そろそろ色気が欲しいところだ。それに、漢字片仮名字交じりにも飽きてきた。

色気といえばやっぱりコレ。中世の女流日記文学『とはずがたり』の電子テキスト化を始めた。

とはずがたり:やたナビTEXT

『とはずがたり』の伝本は、いわゆる天下の孤本で、宮内庁書陵部本しかない。国文学研究資料館の新日本古典籍総合データベースと、笠間書院刊行の影印本で見られるので、これらを使って翻刻し本文を作成してゆく。

とはすかたり:新日本古典籍総合データベース

とりあえず冒頭を入力してみたが、流麗な仮名で書かれていて比較的読みやすいものの、なかなかのクセモノである。

伝本が一つしかないので、他の本を参照する必要はないが、そのぶん誤写を訂正するのが難しくなる。『とはずがたり』の写本は、誤写が多いので有名である。研究者によって説が別れているものも多く、いちいち注釈書を確認しなければならない。

極めて個人的な内容なので、ちょっと読んだだけでは、理解するのが難しい。『沙石集』のような、さっぱり分からない単語が頻出するということはないが、会話文の主語が誰かとか、どこで文が切れるのかなどの判別が難しい。

説話集のように、内容によってきれいに区切れるものではないので、よく読んでページを分割していかなければならない。同時に、通読するものでもあるから、前後のページへのリンクも付けた。なにしろこれまでとは勝手が違うので、まだ試行錯誤の段階である。

ゆっくりの更新になると思いますが、一つよろしくお願いします。