関東の人にとって、草津といえば群馬県の温泉地である。そのせいか、滋賀県の草津は関東人にはイマイチマイナーである。県庁所在地の大津・ひこにゃんの彦根・新幹線の米原・せんねん灸の長浜は知っていても、草津は知らない人が多い。馴染みがある人といえば、師匠が草津から新幹線に乗って東京の大学に来ていた人ぐらいじゃないだろうか。

しかし、かつて草津は東海道と中山道の合流地点にある宿場町で、江戸時代はかなり賑わっていた。現在も京都の玄関口として、かなり賑わっている。

さて、そんな宿場町としての草津を見てみよう。まず、せっかく来たのだから、東海道と中山道の合流地点。真ん中にあるマンホールの蓋によると、手前が中山道美濃路(東京方面)、左に伸びているの東海道伊勢路(東京方面)、右に伸びているのが京都方面である。
東海道中山道合流地点
大きな道標がある。昔の旅人はこれをみて京都が近いことを感じたのだろう。
みちしるべ
草津には本陣が二つあった。一つは田中九蔵本陣で、もう一つは田中七左衞門本陣である。どちらも田中で数字が付いているところまで同じ。間違える人もいたそうだ。本陣なんて大名だの旗本だの勅使だのの団体客だから、間違えて入って、「ご予約ありませんが・・・」とか言われたら、死を覚悟しなきゃならない。

こちらが、田中九蔵本陣跡。現存しないのは仕方がないが、「マンポのとなりのこ」という意味不明の看板が気になる。何やってる家なんだろう。
田中九蔵本陣
上の写真で見切れている店も気になるので、撮ってきた。
おもちゃのデパート
「おもちゃのデパート」という看板がついているが、どうみてもおもちゃは売っていない。それにしてもいい味をだしている。

さて、田中九蔵本陣は現存しないが、田中七左衞門本陣はこのすぐ近くに現存して公開されている。
草津本陣
中はむちゃくちゃ広い。これは廊下で、左右に部屋がいくつもある。
本陣廊下
ただ、昔の人用なので梁が低い。ちょっと背の高い人は、気をつけないと頭をぶつける。
低い
土間もやたらと広い。馬に乗ったまま直接中に入れるようになっているそうだ。
土間
台所も広い。薪の演出がこころにくい。
台所
貴人用小便器。
小便器
貴人用大便器。使う時は金隠しみたいな板を後ろにして使う。袴をここにひっかけるのだ。それにしても、こんなトイレ落ち着かないな。
大便器
湯殿。もちろん貴人用。
湯殿
あまりに広くて疲れたので、隅っこの縁側みたいなところでちょっと休憩。昔の下っ端もここで佇んだのだろうか。よく見ると、写真右側に便所らしき扉が見える。たぶん下っ端用便所だろう。
佇むわたくし
僕の勤務先は旧東海道の近くにあるのだが、同じ街道沿いだけあって街並の雰囲気がよく似ている。品川宿の近くはマンションだらけになってしまったが・・・。

なんと、ここにもマンションが・・・。「選ばれし「本陣」の邸に住まう」と書いてある。すごいマンションポエムだ。
マンションポエム
街道沿いで見付けたナゾの石仏。頭が三つあるから馬頭観音だろうか。子供のいたずら書きっぽくってかわいい。
ナゾの石仏