スマホによるQRコード決済(以下Pay)が戦国時代に突入した。なにしろ戦国乱世なので、不便きわまりない。ユーザーとしては中国のように早く覇者が出てほしいと思う。そんな中、「やっぱりSuicaが最高じゃん」という平和主義者が現れるのもむべなるかな。

pay騒動の末改めて持ち上がるSuica最強説:Togetter

しかし、そもそもPayとSuicaを比較すること自体間違っている。支払うという用途でPayとSuicaは共通しているが、その他の用途が違う。共通する部分だけで比較すれば、そりゃ18年も先行しているSuicaの方に分があるだろう。

payは最終的に財布の完全な代替になることを目標にしている(分かっていない会社もありそうだけど)。財布にはお金が入っていて、物を買う時は中のお金を渡す。しかし、普通は財布の中にレシートだのポイントカードだの何かの会員証だのが入っている。出すだけでなく、誰かからお金をもらって財布に入れることもある。そして、最も基本的などんな店でも中にお金さえ入っていれば使えること。これらが全てできるようになり財布を持ち歩く必要がなくなって、はじめて財布の代替になるのだ。

そういう意味で、Suicaは絶対に財布にはなりえないし、なるつもりもない。所詮Suicaができるのは切符の代替と店での支払いだけだ。カードの構造上、それ以上の進化は考えにくい。

財布の代替というのは、あくまでPayの可能性であって、現状はほど遠い。Payで買える店も限られているし、利用者も少ないから人とのお金のやり取りもできない。例えば、割り勘機能があっても、全員が使っていないと使えないのだ。現状では、スマホだけ持って外出する気にはまだまだならない。

お金として不完全だから、各社資金を投入してキャンペーンを張っている。Payが便利だと言われるほどユーザーが増えるまで、運営会社はキャンペーンを続けなければならないだろう。

戦の行方は誰にもわからない。中国のように二社ぐらいが生き残るのか、はたまた全社討ち死にするのか。うん、書いていて、全社討ち死にの可能性が高いような気がしてきた。