先日、料理をしていたら、スライサーが壊れた。プラスチックの板に刃が付いているだけのもので、そう簡単に壊れるものじゃないが、なにしろ10年以上使っているので、劣化していたのだろう。最近アレも壊れた、コレは壊れそうだと、いろいろ出てきたので、妻とかっぱ橋道具街へ行って調達することにした。

買い物リストの中にはヤカンが入っていた。これまで使っていたヤカンは取っ手のリベットが折れて捨ててしまったのだ。夏になると電気ポットの電源は抜いてしまうし、麦茶を煮出すこともあるので、ヤカンの出番が多くなる。この機会に新調しようということになった。
やかん
お目当ては、トラディショナルな黄色いアルマイトのヤカン(3リットル)である。ヤカンといえばあの形だから安いだろうと踏んだ。値踏みにはちょっと自信がある。

だいたい1000円以下だろ。

そう思った理由は次の通り。
  1. どこにでもある大量生産の日用品である。
  2. 中国でも同型のものが使われている。
  3. アルミ価格はそれほど上昇していない
  4. ラグビー部でも買える。
ところが、いろいろな店を回ってびっくりした。どの店を見ても税込み4000円前後。予想の四倍だ。

「かっぱ橋、たいして安くないな」と思って、帰ってからamazonで見たら、同じ製品が4000円以上する。値踏み大外し。

あらためてよく考えてみると、高くなる要素もある。
  1. 作るのに手間がかかる。
  2. アルマイトはIH調理器で使えない。
  3. 電気ケトルの普及でヤカン自体使われない。
  4. 最近のラグビー部では使わない。(「魔法のやかん」はどこへ?ラグビー選手の体を守るマッチドクター:ラグビーHack参照)
つまり、作るのに手間がかかるのに、昔より需要が少なくなったのである。これはもはや日用品ではない。

さっきの写真もだんだん工芸品に見えてきた。正しく値踏みできなかった自戒の意味もこめて、しばらくパソコンの壁紙にすることにした。
ヤカン(1366x768)
ヤカン(1366x768)
ヤカン(1920×1080)