今月の始め、膝に人工関節を入れる手術のため、父が入院した。手術そのものは大したことではないが、なにしろリハビリに時間がかかる。

現在、父はリハビリ専門病院に入院している。手術した病院では十分なリハビリができないため、転院した方がいいと言われたのだ。当初、手術の立ち会いと退院だけ手伝えばいいと思っていたが、間に転院が入ったから、何度も実家に帰るハメになった。

「たった一回転院しただけで大げさな」と思われるかもしれないが、これがなかなか大変だった。手続きや説明もさることながら、病院とのコミュニケーションがうまくいかなかったのである。父は早く退院したくてしょうがないから、病院の言っていることを間違って解釈してしまう。母はそれを真に受けて病院に不信を抱く。そのたびに、僕が確認をして、父と母に説明をする。しなくていいはずの手間がかかってしまった。

リハビリ専門病院というのは、なかなか手が込んでいる。本人のプロフィールや性格、普段の生活状況だのを細かく聞いてくる。果てはわざわざ家まで来て、階段の数や高さ、トイレや風呂場の状況まで細かく調べて記録していった。これらを総合的に判断して、リハビリのプログラムを立てるそうだ。

正直、父も母もリハビリをナメていたのだが、ここまでしてもらって、やっと重要性が分かってきたようだ。最初は通院でリハビリできると思っていた父も、入院が長引くことを理解したらしい。入院の手続きは正直面倒くさかったが、やったかいがあった。

そんなこんなで、ずいぶんドタバタになってしまった。やはり、それほど難しい手術でなくても、当事者が病院との窓口になるのは避けるべきだと思った。だが、僕たちが今の父ぐらいの年齢になったときはどうだろうか。まだずっと先のことだろうが不安である。