今月は後半にいろいろあったから、すっかり印象が薄くなってしまっているが、9日に来た台風はいろいろ考えさせられた。

台風が来た月曜日は、5時間目から授業だった。都立高校は、学校によって多少の違いがあるが、基本的に警報が解除されたら授業があるということになっている。今回は10時の時点で解除されたので、5時間目、つまり午後から授業ということになったのだ。

前日の夜から、都内近郊を走るJR各線は、始発が8時以降になると発表されていた。私鉄各社も会社によって対応の違いはあるが、始発から正常運転になる見込みはなかった。僕が使う京急線はJR京浜東北線と並行しているから、たとえ京急が動いても大混雑になるのが予想された。

とはいえ、授業の開始は午後だからさすがに大丈夫だろうとニュースやTwitterを見てみると、まだ大混乱になっている。幸い、僕には八万円かけて修理した例の自転車(自転車を修理に出した:2019年06月18日参照)がある。コレでカッ飛ばしたら40分で学校に着いた。着いたのはいいが、台風一過でやたらと暑く、汗でびしょびしょになった。後日、同じ方向から来ている先生に聞いたら、普段1時間以内で着くのに、2時間以上かかったという。自転車にしたのは正解だった。

いざ授業の時間になって出欠をとると、生徒が半分しか来ていない。来ているのは自転車で来ている地元組だけで、電車通学の生徒は、間に合わなかったか、最初から諦めたらしい。5・6時間目しかないとなれば、僕が生徒だったら来ないだろう。

生徒が半分しかいないのだから、せっかく汗みどろになって来たのに、授業を先に進めるわけにはいかない。ほとんど自習みたいなものだ。これでは一日休校にしても同じである。全く意味がないし、電車の混雑を増しただけだ。なぜこんなにムリクリ授業をするのか、僕は知っているが、あえてここでは言わない。彼奴が都知事になるまではこんなことはなかったとだけ言っておこう。許すまじ。

それにしても、東京は災害そのものよりも、災害の後が弱すぎる。今回の台風でも、それほど大きな事故にはなっていない。そのへんはさすがは首都である。ところが、その後がどうにもよくない。

災害の最中に交通がマヒするのは仕方のないことだが、災害が過ぎ去ってからマヒするのは、ちょっとバカげている。今回の台風ではJRの運休は早くから予告されていたし、何年か前の大雪でマヒした例もあったから、混雑は誰でも予想できたはずだ。それなのにこのザマは何だろう。

僕は東京に住んで30年になる。その間、道路だの河川だの建物だの乗り物だの、災害対策のハード面はかなり進歩した。しかし、それを運用する「人」は、どうにも退化しているようにしか思えない。このままではいつか大きな事故につながるんじゃないかと不安になってくる。