10月といえば、ラグビー・ワールドカップである。10年ほど前に日本開催が決まったとき、10年あるとはいえ時期尚早じゃないかと思ったのだが、結果は全勝でプール戦を勝ち上がりベスト8。僕が間違ってました。そして、今日は決勝。イングランド対南アフリカ、12対32で南アフリカの勝ち。

僕はラグビーファンというわけではないが、にわかファンでもない。卒業した高校がやたらとラグビーが強く、二年生のときには花園で全国優勝をした。正月、夜中にスクールバスに乗って大阪まで行き、試合終了後、そのままスクールバスで帰ってきたのをよく覚えている。帰りのバスに挨拶に来たラグビー部コーチの、涙でぐしゃぐしゃになったブサイクな顔は今も忘れられない。

そんな高校なので、体育の授業の半分はラグビーだった。だから、ルールなどはある程度知っている。

前にボールを投げると「スローフォワード」という反則になる。誰がどう聞いても英語の「throw forward」である。これはアホな高校生である僕にもわかった。ところが、体育の先生は、前にボールを落とすと「ノッコン」という反則だという。発音の問題もあるが、どうにも英語に聞こえない。六根清浄のロッコンぽく聞こえるが、漢字があてられそうにもない。

テストにも「ノッコン」と書いて○をもらった記憶があるので、先生もノッコンだと思っていたのだろう。英語の「knock on」だと知ったのは卒業した後のことだ。もっとも、前にボールを落とすのがなぜ「knock on」なのかはいまだに分からない。

ついでにいうと体育の残りの半分は柔道だった。僕はほぼ帰宅部なのに、そのころすでに身長が180センチあったから、体育の授業のときはラグビー部だの柔道部だのの真のデカブツと組まされた。そんなわけで、体育の授業は恐怖しかなかった。

さらについでにいうと、当時はラグビーも柔道もノーパンでするものだった。ラグビーはともかく、柔道の方はパンツを履いているのがバレると、その場で脱がされた。これもいまだになぜノーパンだったのかよく分からない。危険だからというのだが、何が危険なのか、皆目見当がつかない。

話を戻そう。体育の授業では、ラグビーの文化についても習った。いくつか挙げてみよう。

  • レフリーには絶対的な権力がある。抗議はできないし、観客を追い出す権利すらある。
  • トライを決めてもガッツポーズしてはいけない。自分一人でできたトライではないから。
  • アマチュアしかいない(当時)。
  • 監督はベンチに入れない。選手の自主性を重んじるから。

今では少々変わっているものもあるようだが、そのころはそんな感じだった。ラグビーというのはずいぶんとこだわるスポーツだなと思った。

中でも、ラグビーの思想として一番有名なのが、試合終了を意味する「no side」である。「試合が終われば敵も味方もない」という意味で、かつては控室も敵味方同じだったという。

ところが・・・
あんたには理解できないだろうな。というか、ラグビー見てないだろ。