大学入試英語民間試験の件なんだけど、なんだかよく分からなかった。何がよく分からないのかすらよく分からなかったのだ。で、最近うっすらと分かってきた。なんで文科省が大学入試に口を挟むのかが理解できなかったのだ。

大学入試ってのは、大学に入る学生を選考する試験である。どんな学生がその大学の入学に値するかは、専攻とか教育方針とかによって変わってくるはずだ。大学が100あれば100の試験があるべきだ。逆に言えば、各大学が入学生を選考するための試験なのだから、文科省が口を挟む余地はない。

これが卒業に必要な単位として英語民間試験を入れなきゃいけないというなら、まだ理解できる。監督官庁として文科省には学校教育の質に口を出す権利があるからだ。しかし、入試に口を出すということは、学校の質ではなく、受験生という人間の質に口を出していることになる。そんな権利が文科省にあるものか。

大学も大学だ。そもそも筋が違っているのだから、「ウチの大学では英語の民間試験を選考に含めません」とはっきり声明を出せばいい。多くの大学がそうすれば、民間試験を選考に含める大学は人気がなくなるから、いくら文科省が喚こうが、やがてどこも選考に含めなくなるだろう。補助金やら許認可権やらあるから断りにくいんだろうが、そんなことに唯々諾々と従っているようでは、日本の大学なんて先は見えている。

大学入試は入学者の選考試験であり、それ以上でも以下でもない。多くの人が入試ごときを〈人間の価値を決める試験〉だと思いこんでいるから、こういうおかしなことになる。入試が〈人間の価値を決める試験〉というなら、入試だけ受けて大学なんか行かない方がいい。合格と同時に中退したほうが、金がかからないし、ムダな時間も省けるだろう。

なぜ民間試験の導入かというのは、巷で言われている通り、利権の問題に違いない。最初から教育なんて二の次で、業者に金を回すことしか考えていないのだ。案の定、延期が決まったら、関連企業の株価が下がった。ザマーミロ。真面目に商売をしないで、邪悪なことをするからこうなるのだ。

英語民間試験延期にベネッセなど戸惑い、株価も影響:日刊スポーツ
受験料は5800〜2万5850円。50万人の受験生がリハーサルを含めて複数回受験することで100億円規模の需要が見込まれていた。それだけに影響は大きく、ベネッセの株価はこの日、73円安、日本英語検定協会から事業を受託していたエデュラボはストップ安(1000円安)となった。