僕にとっては『とはずがたり』の電子テキストを完成したのが、今月の重要な出来事だったのだが、そんなことよりも、ニュースやらワイドショーやらで話題になっていた、桜を見る会には驚かされた。

安倍首相が人の税金使って私物化してたとか、ならず者やら詐欺師やらまで招待されてたとか、もちろん許されることじゃないが、安倍政権なんてそんなもんだと思ってるから今更驚かない。驚いたのは官僚の劣化である。

彼らによると、桜を見る会の名簿は全て廃棄済みだという。紙はシュレッダーで裁断し、PCからも削除して復元できないんだそうだ。

今時、個人の年賀状名簿だってPCで作成・保存する。名簿というものは後々の資料になるものだから、少なくとも何年かは保存するのが個人レベルでも当たり前だろう。まして役所なら、サーバーなりクラウドなりに保存して共有するのが普通だろう。桜を見る会の名簿データなんか、大した容量食わないんだから、永久に保存することだってできる。仕事が出来ないにもほどがある。

もちろん、官僚の言っていることなんか信用していないが、信用したとすれば、日本の役所の仕事は個人レベル以下ということになる。ウソならウソで、もう少し頓智の利いた巧妙なウソを言うべきで、それが出来ないなら諦めて資料を提出するほかない。どうにも日本の官僚は劣化しているという他ない。

反安倍政権の人たちの中には、官僚が政権によってコントロールされていて、しかたなくこんなバカなことをやっていると思っている人がいる。僕はそれは間違っていると思う。

こんな誰が考えても無理筋な擁護をするのは、官僚にとって安倍政権ほど都合がいい政権はないからである。おそらく彼らは安倍首相の宿願である憲法改正への協力をちらつかせて、要望を通しているのだろう。それが証拠に、消費税は予定通り10%になったではないか。もし安倍首相が官僚をコントロールしているなら、消費税値上げを中止して支持率を上げ、高い支持率を武器に憲法改正に邁進できたはずである。

もちろん、彼らは本気で憲法改正なんて面倒くさいことをするつもりはない。憲法改正に協力しているフリをすれば自分達の要望が通るのだから、こんなに便利な政権はない。そりゃ一日でも長くやってほしいに決まっている。

それにしても、政治家は選挙で落とすことができるが、官僚をクビにすることはできない。こんな陳腐な言い訳しか思いつかないアホ官僚に支配されている国は、ちょっとヤバいと思うよ。